意外と簡単!? Oracle Database 11g Release 1

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さまざまな内容のOracle Direct Seminarも予定していますので、是非ご参加ください。

目次


はじめに

「意外と簡単!?」シリーズは、Oracle Database 11gを使用してこれからシステム構築を行い、運用していく方向けに作成しており、初心者の方でも容易に構築/運用ができるよう全編にわたり極力GUIツールを利用した説明として構成しております。
システム構築の方法や運用にはさまざまな方法が存在しますが、「意外と簡単!?」シリーズでは特定のハードウェア上で小中規模のシステムを構築/運用することを目的とした実践的な資料として構成している関係上、個々の機能の説明等は最小限に留めております。

「意外と簡単!?」シリーズが皆様のシステム構築/運用の一助になれば幸いです。

「意外と簡単!?」シリーズの資料構成

「意外と簡単!?」シリーズは、以下の5つの資料から構成しております。

  1. データベース構築基礎 (本書)
  2. バックアップとリカバリ
  3. セキュリティ設定
  4. データベースの運用 − 監視
  5. データベースの運用 − チューニング

「意外と簡単!?」シリーズにおけるH/W、S/W構成

図
サーバー:DELL PowerEdge 2650
CPU:Xeon 3.06 GHz x 2
メモリー:6GB
オペレーティング・システム:Microsoft Windows 2003 + Service Pack1
・RDBMS:Oracle Database 11g Release 1 Enterprise Edition for Windows

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ソフトウェアのセットアップ

このセクションでは、Oracle Database 11g Release1のセットアップを行います。今回は、オペレーティング・システムとしてWindows 2003 Serverを利用します。

システム要件の確認

システム要件を確認します。 ハードウェア、ソフトウェアに関する要件は、製品インストレーション・ガイドに記載されています。

最新の情報は以下URL「製品システム要件」よりご確認ください。
http://www.oracle.com/technology/support/metalink/index.html

ドキュメントの用意

インストール時の注意点や、環境によって設定が異なる部分もあるため、事前に以下の製品マニュアルに目を通しておきましょう。

  • 「Oracle Databaseインストレーション・ガイド 11g リリース1(11.1)for Microsoft Windows」
  • 「Oracle Databaseリリース・ノート 11g リリース1(11.1)for Microsoft Windows」
  • 「Oracle Databaseプラットフォーム・ガイド 11g リリース1(11.1)for Microsoft Windows」

マニュアルは製品メディアパックに含まれるほか、以下のURL よりダウンロード可能です。
http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/products/oracle11g/111/index.html#win

Oracle ソフトウェアのインストール

Oracleのインストールを行います。インストール先のパス等の設定項目は環境に合わせて適宜読み替えてください。

  1. 管理者権限を持つユーザーでWindows OSにログイン
    Oracle Databaseをインストールするマシンに、管理者権限をもつユーザーでログインします。この例ではローカルコンピュータのAdministartorでログインしました。
  2. インストーラを起動
    製品メディアDVDをPCにセット、もしくはダウンロードしたソフトウェアを展開し、「database」フォルダ以下のsetup.exeをダブルクリックします。以下のプロンプト画面が表示された後、Oracle Universal Installerが起動します。

    図2

  3. インストールする製品の選択
    プロンプト画面が表示された後、以下のようなOracle Universal Installerの画面が表示されます。ここではインストール方法を選択します。今回はもっとも簡易的なインストール方法である「基本インストール」を選択します。インストール先を示すOracleベース、Oracleホームには環境に合わせて適切なパスを設定します。エディションはライセンスの許諾内容に合わせて選びます。テストを行う際は「Enterprise Edition」でよいでしょう。 デフォルトでは、「初期データベースの作成」にチェックがありますが、ここではチェックをはずし、「次へ」をクリックしてください。データベースは次のセクションで作成します。

    図3

    POINT:初期データベースの作成にチェックを入れると、ネットワークおよびデータベースの構成がインストール時に同時に行われます。
    その場合、次の「データベースの作成」セクションは飛ばすことができます。

