Enterprise Manager 10.2の新機能

Oracle Enterprise Manager 10g Release 2 (10.2)には、基幹業務の監視と管理の能力を高める様々な新機能が追加されています。

グリッド管理機能

  • システムの監視

    Oracleエコシステムのすべてのコンポーネントを包括的に完全自動監視します。新しい機能には、メトリック収集スケジュールの管理、アラートに対する 自動応答を有効にする対処措置、SQLベースのユーザー定義メトリックの拡張機能、管理者が標準化された監視設定を企業全体に適用できる監視テンプレー ト、設定済の監視レポートの充実したセットなどがあります。

  • ベアメタル・プロビジョニング

    オペレーティング・システムやソフトウェア・イメージなど、完全な構成済みの新しいシステムを自動的にデプロイします。既存のインストールとソフトウェ ア・イメージ(Oracle Cluster Ready Services (CRS)、Real Application Clusters (RAC)、Oracle Application Serverなど)をクローニングします。

  • Oracle Real Application Clustersのプロビジョニングと変換

    ユーザーのニーズを満たすため、RACデータベースのインスタンスを自動的に構成してデータベースの能力を動的に向上させます。また、RAC以外のデータ ベースはRACデータベースに変換します。

  • クローニング

    パッチが完全に適用されテストされたOracleホームのクローンを複数のホストにコピーすることで、Oracleソリューションのデプロイを簡素化しま す。つまり、データベースのインスタンスをクローニングして重要なデータベースのバックアップを作成し、既存のRAC Oracleホームをクローニングすることにより単一ノードの新しいRACを作成します。
  • ポリシー・ベースの監視

    ポリシーおよび管理テンプレートを使用して、事前定義済の一貫した管理作業を企業全体に適用します。

  • セキュリティ評価

    クリティカル・パッチ機能を使用して、セキュリティの脆弱性を自動的に判断します。この機能は通知を発行するだけでなく、カスタマ・サポート・センターと 直接リンクしています。セキュリティ・ルールを強化すると、インフラストラクチャ・データベースとホストのセキュリティ対策が万全になります。ポリシー違 反のスコア・レポートにより、管理者はセキュリティ活動に優先順位を付けることができます。

  • ジョブ・システム

    強力かつ充実した機能を備えたジョブ・システムにより、複数のターゲットをまたぐマルチ・タスク・ジョブのスケジューリング、実行、通知受信ができます。

  • グループ管理

    強化されたグループ管理機能により、管理者は様々なコンポーネントを一括管理できます。グループ・ページは、全体のステータスとグループのステータス履 歴、未解決アラートとアラートの履歴、未解決のポリシー違反とポリシーのトレンド・チャート、設定済のグループ・パフォーマンス・チャートなど、重要な管 理情報をロールアップします。ジョブの実行、カスタムSQLコマンドまたはホスト・コマンドの実行、メンテナンス実施時期のスケジューリングなどの共通管 理タスクを簡素化します。グループの「ダッシュボード」では、ステータスを事前監視でき、アラートが発生した場合は、グループのすべてのメンバーにアラー トを送信します。

サービス管理機能

  • サービス

    社内で運用しているビジネス機能またはアプリケーションのサービスを定義します。これらのサービスのパフォーマンスと可用性を調べ、問題がある場合はア ラートを受信し、共通する問題を特定し、障害の原因を診断します。

  • サービスおよびシステム・トポロジ

    重要なビジネス機能とそれらの機能の基礎となる資産を、容易に定義、表示、管理します。

  • サービス・レベル管理

    可用性とパフォーマンスについてサービス・レベルの目標を定義し、ルール、レポート、履歴監視により問題を迅速に解決します。

  • ダッシュボード

    サービスとシステムにとって重要なすべての指標を、「一目」で監視できます。

  • 根本原因分析

    根本原因分析エンジンを使用して、サービス上の問題を迅速に診断します。

エンタープライズ・レポート作成機能

  • 設定済レポート

    すべてのOracleコンポーネントを対象としたアクセスが容易な、構成、パフォーマンス、サービス・レベル、監査に関する設定済レポート。

  • グラフによるレポート作成

    カスタム・レポートを作成するための使いやすいツール。

  • リポジトリへの完全なアクセス

    収集され管理リポジトリに格納されたデータを使用して、レポートを作成します。

  • レポートのパブリッシュ

    デフォルトのレポート、カスタム・レポート、セキュアなパブリッシュ機能を使用して、ユーザー、管理者、経営幹部のための管理情報を事前配信します。 ビューは、任意のレポート作成製品からアクセスできます。

