Oracle Data Pumpの概要

Oracle Data Pumpは、Oracle Database 10g の画期的な機能と言えます。 新しく開発された汎用インタフェース・パッケージであるDBMS_DATAPUMPには、サーバー側インフラストラクチャが装備されているため、Oracleデータベース間でのデータおよびメタデータの高速転送が可能です。 また、高パフォーマンス・データの転送により、データベース管理者は作業時間を軽減できるため、大規模データベースおよびデータ・ウェアハウス環境では最適な機能と言えます。

Data Pumpは、ロードおよびアンロードする複数のパラレル・ストリームを自動的に管理し、スループットを最大限に発揮することができます。 並列処理の程度は、即時調整可能です。 WebベースのEnterprise Managerエクスポートおよびインポート・インタフェースの他に、新しく開発された使いやすいExportおよびImportユーティリティ(expdpおよび impdp)があります。

Data Pumpは、Oracle Database 10g の統合機能であり、様々な構成で提供されています。 ただし、並列処理は、Enterprise Editionでのみ有効です。

主な機能

高速パフォーマンス
Data Pumpの新しいExportおよびImportユーティリティによる実行速度は、オリジナルExportおよびImportユーティリティと比較して非常に高速です。 また、Data Pump Export機能を使用すると、ダイレクト・パス経由の場合、1ストリーム当たりのデータのアンロードは、オリジナルExport機能と比較して約2倍の早さで処理されます。 ダイレクト・パスAPIが変更され、以前より効率的になったことがその理由にあげられます。 パフォーマンスは、並列処理のレベルに応じてより高速になります。

Data Pump Import機能を使用すると、1ストリーム当たりのデータのロードは、オリジナルImport機能と比較して約15〜45倍の早さで処理されます。 オリジナルImport機能では、挿入処理が使用されているのに対し、Data Pump Import機能は、ダイレクト・パス経由でロードします。 Export機能も同様に、パフォーマンスは、並列処理のレベルに応じてより高速になります。

Data Pumpのパフォーマンスを最大限に引き出すために、データベースを調整する必要はありません。 初期化パラメータは、デフォルトのままで十分です。

強化された管理機能の再起動
Data Pump操作毎に、Data Pumpジョブを実行するユーザーのスキーマに、マスター表が作成されます。 マスター表は、エクスポートおよびインポートする各オブジェクトの現在の状態またはダンプ・ファイル・セット内での位置など、ジョブのあらゆる状況情報を管理します。 計画または計画外ジョブ停止の場合、Data Pumpは、どのオブジェクトが現在処理中であるか、または処理が正常に終了したかを確認します。 したがって、停止したData Pumpジョブはすべて、ジョブの停止中マスター表およびダンプ・ファイル・セットに障害が発生しない限り、データを失うことなく再起動可能です。

ファイン・グレイン・オブジェクトの選択
Data Pump ジョブは、任意のオブジェクトおよびオブジェクトのサブセットを含むかどうかを選択できます。 次のクライアント・パラメータを使用します。

  • EXCLUDEパラメータは、現在の操作から除外するオブジェクトおよびオブジェクト・タイプを指定することにより、エクスポートおよびインポートするメタデータをフィルタリングします。 オプションのname修飾子を使用すると、指定した各オブジェクト・タイプをより詳細に選択できます。

  • INCLUDEパラメータは、現在の操作にインクルードするオブジェクトおよびオブジェクト・タイプを指定することにより、エクスポートおよびインポートするメタデータをフィルタリングします。 オプションのname修飾子を使用すると、指定した各オブジェクト・タイプをより詳細に選択できます。
  • CONTENTパラメータは、エクスポートおよびインポートする対象データ (メタデータのみ、データのみ、または両方)を指定します。
  • QUERYパラメータは、エクスポート・ジョブ内のすべての表または特定の表に適用するSQL SELECT文に句を指定することにより、データをフィルタリングします。
監視・評価機能
新しい対話式STATUSコマンドは、クライアントが印刷する標準プログレスとエラー・メッセージおよびログ・ファイルの他、現在の動作記述とジョブの累積状況を表示します。 この時、ジョブの評価値(%)も返されます。 また、ユーザーは、自動的に状況を更新する間隔を秒単位で指定できます。

複数のクライアントが現在実行中のジョブに接続可能なため、職場でジョブを起動および切断し、帰宅後自宅で再接続したうえで、夜間の監視を行うこができます。

現在のバージョンでは、各エクスポート・ジョブの起動には、アンロードする全データの大体の量を決定する見積りフェーズも含まれているため、 ユーザーは、ダンプ・ファイル・セットに十分なディスク・スペース・サイズを割り当てることができます。

ネットワーク・モード
Data Pump ExportおよびImport機能は、ジョブ・ソースがリモートOracleインスタンスであるネットワーク・モードをサポートしています。 ネットワークを介してインポートする場合は、ダンプ・ファイル・セットではなく別のデータベースをジョブ・ソースとして使用するため、ダンプ・ファイルは使用されません。

ネットワークを介してエクスポートする場合は、別のシステムで読取り専用データベースをジョブ・ソースとして使用します。 ダンプ・ファイルは、ローカル(ネットワークを介さない)エクスポート機能で、ローカル・システムに書き出されます。

まとめ
Oracle Database 10gでは、Oracle Data Pumpは、サーバー側インフラストラクチャおよび新しく開発された高速パラレルExportおよびImportユーティリティを装備し、データベース間でのバルク・データおよびメタデータの転送を効率よく行うことができます。 データベース管理者は、データベース間のデータおよびメタデータ転送を従来と比較して迅速かつ容易に行うことができます。

Oracle Databaseユーティリティ・ページに戻る


Copyright © 2004, Oracle Corporation. All Rights Reserved.

About OTN I Contact Us I About OracleI Legal Notices and Terms of Use I Privacy Statement

Powered by Oracle Application Server Portal