| Oracle Database 管理者ガイド 10gリリース2(10.2) B19224-02 |
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ここでは、Oracle Database 10gリリース2(10.2)の新機能について説明し、追加情報の参照先を示します。現行のリリースに移行したユーザーのために、以前のリリースの新機能に関する情報も記載されています。
次の各項で、Oracle Databaseの新機能について説明します。
CREATE TABLEまたはALTER TABLEコマンドを使用して、データをデータ・ファイルに格納する前にデータを暗号化する表の列を指定できます。これにより、ユーザーがオペレーティング・システムのツールを使用してデータ・ファイル内部を直接参照し、データベース・アクセス制御メカニズムを回避しようとしても、暗号化によって機密データの読取りが保護されます。
表または索引に対して定義できるパーティションおよびサブパーティションの最大数が1024000 - 1に増加しました。
すべてのDML文に対応する新しいエラー・ロギング句を使用すると、特定タイプのエラー(制約違反やデータ変換エラーなど)がエラー・ロギング表に記録されるため、文が終了してロールバックされることなく続行できます。
共有メモリーの自動管理を有効にすると、Streamsプールも自動的にチューニングされるようになりました。新しいビューのV$SGA_TARGET_ADVICEでは、SGA_TARGETのチューニングに役立つ情報が提供されます。
ORA-01555: スナップショットが古すぎます。」の表示回数の低減UNDO保存期間の自動チューニングでは、表領域サイズと現行システム・アクティビティに基づいて、UNDO表領域に対して常に最大限の保存期間を確保するようにチューニングします。この結果、Oracleフラッシュバック操作および長時間実行される問合せの成功率が高くなります。
インストール時に、スケジューラ・ジョブが自動的に作成され、メンテナンス・ウィンドウを使用中にセグメント・アドバイザが実行されます。セグメント・アドバイザを引き続き手動で実行することもできます。自動的に実行されるセグメント・アドバイザ(「自動セグメント・アドバイザ」)は、データベース全体の統計を調べて分析するセグメントおよび表領域を選択します。Enterprise Manager、DBA_ADVISOR_*ビュー、または新しいDBMS_SPACE.ASA_RECOMMENDATIONSプロシージャを使用して推奨事項を表示できます。
オンライン・セグメント縮小機能は、次のセグメントをサポートします。
表のオンライン再定義では、次の項目をサポートします。
NOT NULL制約
さらに、再定義された表に元の表と同じ番号、型および列の順序がある場合、依存PL/SQLパッケージの再コンパイルは不要になりました。
DBMS_SPACE_ADMINパッケージでは、領域管理に関する問題のトラブルシューティング用の新しいツールを提供します。
MAXLOGFILES、MAXLOGMEMBERS、MAXLOGHISTORYおよびMAXINSTANCESの各パラメータの値を増やすと、制御ファイルのサイズが動的に増加します。
ローカル管理表領域に対する領域不足アラートしきい値が、パーセント・フルまたは残りの空き領域(KB)によって示されます。 残りの空き領域しきい値は、大規模な表領域に役立ちます。
データベースを静止する場合またはスケジューラ・ウィンドウのオープン時にリソース・プランをアクティブにする場合、起動時にResource Managerを有効にする必要がなくなりました。
Resource Managerでは、セッション、プランおよびコンシューマ・グループに関する広範囲にわたる統計を提供します。これによってResource Managerを効率的に監視し、その設定をチューニングできます。
XML DBリポジトリを、プログラムまたはFTPやHTTP/WebDAVなどのプロトコルのいずれかで使用して、ASMファイルにアクセスできます。
ASMCMDを使用すると、ディスク・グループ内のファイルやディレクトリを簡単に表示および操作できます。また、ディスク・グループの内容の表示、検索の実行、ディレクトリおよび別名の作成と削除、領域使用率の表示などを実行できます。
通常の冗長性のディスク・グループ内の個々のファイルを、冗長性属性をHIGHに設定したテンプレートでファイルを作成することによって、高い冗長性(3方向ミラー化)ファイルとして指定できます。これは、ファイルの作成時にテンプレートを明示的に指定する場合、またはディスク・グループのシステム・デフォルトのテンプレートを変更する場合に適用されます。さらに、通常の冗長性のディスク・グループのシステム・デフォルトのテンプレートCONTROLFILEでは、冗長性属性がHIGHに設定されています。
