連載第1回:XMLとは?

日本オラクル 製品マーケティング本部 担当ディレクター 鈴木 俊宏

みなさんこんにちは。

これから数回にわたり、最近とみにIT業界を賑わしている XML(eXtensible Markup Language)について、いろいろな角度から解説していきたいと思います。XMLは Java技術と同様にインターネットの波とあいまって、IT業界のみならずさまざまな業界にわたって革新をもたらします。なぜXMLでそんなことができるのか? まず最初はこの辺からお話しします。

なぜXMLなのか?

インターネットで繋がった世界を思い浮かべてください。インターネットによって「いつでも必要な時に必要な情報をお互いにやりとりできる世界」です。人とコンピュータ間、人と人だけではありません。コンピュータとコンピュータも同様です。最近よく耳にするE-CommerceやE-Businessでもそのような世界を前提としています。みんなが繋がる世界、それがインターネットを中核にした新しい世界です。この世界で必要とされるのは何でしょうか?みんなが繋がり、お互いの意志疎通のために必要なのは「共通の言葉」です。人間同士でも同じです。同じ言語体系のバックグラウンドを持って初めてコミュニケーションが可能となります。 インターネットの世界でこのような「共通の言葉」を定義、規定するのが XMLです。



XMLを共通語として利用することにより、インターネット上で 「いつでも必要な時に必要な情報をお互いにやりとりできる世界」を実現します。そしてXMLは国際標準として位置づけられ、XMLを利用して全世界のコンピュータが繋がろうとしています。

HTMLとは?

インターネットの世界では、すでにHTMLという言葉があります。ホームページ作成に利用されているHTML(HyperText Markup Language)は どんな言葉でしょうか? HTMLは「人とコンピュータをつなぐ言語」です。
具体的に見てみましょう。HTMLのファイルを開く(Webブラウザに、あるホームページを表示して<ctrl+U>を押す)と、 <H1><H2>とか<P>とか<UL>とか、<TABLE>などのタグ(tag)と、 実際に画面に表示されている情報(たとえばテキスト内容)を見ることができます。

<HTML>
<HEAD>
<TITLE>XMLへの誘い</TITLE>
      :
</HEAD>
<BODY>
<H1>第1回:なぜXMLなのか?</H2>
<P>みなさんこんにちは。
<P>これから数回にわたり、最近富にIT業界を..
      :
<H2>◆なぜXMLなのか?</H2>
<P>インターネットで繋がった世界を思い浮かべてください。..
      :
<H2>◆HTMLとは?</H2>
<P>インターネットの世界ではすでにHTMLという言葉があると..
      :
</BODY>
</HTML>

Webの世界では、上記のようなタグ付きの情報(HTMLファイル)がサーバからWebブラウザに送られ、Webブラウザの中でタグが解析されます。

たとえば、
<H1>..</H1>で囲まれたテキスト フォントを大きくする
<P>がHTML文中にある 一行空ける

などのレイアウト処理が施され、Webブラウザ画面に表示されます。

このように、HTMLではホームページをレイアウトするために必要なタグセットを規定しています。つまり、HTMLによって「人とコンピュータをつなぐ」ことになります。

今や、Webブラウザが入っていないマシンはなくなりました。サーバ側でHTMLを使ってファイルを作れば、インターネットで繋がっている全てのWebブラウザからその情報を見ることが出来ます。

次回は、XMLとはどんな言葉なのかを、XMLの特長やHTMLとの関係を交えて解説します。

第2回:XMLは変幻自在 へ進む


■第1回
 XMLとは?
■第2回
XMLの正体
■第3回
XMLは変幻自在