2006年2月

1. Oracle Application Development Framework(ADF)とは何ですか?

Oracle ADFは、J2EE開発者の生産性を高める、包括的な開発フレームワークです。 ADFは、Web、ワイヤレスおよびリッチ・クライアント・インタフェースを通じて、アプリケーションを一連のビジネス・サービスとして簡単に構築できるようにします。 また、簡単に使用できるJ2EEデザイン・パターンや、通常は手動によるコード作成、テストおよびデバッグが必要となるメタデータ駆動型コンポーネントがすでに用意されているため、開発期間が短縮されます。 ADFの実装は標準に準拠しており、その機能はオラクル社内のビジネス・アプリケーション開発者の長年にわたる経験を具体化したものであるため、ADFをベースとするアプリケーションでは、優れたパフォーマンス、設計および移植性が保証されます。

Oracle JDeveloper 10g には、ADF用の統合化されたビジュアル設計ツールが含まれていて、J2EEアプリケーションのあらゆる層のモデリング、テスト、デバッグ、チューニング、メンテナンス、デプロイおよびバージョン管理を単一の環境で実行できます。 Oracle ADFでは、各アーキテクチャ層で任意のテクノロジに対応できる柔軟なエンドトゥエンド・アプリケーション・インフラストラクチャがあり、Oracle JDeveloper 10g では、ライフサイクル全体を通じて簡単なドラッグ・アンド・ドロップを使用でき、生産性を高める選択肢が提供されています。

2. Oracle ADFの主な機能は何ですか?

図1に示すとおり、Oracle ADFはJ2EEビジネス・アプリケーションの4つのアーキテクチャ層全体で、開発時間を短縮する機能を提供します。

図1 Oracle ADFのアプリケーション・アーキテクチャ
図1: Oracle ADFのアプリケーション・アーキテクチャ

Oracle ADFフレームワークのすべての層は、XMLメタデータで構成される宣言型の開発オプションを提供すると同時に、必要に応じてカスタム・コードの作成も可能にします。 構築するアプリケーションでは、このフレームワーク全体または一部を選択して使用できます。

3. Oracle JDeveloper 10g およびOracle ADFには、Rapid Application Development(RAD)に対するどのようなサポートが追加されていますか?

Oracle JDeveloper 10g では、統合化されたより柔軟な実行時フレームワークがOracle ADFにより追加されているだけでなく、設計時環境も拡張され、より一貫性のあるエンドトゥエンドのビジュアル開発が可能となっています。 迅速なアプリケーション開発をサポートする主な新機能は次のとおりです。

これらすべての新しい機能と、全ウィンドウの編成を容易にする新しいドラッグ・アンド・ドロップ方式により、JDeveloper 10g はJ2EE開発者に最適なRADツールとなっており、また、テクノロジの選択を可能にして生産性を高めることができる唯一のツールです。

4. 必要なテクノロジのみを使用できるようJDeveloperを構成できますか?

はい、複数レベルでの構成が可能です。 J2EEアプリケーションの作成およびメンテナンスを行う際に、プロジェクトのテクノロジ・スコープをカスタマイズすることで、必要なテクノロジのリストを構成できます。 JDeveloperは、この選択されたテクノロジを使用するため、設計が容易になります。 このツールには、選択したテクノロジを構成するための多数の組込みアプリケーション・テンプレートと、プロジェクトおよびパッケージの名前設定に関する標準が、最も一般的なタイプのJ2EEソリューション向けに用意されています。 J2EEを初めて使用するユーザーは、デフォルトのテンプレートを利用することで、宣言を利用した最高レベルの開発をすぐに始めることができます。 熟練したJ2EEユーザーは、より自由な使用方法が可能な代替テンプレートを選択して必要に応じてデフォルト設定をカスタマイズすることや、独自のテンプレートを作成して自分のチームが好むソリューション・テクノロジを再利用することが可能です。

5. Oracle ADFが入手可能になるのはいつですか?

Oracle ADFは、Oracle JDeveloper 10g の一部として入手可能です。

6. Oracle ADFはどうすれば入手できますか? また、どのようなライセンスが必要ですか?

Oracle ADFによるアプリケーションの開発および実行に必要なライブラリはOracle JDeveloper 10g から提供されます。 Oracle ADFを使用したアプリケーションをOracle Application Server 10g にデプロイする場合は、個別の実行時ライセンスは必要ありませんが、Oracle Application Server以外のアプリケーション・サーバーにデプロイする場合はOracle TopLink and Application Development FrameworkライセンスまたはOracle Internet Application Serverのいずれかのエディションが必要です。 これは、アプリケーション・サーバーを使用したGUIアプリケーションについても同様です。