  4. 製品固有の前提条件のチェック
    インストーラによってインストールに必要な環境のチェックが行われます。
    チェックが正常に終了していることを確認し、「次へ」をクリックします。
    問題が確認された場合には、要件を再度確認の上、修正します。

    図4

  5. サマリー
    「サマリー」画面が表示されます。設定に間違いがないか内容を確認します。「インストール」をクリックします。

    図5

  6. インストール
    ソフトウェアのインストールが行われます。 しばらく時間がかかります。

    図6

  7. インストールの終了
    インストールが終了すると、「インストールの終了」画面が表示されます。「終了」をクリックしてインストーラを終了します。

    図7

    図8

  8. インストール終了後の確認
    インストールの処理内容はログ・ファイルに出力されています。インストール中にエラーが発生した場合は、以下のフォルダに出力されるログ・ファイルを確認し、問題を確認します。
    %SystemDrive%¥Program files¥Oracle¥Inventory¥logs¥

以上で、Oracle11g Databaseのインストールが終了しました。
次のセクションではリスナーおよびDatabaseの作成を行います。

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データベースの作成

このセクションでは、データベースを作成します。

データベースを作成する方法

データベースを作成する方法としては、SQL文を使用してコマンドにて作成する方法と、DBCA(Database Configuration Assistant)というGUIツールを利用して作成する方法があります。今回は、GUIツールであるDBCAを利用してデータベースを作成します。

実習: データベースの作成

事前準備 リスナーの構成

11gではデータベース作成時のオプションとしてデータベース管理ツールのEnterprise Manager Database Controlを構成することができます。Database Controlの構成を行う際にはリスナーが起動している必要がありますので、データベースを作成する前にリスナーを構成しておきます。リスナーはOracle Databaseの通信を行うコンポーネントです。

POINT:インストール時に同時にDBの作成を行った場合など、すでにリスナーが構成されている場合、このプロセスは不要です。

Oracle Databaseのネットワーク設定

Oracle Databaseでは、データベース・サーバーとクライアント間の通信には、Oracle Net Servicesというネットワーク・ライブラリを使用します。

LISTENER.ORAとTNSNAMES.ORA

ネットワークの設定情報は、サーバー側のリスナー情報を構成するLISTENER.ORAとクライアント側の接続情報を記述するTNSNAMES.ORAというファイルに記述されています。これらは以下の図のような関係になります。

図9

POINT:これらのファイルは、デフォルトでは、
$ORACLE_HOME/network/adminの下に配置されます。

実習:リスナーの構成

ここでは、Network Configuration Assistantを使ってサーバー側にリスナーを構成します。

  1. 「Net Configuration Assistant」を起動
    Windows のスタート・ボタンから以下のようにたどり、「Net Configuration Assistant」を起動します。

    「プログラム」→「Oracle - home_name」→「Configuration and Migration Tools」→「Net Configuration Assistant」

    図10

  2. ようこそ
    Welcome画面が表示されます。ここでは「リスナー構成」を選択し、「次へ」をクリックします。

    図11

  3. 実施する処理の選択
    「実施する処理の選択」画面が表示されます。「追加」をクリックします。

    図12

  4. リスナーの構成:リスナー名
    リスナー名の入力を求められます。ここではデフォルトの「LISTENER」のまま「次へ」をクリックします。

    図13

  5. ネットワーク・プロトコルの選択
    ネットワーク・プロトコルの選択画面が表示されます。 ここではデフォルトのまま、「TCP」を選択した状態で「次へ」をクリックします。

    図14

  6. 通信ポートの番号を入力する画面が表示されます。デフォルトの「1521」を使用しますので、そのまま「次へ」をクリックします。

    図15

  7. 他のリスナーを構成するか聞かれますので、「いいえ」を選択して「次へ」をクリックします。

    図16

  8. 「リスナーの構成が完了しました」と表示されますので「次へ」をクリックします。その後、起動時の画面に変わりますので「終了」をクリックして終了してください。

    図17

  9. 起動状態の確認
    構成を終了後、リスナーは起動している状態です。
    コマンドプロンプトからlsnrctlコマンドを打ち、起動状態を確認してみましょう。

    lsnrctl status

以上で、リスナーの構成が終了しました。

POINT:クライアントマシンから接続を設定するにはクライアント側にOracle Clientをインストールし、Net Configuration Assistantでローカル・ネット・サービス名の構成を行います。