データベース管理機能

  • Real Application Clustersの管理

    RACデータベースとクラスタの監視機能が強化され、インターコネクトの監視、クラスタのキャッシュ一貫性診断、CRS監視、トポロジ表示などの機能が追 加されました。さらに、RACデプロイのプロビジョニング、単一インスタンスの変換、既存クラスタへのノードの追加が実行できます。

  • トランスポータブル表領域

    表領域をデータベース間で移動できます。

  • ファスト・スタート・フェイルオーバー

    Data Guardは、迅速かつ自動的にスタンバイ・データベースへフェイルオーバーします。手動による操作は必要ありません。そのため、可用性だけでなくシステ ム・インフラストラクチャの災害への対応力が大幅に向上します。

  • リストア・ポイント

    Flashback DatabaseまたはFlashback Tableと組合せて使用すると、データベースを特定のポイントまでリカバリできます。

  • バックアップ管理の強化

    ドメイン内のデータベースに対して実行されたすべてのバックアップの単一ビューを提供します。

  • アクセス・アドバイザの機能拡張

    アクセス・アドバイザのさらに強力な機能が提供されています。たとえば、テンプレートのサポート、単一文のチューニング、ジャーナル処理、推奨事項の実装 ステータス、アクション実装ステータスなどが追加されました。

  • 自動セグメント・アドバイザ

    データの断片化により使用済領域が大幅に増加したセグメントを事前特定します。このセグメントが、オンライン・セグメント縮小の候補です。データの断片化 があるセグメントを特定するために、セグメント・アドバイザを実行する必要はありません。

  • オンライン・セグメント圧縮の拡張機能

    オンライン・セグメント縮小機能の実行対象範囲が、LOBセグメントと索引構成表(IOT)のオーバーフロー・セグメントまで拡大されます。オンライン・ セグメント縮小機能では、すべてのタイプのセグメントが対象となったため、オンライン再定義などの高度な再編成方法を使用する必要性が減少しました。

  • Oracle Streams

    データベース内またはデータベース間でメッセージ情報を共有します。Oracle Streamsでは、ストリームに挿入する情報、データベース間でのストリームのフロー、ストリーム内のメッセージの状態、ストリームの終了方法などを制 御します。

  • 適応型アラートしきい値

    静的(ユーザー定義)または動的(自動調整)ベースラインを使用して、統計に基づくアラートしきい値を計算します。動的な統計に基づくベースラインでは、 パフォーマンスに関するアラート送信の精度が大幅に向上し、固定されたしきい値スキームの元で通常発生する「疑陽性的な」アラートによる影響が減少しま す。

アプリケーション・サーバーの管理機能

  • 中間層管理機能の拡張

    管理者は、Oracle AS FarmおよびOracleASクラスタ、 Oracle HTTP Server High Availabilityグループ、OC4J High Availabilityグループをコンポジット・ターゲットとして検出し、それに対する管理業務を実行できます。

  • トポロジ・ビューア

    AS Farms、クラスタ、ASのトポロジ・ビューアを、現在のステータス、アラート、ポリシー違反、パフォーマンス測定値とともに表示します。このビューア は、ホスト別、リクエスト全体のルーティング別または個別リクエストのルーティング別に表示されます。

  • ユーザー定義による一括監視

    クラスタ・メンバーの個々のメトリックの統計的集計に基づき、カスタマイズ可能な集計メトリックを使用して、OracleAS FarmsおよびOracleASクラスタの監視基準を定義します。集計メトリックは、個々のメトリックの「最良」値、「最悪」値または「最大しきい値」 のオーバーレイとして表示されます。

  • J2EEアプリケーション監視

    OracleASのクラスタ・レベルのJ2EEアプリケーションの階層ビューには、J2EEアプリケーションがデプロイされたOC4Jインスタンス全体の パフォーマンスが表示されます。顧客のアプリケーションのJMX MBeansをGrid Controlにプラグインする機能があります。

  • バックアップとリストア

    中間層インストールの完全バックアップとオンラインによる増分バックアップをサポートします。自動的にリカバリを実行してインスタンスを最新の完全バック アップ状態にし、その後、増分バックアップを適用します。

  • OPMNジョブ

    OPMNが管理するコンポーネントの即時またはスケジューリングされたフル・プロセス・コントロール(起動、停止、再起動)を、Grid Controlからサポートします。