ASMでは、Oracle Databaseの10.xバージョンの大部分とASMの10.xバージョン間で上位および下位互換性を維持します。つまり、ASMインスタンスまたはデータベース・インスタンスのバージョン10.1.x.yと10.2.x.yのすべての組合せは、正常に機能します。ただし、10.1.x.yのデータベース・インスタンスが10.2.x.yのASMインスタンスに接続する場合は例外で、データベースはバージョン10.1.0.3以上であることが必要です。
DBMS_FILE_TRANSFERパッケージによるローカル・ファイル・システムと自動ストレージ管理(ASM)ディスク・グループ間でのファイルのコピーDBMS_FILE_TRANSFERパッケージでは、ローカル・ファイル・システムまたはASMディスク・グループをファイル転送のソースまたはターゲットとして使用できます。ASMとファイル・システム間でファイルをコピーできます。
ALTER DISKGROUPに追加された新しいREBALANCE WAIT句ASMディスク・グループの再バランスの原因となるALTER DISKGROUPコマンド(ディスクの追加、削除またはサイズ変更のコマンド、あるいは手動の再バランス操作を起動するコマンドなど)は、再バランス操作の完了を待ってから戻されるようになりました。これは特にスクリプトで役立ちます。
スケジューラは、チェーンと呼ばれる新しいタイプのオブジェクトをサポートします。チェーンは、結合された1つの目的のために互いにリンクされたプログラムのグループです。スケジューラ・ジョブは指定したイベントの発生時に起動します。また、スケジューラは、ジョブの状態が変更された場合(たとえば、実行中から完了への変更など)、イベントを起動できます。
また、スケジューラにはカレンダ指定構文の拡張機能が追加され、これを使用すると、各会計四半期の最後の稼働日など、より複雑なスケジュールを定義できます。既存のスケジュールを結合して複合スケジュールを作成できます。
DROP TABLE...PURGEリソース制約の発生を回避するために、パーティション表に対してDROP TABLE...PURGEコマンドを使用して、複数のトランザクションで表を削除します。各トランザクションでは、パーティションのサブセットまたはサブパーティションを削除し、コミットします。DROP TABLE...PURGEコマンドの実行に失敗した場合は、訂正処理(該当する場合)を実行した後、コマンドを再起動できます。
Oracle Databaseでは、最大232(40億ブロック)のサイズまで可能な大型ファイル表領域と呼ばれる単一ファイル表領域を作成できます。大型ファイル表領域の利点は、次のとおりです。
「データベース作成時の大型ファイル表領域のサポート」および「大型ファイル表領域」を参照してください。
一時表領域グループを作成できます。このグループは、単一の一時表領域を割り当てる場合と同じ方法でユーザーに明示的に割り当てることができます。表領域グループは、データベースのデフォルト一時表領域として指定することもできます。
「複数の一時表領域: 表領域グループの使用」を参照してください。
表領域の名前は、ALTER TABLESPACE文のRENAME TO句を使用して変更できます。
「表領域の名前変更」を参照してください。
表領域はプラットフォーム間のトランスポートが可能です。Recovery ManagerのCONVERTコマンドを使用して変換を実行します。
「データベース間で表領域をトランスポートする手順および例」を参照してください。
SYSAUX表領域Oracle Databaseでは、データベースの作成時に、SYSAUXと呼ばれる補助的なSYSTEM表領域が作成されます。この表領域は、様々なOracle Databaseの機能および製品で使用でき、それぞれのデータが個別の表領域やSYSTEM表領域ではなく、この表領域に格納されます。
「SYSAUX表領域の作成」および「SYSAUX表領域の管理」を参照してください。
自動ストレージ管理には、Oracle Databaseに統合された論理ボリューム・マネージャが用意されているため、サード・パーティ製品を購入する必要性がなくなりました。Oracle Databaseは、Oracle Managed Filesをユーザー定義のディスク・グループ内に作成し、冗長性とストライプ化を提供します。
第12章「自動ストレージ管理の使用」を参照してください。
新しいDROP DATABASE文を使用すると、データベースおよび制御ファイルにリストされているすべてのファイルを削除できます。