DBCAによるデータベースの作成

このセクションでは、Database Configuration Assistantを使ってデータベースを作成します。

  1. 「Database Configuration Assistant」を起動
    Windows のスタート・ボタンから以下のようにたどり、「Database Configuration Assistant」を起動します。

    「プログラム」→「Oracle - home_name」→「Configuration and Migration Tools」→「Database Configuration Assistant」

    図18

  2. ようこそ
    ようこそ画面が表示されますので、「次へ」をクリックします。

    図19

  3. 操作の選択画面
    今回は新しくデータベースを作成しますので「データベースの作成」を選択して、「次へ」をクリックします。

    図20

  4. データベース・テンプレート
    テンプレートを選択する画面が表示されます。テンプレートとは、構成済みのデータベース設定のことです。今回は汎用的な小規模データベースを想定し、「汎用またはトランザクション処理」のテンプレートを選択し「次へ」をクリックします。

    図21

    POINT:商用のシステムではシステム要件にあわせて構成するためテンプレートを使用することは少ないと思われます。本番のシステムでは表領域の設計等に基づき「カスタム・データベース」を選択して設計した内容に従ってデータベースを作成してください

  5. データベース識別情報
    グローバル・データベース名を決定します。”名前.ドメイン名” としてグローバル・データベース名を付けます。ドメイン名はネットワーク・ドメイン名と一致しなくても構いません。「グローバル・データベース名」に値を入力すると、最初のピリオドまでが「SID」にも入力されます。例えば、「グローバル・データベース名」にigaiw.jp.oracle.com と入力すると、「SID」に自動的にigaiwと入力されます。今回の例では、「igaiw」というSID名にてデータベースを作成します。

    図22

  6. 管理オプション
    データベースの管理方法を問い合わせる画面が表示されます。ここでは、デフォルト設定のまま「次へ」をクリックします。

    図23

  7. データベース資格証明
    パスワードの設定画面が表示されます。SYSはデータベースを起動/停止できる他、データベース管理のすべての権限を持っています。各ユーザーに対し個々に設定するか、全てのユーザーに同じパスワードを設定できます。今回は実習のため、全てのアカウントに対して同じ「ORACLE」というパスワードを設定します。「次へ」をクリックします。

    図24

  8. 記憶域オプション
    データベースファイルをどのような形式にて作成するかを選択できます。今回はデフォルト設定のファイル・システムを選択して「次へ」をクリックします。

    図25

  9. データベース・ファイルの位置
    データファイルなどを作成する場所を指定します。ここでは、デフォルトの「テンプレートのデータベース・ファイルの位置を使用」を選択し、「次へ」をクリックします。

    図26

    POINT:「カスタム・データベース」にてデータベースを作成した場合には、テンプレートとして保存しておくと同様のデータベースを作成する場合に便利です。

  10. リカバリ構成
    フラッシュバック・リカバリに利用する領域を指定します。ここではデフォルト設定のまま、「次へ」をクリックします。

    図27

  11. データベース・コンテンツ
    サンプルをインストールするか選択する画面が出ます。本番環境では不要のためインストールしませんが、ここでは、「サンプル・スキーマ」をチェックしてインストールするようにします。「次へ」をクリックします。

    図28

  12. 初期化パラメータ
    初期化パラメータを設定する画面が表示されます。データベースに割り当てるメモリー量や自動メモリー管理の使用可否などを設定できます。今回はそのまま「次へ」をクリックします。

    図29

  13. セキュリティの設定
    セキュリティの設定を11g標準の設定にするか、以前のレベルにするかを選択します。今回は推奨の11gのデフォルト設定を選択し「次へ」をクリックします。