  • 構成管理

    OracleASデプロイに対する構成管理サポート範囲を拡大しました。OracleASのすべてのハードウェアとソフトウェアのインストール構成の情報 収集、検索、追跡、比較、レポートを実行します。OracleASのすべてのインスタンスに対するコア・コンポーネントのソフトウェア構成データの重要な インベントリを保持します。

  • 「ゴールド」イメージのプロビジョニング

    アプリケーション・サーバーのターゲットの標準的な基準イメージを、主要なソフトウェア・ライブラリに保存し、ターゲット場所にデプロイします。企業内の アプリケーション・サーバーのターゲットのデプロイを標準化します。クラスタの新規作成や既存のクラスタにノードを追加して、OracleASのクラスタ 環境を作成、拡張します。

  • クローニング

    クローニングのサポート範囲を、「Web Cache」、「J2EEおよびWeb Cache」、「PortalおよびWireless」、「Business Intelligence」、「FormsおよびReport Services」、「Business IntelligenceおよびForms」などの様々なタイプの中間層インストールまで拡張しました。

Collaboration Suiteの管理機能

  • 一元管理

    Collaboration Suiteに、Collaboration Suiteのデプロイ状況を表示し、特定のコンポーネントへ移動できる「Target」サブタブを用意しました。

  • 自動検出

    Grid Controlで、SMTPサーバー、CalendarサーバーなどのCollaboration Suiteサーバーのターゲットを自動的に検出し監視します。

  • サービス監視

    サーバー・コンポーネントの監視に加え、Grid ControlではCollaboration Suiteサービスをエンド・ユーザーの観点で監視します。

  • カスタム・サービス・モデリング

    単純なカスタマイズ・ユーザー・インタフェースにより、サービスを短時間で設定します。

  • トポロジ・ビューア

    Collaboration Suiteのデプロイのサービス・トポロジに、Collaboration Suiteにおける様々なサービス間の関係が表示されます。

  • 根本原因分析

    サービス停止が発生する根本的な原因を突き止めます。

  • ダッシュボード

    サービスの可用性、パフォーマンス、使用率、サービス・レベルのコンプライアンスを監視するためのサービス・ダッシュボード。システム・ダッシュボードで は、Collaboration Suiteシステムの例外を監視します。

  • クライアント・システム・アナライザ

    Windowsクライアント・データを収集し、Collaboration Suiteの最小要件と照合します。

システム範囲の拡大

  • ホスト管理

    アプリケーションとサービスが格納されたホストの設定済オペレーティング・システム、ハードウェアおよびソフトウェアの監視。ハードウェア監視、プロセス とファイル・レベルの監視、リモート・コマンド・シェル、リモート・ファイル編集の対象範囲が拡大しました。

  • エンタープライズ・ストレージ・レポート

    場所別、取扱品目別、アプリケーション別、ベンダー別の割当て、使用率、ロールアップに関するレポート。

  • ネットワーク・デバイスとストレージのサポート

    ネットワークおよびF5 Server Load BalancerやNetApp Filerネットワーク・ストレージなどのストレージ・デバイスを監視します。

  • Oracle以外のミドルウェアのサポート

    IBM WebSphereやBEA WebLogicなどのサード・パーティ製アプリケーション・サーバーやアプリケーション・サーバー・クラスタの検出、パフォーマンス監視、レポート作 成、アラート、プロセス・コントロール、総合トランザクションをサポートします。

  • 外部製品の統合

    コマンドライン・インタフェース、通知、双方向メッセージにより外部製品を統合します。

  • E-Business Suite管理

    Grid ControlでE-Business Suiteの一部であるOracle Applications Managerを管理できるプラグインが使用可能です。

新しい管理パックおよびプラグイン

以前のリリースで提供した6種類の管理パックに加え、Enterprise Manager 10.2では、スタンドアロンの管理パック3種類、システム監視用プラグイン5種類、合計8種類の新しい管理オプションを提供しています。

  • 新しい管理パック

    • Oracle Service Level Management Pack

    • Oracle Configuration Management Pack for Non-Oracle Systems

    • Oracle Provisioning Pack

  • 新しい管理プラグイン

    • System Monitoring Plug-in for Hosts

    • System Monitoring Plug-in for Non-Oracle Databases

    • System Monitoring Plug-in for Non-Oracle Middleware

    • System Monitoring Plug-in for Network Devices

    • System Monitoring Plug-in for Storage




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Oracle Corporation発行の「What's New in Enterprise Manager 10.2」
の翻訳版です。

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