Oracle ADFのライセンスに関しては、「Oracle JDeveloperおよびOracle Application Development Frameworkの価格設定についてのFAQ」も参照してください。

7. Oracle ADFを使用して構築されたアプリケーションは、あらゆるJ2EEアプリケーション・サーバーにデプロイできますか?

はい。 Oracle ADFで構築されたアプリケーションは、あらゆるJ2EE対応アプリケーション・サーバー(Oracle AS、BEA WebLogic、IBM WebSphere、JBossなど)上で実行可能です。 OracleおよびOracle Liteデータベースのみでなく、IBM DB2やMicrosoft SQL Serverなどのオラクル以外のデータベース上でも動作可能です。

8. Oracle ADFのターゲットとなるJ2EEアプリケーション・デプロイメント・アーキテクチャはどれですか?

Oracle ADFは、J2EEプラットフォーム内の1つまたはすべての層をターゲットとするアプリケーションの構築に使用でき、その際、任意の実装テクノロジを選択できます。 ADF Business Componentsを使用してビジネス・サービスを実装すると、それらのサービスをJavaBeans、EJB Session BeansまたはWebサービスとして、コードの変更なしにいつでも柔軟にデプロイできます。

9. Oracle ADFは、Business Components for Java(BC4J)、UIX、JClientなどの既存のOracleフレームワークとどのような関係にありますか?

Oracle ADFは、既存のOracleアプリケーション・フレームワークを統合し、それらの機能を新しいレベルの生産性および柔軟性へと進化させています。 Business Components for JavaとJClientはそれぞれADF Business Components、ADF Swingテクノロジとして、ビジネス・サービス機能とデータ・バインディング機能を明確に区別するために、内部で再分類されました。 その結果、Swing/JClientパネルだけでなくJSPおよびJSFページもADFモデル層の共通データ・バインディング・テクノロジをすべて共有するようになり、あらゆる種類のバックエンド・ビジネス・サービスに対して一貫性のある動作が可能になりました。

このアプローチでは、開発者は新しい一貫した方法でビジュアルなデータ・バインドをOracle JDeveloper 10g 内で実現でき、ADF Business ComponentsだけでなくカスタムJavaBeans、EJBおよびWebサービスとして実装されるビジネス・サービスにも柔軟に対応できます。 これらの改善は上位互換性を考慮して行われたため、Oracle9i JDeveloperのBC4J、UIXおよびJClientで構築されたアプリケーションは、拡張されたOracle ADFフレームワーク上のOracle JDeveloper 10g でそのまま開いて実行することができ、前述のような新しいビジュアル設計ツールが提供されます。

10. 現在出荷されているOracle9i JDeveloperおよびOracleフレームワークを使用して今日構築されたアプリケーションは、Oracle ADFと互換性がありますか?

もちろんです。 オラクル社は、Oracle JDeveloper 10g の現在の本番リリースと次回のリリース間の上位互換性を実現するために力を注いでいます。 これまでのBC4J、JClientフレームワークを使用して開発されたアプリケーションはOracle ADFと互換性があり、このFAQで説明した新しいビジュアル開発機能をすべて即時に利用できるようになります。

多数のお客様はもちろん、オラクル社のE-Business Suite部門に所属する1,500名を超える内部のアプリケーション開発者が、既存のOracleフレームワークを1999年以来使用して、セルフサービス式のWebベース・ビジネス・アプリケーションをJ2EEプラットフォーム上にデプロイしてきました。 Oracle9i JDeveloper設計時機能は、よりEnd-to-endのビジュアルで明確な操作性を提供できるよう大きく進化しているため、主な概念はすべて既存ユーザーにとって身近なものです。

11. Oracle AS TopLinkを使用している開発者に対するOracle ADFのメリットは何ですか?

Oracle AS TopLinkは、Oracle ADFアーキテクチャに有効な多数のテクノロジのうちの1つです。 TopLinkを自分のカスタムJavaクラス用の永続アーキテクチャとして使用している開発者は、ADFモデル層の共通データ・バインディング機能を利用して、JSP、JSFおよびSwingアプリケーション・ユーザー・インタフェースを簡単に構築できます。 Oracle JDeveloper 10gの新しいビジュアル設計時エディタを使用することで、TopLinkを使用している開発者は、簡単なドラッグ・アンド・ドロップ操作でWebおよびリッチ・クライアントUIを構築できるようになります。

12. 詳細はどこで入手できますか?

JDeveloperおよびOracle ADFの詳細は、Oracle Technology Network Japanを参照してください。

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