    図30

  14. 自動メンテナンス・タスクの有効化
    Oracle Database 11gの自動メンテナンス・タスク機能を有効にするかどうかを選択します。ここでは、選択した状態で「次へ」をクリックします。

    図31

  15. データベース記憶域
    データベースを構成する制御ファイル、データファイル、REDOログ・ファイルの場所を確認・変更することができます。 確認後、「次へ」をクリックします。

    図32

    POINT:データベースのOracleのソフトウェアとデータベースの各構成ファイルを別々のディスクに配置しないとディスクへのI/Oが集中してパフォーマンスのボトルネックになります。本番環境では適切にファイルを分散配置してください。

  16. 作成オプション
    今回の構成をテンプレートとして保存するか指定できます。今回は、そのまま「完了」をクリックします。

    図33

  17. 確認
    今回の構成で作成されるデータベースのサマリーです。
    確認したら「OK」をクリックしてデータベース作成を開始します。

    図34

    POINT:今回は、全ての項目を確認しながらDBCAを使用しましたが、デフォルト値で問題ない場合や、テンプレートが作成されているような場合は、記憶域オプション画面以降で表示される「完了」をクリックすることにより、それ以降のウィザードのステップを省略することが可能です。

  18. データベース作成中
    以下は、データベース作成中の実行画面です。しばらく時間がかかります。

    図35

  19. データベースの作成が終了すると、以下のように完了の画面が表示されます。「終了」をクリックすると作成画面が終了します。

    図36

    POINT:DBCAでデータベースを作成した場合、管理者用のユーザー以外のユーザーはロックされているので、UNLOCKする必要があります。この画面の「パスワード管理」ボタンからUNLOCKを行うこともできます。UNLOCKの方法は、後で実習します。

  20. DBCAにてデータベースを作成した後は、データベースは起動された状態になっています。

以上で、DBCAによるデータベースの作成が完了しました。次のセクションでは作成したデータベースに対し、Enterprise Managerを使って操作を行っていきます。

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Enterprise Manager

ここではEnterprise ManagerのDatabase Controlを利用してDatabaseの実習を行います。Oracle Enterprise Managerは使い勝手の良いウェブ・ベースのシステム管理ツールです。 Oracle Database 11gにはデータベース管理のためのツールとして標準でEnterprise Manager Database Controlが構成されています。

Oracle9i以前では、Enterprise Managerは、Javaのクライアント/サーバーアプリケーションとして実装されていました。Oracle Database 10gより、完全にウェブ・ベースのインターフェースに変更され、Webブラウザ経由で別のマシンからも管理作業を実行することが可能となりました。
Enterprise Manager Database Controlの主な特徴は、以下の通りです。

  • ウェブ・ベースのGUIインターフェース
  • 各種データベース・オブジェクトの作成/管理/表示
  • パフォーマンス統計の表示
  • バックアップや再編成などの各種メンテナンス操作

事前準備: Windows OSの設定

WindowsプラットホームにてEnterprise Manager を使用してホスト資格証明が必要な動作などを実施する際には、OS側で以下のような設定が必要です。あらかじめ作業を行っておきましょう。

  • システム環境変数%TEMP%,%TMP% で指定されているディレクトリへの権限をEnterprise Manager 用のOSユーザーに付与
  • 「バッチジョブとしてログオン権限」をEnterprise Manager 用のOSユーザーに付与
  1. TEMPディレクトリへの権限付与
    システム環境変数%TEMP%,%TMP% にて指定されているディレクトリへの権限をEnterprise Manager 用のOSユーザーに与えます。

    POINT:システム環境変数に指定されているディレクトリは「マイコンピュータ」を右クリックし「詳細タブ」を開き「環境変数」のボタンをクリックすると開く環境変数の画面から確認可能です。

    図37
    Windows2003のデフォルトでは%TEMP%,%TMP%は C:¥WINDOWS¥TEMPになっています。該当のTEMPフォルダを右クリックし、「プロパティ」の「セキュリティ」タブでEnterprise Managerを使うOSユーザーに対し権限を与えてください。

    図38

  2. 「バッチジョブとしてログオン権限」を付与
    「バッチジョブとしてログオン権限」をEnterprise Manager 用のユーザーに与えます。管理ツールの「ローカルセキュリティポリシー」を使用し「バッチジョブとしてログオン」に対し権限を付与しておきます。

    図39

    「スタート」->「管理ツール」->「ローカルセキュリティポリシー」で上記画面を表示させます。

    POINT:サーバーがドメイン・コントローラーの場合は、「ローカルセキュリティポリシー」の代わりに「ドメイン コントローラー セキュリティ ポリシー」を使用します

「セキュリティの設定」-「ローカルポリシー」-「ユーザー権利の割り当て」とたどり、右側のウィンドウから「バッチジョブとしてログオン」を選択し、右クリックメニューから「セキュリティ」を選択します。追加画面が表示されますので、Enterprise Managerを使用するOSユーザーを追加します。

図40

事前準備: dbconsoleの起動

Enterprise Managerを利用するには、データベース・サーバーにてDBコンソールを使用するためのプロセス「dbconsole」が起動している必要があります。 これらのプロセスは通常DBCAにてデータベースを作成すると自動的に起動されていますが、不明の場合は以下のコマンドで起動状態を確認し、起動していない場合は起動します。

  1. dbconsoleの起動状態を確認
    コマンドプロンプトから起動状態を確認できます。
    C:¥>set ORACLE_SID= <SIDを指定> ・・この例ではigaiw
    C:¥>emctl status dbconsole

    Oracle Enterprise Manager 11g Database Control Release 11.1.0.6.0

    Copyright (c) 1996, 2007 Oracle Corporation. All rights reserved.
    https://jpdel15dc.jp.oracle.com:5500/em/console/aboutApplication
    Oracle Enterprise Manager 11g is running.
    ------------------------------------------------------------------
    Logs are generated in directory D:¥Oracle¥product¥11.1.0¥db_1/jpdel15dc.jp.oracle.com_igaiw/sysman/log

    「Oracle Enterprise Manager 11g is running.」と表示されていれば、dbconsoleは起動しています。

  2. dbconsoleを起動
    「Oracle Enterprise Manager 11g is not running」と表示された場合は、以下のコマンドにてdbconsoleを起動します。
    C:¥>emctl start dbconsole

Enterprise Manager Database Consoleにログイン

  1. Oracle Enterprise Manager Database consoleへアクセス
    Webブラウザを起動してDatabase作成完了画面に表示されたEnterprise Manager Database ConsoleのURLを入力します。
    https://<host name>:<port>/em
    e.g) https://igaiw.jp.oracle.com:1158/em

    POINT:Enterprise Managerにアクセスする場合のポート番号が分からない場合は、$ORACLE_HOME/installの下のportlist.iniファイルを参照してください。

  2. Oracle Enterprise Manager Database consoleへログイン
    ログイン・ページが表示されます。ここではsysユーザーでログインします。
    以下のように入力し ログイン ボタンをクリックします。

    項目名 入力内容
    ユーザー名 sys
    パスワード DB作成時に指定したパスワード
    (この資料の例ではoracle)
    接続タイプ SYSDBA

    図41

  3. Database Consoleホーム画面を確認
    ログインに成功すると、以下のような管理画面が開きます。Database Consoleのホーム画面では全般的なシステムの状況やDatabaseの稼動状態などが確認できます。

    図42

    このセクションでは、Enterprise Managerを使うための設定とログイン方法を実習しました。次のセクションからはEnterprise Managerを使ってデータベースの管理方法を学習します。

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データベース作成後の主なデータベースの設定について

このセクションでは、データベース作成後の主な設定や作業として、以下の項目について説明します。

  • 「データベースの起動/停止」
  • 「データベースの運用モード」
  • データベースを構成するための「初期化パラメータ」

データベースの起動と停止

Oracleでは、データベースの稼動状態として以下のような4つの状態が存在します。通常は、停止状態の「SHUTDOWN」か、稼動中の「OPEN」のどちらかの状態になっています。「NOMOUNT」や「MOUNT」はデータベースをメンテナンスするような場合に、使用する稼動状態のことです。

図43

実習: データベースの起動/停止

Enterprise Managerを利用してデータベースを起動/停止してみましょう。

  1. Enterprise Managerにログイン
    sysユーザーにてEnterprise Managerにログインしておきます。Enterprise Mangerへのアクセス方法はEnterprise Manager Database Consoleにログインをご覧ください。

    図44

    POINT:データベースの起動/停止には権限があるユーザーかつ接続モードが「SYSDBA」である必要があります

データベースの稼動状況の確認

  1. Enterprise Managerのホーム画面が表示されます。画面左端の矢印に注目してください。矢印が上を向いている時、データベースは稼動中です。

    図45

データベースの停止

  1. データベースの停止
    データベース稼動状況の中から停止ボタンをクリックします。

    図46

  2. 資格証明の指定
    「起動/停止」の画面が表示されます。OSのユーザー/パスワードとデータベースのユーザー/パスワードをそれぞれ入力して OK ボタンをクリックします。

    図47

    POINT:ホスト資格証明とはOracle Databaseを管理する権限を持つOSのユーザー情報のことです。通常はOracle Databaseをインストールしたアカウントを使用します。

  3. 停止/起動 確認
    以下のような、停止に対する確認画面が表示されますので、 はい をクリックします。

    図48

    POINT:デフォルトの停止オプションはIMMEDIATEで実行されます。

  4. 停止中の画面が表示されます(停止には多少時間が掛かります)。 しばらく待ったあとに、 リフレッシュ ボタンをクリックしてください。

    図49

  5. データベースが停止状態になると、以下のように画面上のステータスが「使用不可」になります。

    図50

データベースの起動

  1. データベースの起動
    データベースを起動します。上記データベース停止中.の画面より、 起動 ボタンをクリックします。

    図51

  2. 資格証明の指定
    データベースの停止と同様に資格証明の画面が表示されます。停止時と同様に必要項目を入力し、 OK ボタンをクリックしてください。

    図52

  3. 停止/起動 確認
    起動確認の画面が表示されますので、 はい をクリックします。

    図53

  4. 起動中
    起動中の画面が表示されます。

    図54

  5. ログイン
    データベースが起動すると、ログイン画面が表示されます。ユーザー名:sys、接続モード:SYSDBAにてDatabase Controlにログインをします。

    図55

  6. ホーム画面の表示
    Enterprise Managerのホーム画面が表示されます。

    図56

    POINT:各ステータスの情報が表示されない場合がありますが、通知タイム・ラグによるものです。その場合はしばらく待って「リフレッシュ」をクリックしてください。

以上、データベースの起動と停止方法を実習しました。

データベースの運用モード

Oracle Databaseには、データベースの運用方法として、「アーカイブ・ログ・モード」と「ノー・アーカイブ・ログ・モード」の2つの方法があります。これらはログ・ファイルを保存するかどうかの違いであり、障害時の復旧範囲に影響があります。データベースを作成した時点で指定を行っていない場合、デフォルトでは「ノー・アーカイブ・ログ・モード」に設定されています。

  • アーカイブ・ログ・モード
    • ログ・ファイルを保存
    • 障害発生時に最新の状態までリカバリすることが可能
  • ノー・アーカイブ・ログ・モード
    • ログ・ファイルを保存しない
    • 障害発生時は、バックアップ取得時点までリガバリすることが可能

POINT:デフォルトの状態では、フラッシュ・リカバリー領域にアーカイブ・ログが作成されます。フラッシュ・リカバリー領域が足りなくなると、アーカイブ・ログが作成できずに、トランザクションが停止します(ORA-16014)。適切なフラッシュ・リカバリー領域サイズの設定を行い、フラッシュ・リカバリー領域の空き領域を維持するようにしてください。

実習: 運用方式をアーカイブ・ログ・モードに変更する

今回は、システム要件として「障害時に最新の状態まで戻せる」という可用性要件であると想定し、データベースの運用モードを変更してみましょう。 ここでもEnterprise Manager Database Controlを使って操作します。

  1. リカバリ設定を開く
    ホーム画面より「可用性」のタブをクリックします。「バックアップ/リカバリ」の「設定」グループより「リカバリ設定」をクリックします。

    図57

  2. ARCHIVELOGモードにチェック
    リカバリ設定ページが表示されます。メディア・リカバリのARCHIVELOGのチェックボックスにチェックを入れ、 適用 をクリックします。

    図58

  3. 確認
    データベース運用モードの変更を適用するためにはデータベースの再起動が必要となります。確認の画面が表示されますので、 はい をクリックしてください。

    図59

  4. データベースの再起動:ホストとターゲット・データベース資格証明の指定
    データベースの起動/停止の操作と同様に、OSのユーザー/パスワードとデータベースのユーザー/パスワードを入力して、 OK をクリックしてください。

    図60

  5. データベースの再起動:確認
    さらに再起動の確認画面が表示されますので、 はい をクリックしてください。

    図61

  6. データベースの再起動中
    次のような画面が表示され、再起動が実行されます。

    図62

    POINT:再起動後の状態がEnterprise Managerにて確認できるまでには、多少時間が掛かる場合があります。

以上、データベース運用モードの変更が完了しました。

初期化パラメータ

データベースを導入するシステム固有の条件に合わせるために、必要に応じて初期化パラメータを設定/変更する必要性がある場合があります。Oracleではデータベースの構成パラメータとして、初期化パラメータ・ファイルとサーバー・パラメータ・ファイルの2種類がありどちらかを利用することになりますが、それぞれ以下のような特徴があります。

  • 初期化パラメータ・ファイル
    Oracle7の頃から存在するテキスト形式のパラメータ・ファイルで、テキスト・エディタでもパラメータを変更する。
  • サーバー・パラメータ・ファイル(デフォルト設定)
    Oracle8iより導入されたバイナリ形式のパラメータ・ファイル。コマンドもしくはGUIツールよりパラメータを変更する。

実習:現在のパラメータを確認する

ここでは、実習として自動メモリー管理の初期化パラメータを確認してみましょう。自動メモリー管理は11gで強化された機能です。尚、パラメータの変更でも自動メモリー管理の有効化は行えます。

  1. 初期化パラメータの画面を開く
    Enterprise Managerのホーム画面にて「サーバー」タブを選択し、「初期化パラメータ」をクリックします。

    図63

  2. 初期化パラメータの一覧
    初期化パラメータの画面が表示されます。「現行」タブが選択されていますが、これは現在実行中のデータベースにて使用されているパラメータ値ということを表しています。

    図64

  3. 値の絞り込み
    フィルタ機能を利用して、確認したいパラメータを絞り込みます。
    今回の例では自動メモリー管理のためのパラメータ「MEMORY_TARGET」を表示させてみます。フィルタ欄に「MEMORY_TARGET」を入力して、 実行 をクリックします。現在は、自動メモリー管理が有効になっており、パラメータの値はOracleの使用するメモリーサイズとなっていることを確認できます。

    図65

以上、初期化自動メモリー管理が有効になっていることを確認しました。

画面左上の「データベース・インスタンス」のリンクをクリックすると「サーバー」の画面に戻ります。

実習:メモリー・アドバイザから自動メモリー管理を確認する

続いては、自動メモリー管理の実際の状況をメモリー・アドバイザから確認してみましょう。

  1. メモリー・アドバイザの画面を開く
    「サーバー」タブを開いた状態から「データベース構成」グループの中の「メモリー・アドバイザ」をクリックします。

    図66

  2. メモリー割り当て状況の確認
    メモリー関連のパラメータ画面が表示されます。現在のメモリーの割り当て状況を確認することができます。

    図67

    図68

    POINT:メモリー調整自動化の設定はデータベース作成時に設定されています。

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古賀 有美子 古賀 有美子 (こが ゆみこ)
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