「データベースの削除」を参照してください。
この機能によって、FLASHBACK_TRANSACTION_QUERYビューが導入され、ユーザーはデータベースへの変更をトランザクション・レベルで検証できます。この結果、問題の診断、パフォーマンスの分析およびトランザクションの監査が可能となります。
「フラッシュバック・トランザクション問合せを使用した監査表の変更」を参照してください。
データベースに格納されているUNDOデータを使用して、1つ以上の行に対する複数の変更を、その変更に関するメタデータとともに表示できるようになりました。
新しいFLASHBACK TABLE文を使用すると、バックアップをリストアしないで、以前の時点まで表を高速でリカバリできます。
「フラッシュバック・テーブル機能を使用した表のリカバリ」を参照してください。
Oracle Databaseには、誤って削除した表をリストアする方法が用意されています。削除した表はリサイクル・ビンに配置されるため、後でリカバリできます。
「フラッシュバック・ドロップの使用とリサイクル・ビンの管理」を参照してください。
DBMS_REDEFINITIONパッケージに新たに追加されたプロシージャによって、索引、トリガー、権限、制約などの依存オブジェクトのクローニングが自動化されました。一部の制約が取り除かれ、より多くの表のタイプを再定義できるようになりました。
「表のオンライン再定義」を参照してください。
表の自動統計収集を使用可能にするために、CREATE TABLE文またはALTER TABLE文にMONITORINGキーワードを指定する必要がなくなりました。統計は、STATISTICS_LEVEL初期化パラメータによって自動的に収集されるようになりました。自動統計収集はデフォルトです。
「表に関する統計の自動収集」を参照してください。
Oracle Databaseには、データベースのスケジューラを使用した高度なスケジューリング機能が用意されています。
第VI部「データベース・リソースの管理とタスクのスケジューリング」を参照してください。
次の拡張機能が、データベース・リソース・マネージャに追加されました。
データベース・リソース・マネージャは、セッション属性とコンシューマ・グループの間のマッピングを指定することによって、コンシューマ・グループをセッションに自動的に割り当てるように構成できます。
「リソース・コンシューマ・グループのセッションへの自動割当て」を参照してください。
新しいリソース・プラン・ディレクティブによって、アイドル時間制限の設定、長時間実行されるSQL文の取消し、長時間実行されるセッションの終了が可能となり、上位コールの終了時にセッションを元のコンシューマ・グループにリストアできます。
「リソース・プラン・ディレクティブの指定」を参照してください。
Resource Managerに関する2つの新しいポリシー(RATIO CPU割当てポリシーおよびRUN_TO_COMPLETIONスケジューリング・ポリシー)が追加されました。
RESUMABLE_TIMEOUT初期化パラメータこのRESUMABLE_TIMEOUT初期化パラメータを使用すると、再開可能領域割当てを有効にし、すべてのセッションにわたってタイムアウト間隔を設定できます。
「再開可能領域割当ての有効化および無効化」を参照してください。
すべてのセッションを匿名で共有している大部分のシステムでは、「サービスとSQL」によるチューニングで「セッションとSQL」によるチューニングを補強できます。
詳細は、「Oracle Database 10gに対するアプリケーション・サービスの定義」および『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』を参照してください。
ARCHIVE_LOG_FORMAT初期化パラメータで指定されているアーカイブ・ログ・ファイルのネーミング・フォーマットに、リセットログIDが追加されました。このリセットログIDによって、以前のバックアップからのデータベースのリカバリが容易になりました。
「アーカイブ先の指定」を参照してください。
共有サーバーのパラメータを事前に構成しておく必要がなくなりました。パラメータは動的に構成でき、大部分のパラメータがリソースを制御するための制限パラメータとなりました。共有サーバーは、DISPATCHERS初期化パラメータではなく、SHARED_SERVERS初期化パラメータを設定して有効にすることをお薦めします。
「Oracle Databaseの共有サーバー構成」を参照してください。
共有サーバー・セッションの場合は、trcsessコマンドライン・ユーティリティによって、ユーザー・セッションに関連したトレースが1箇所にまとめられます。
「共有サーバー・セッション用トレース・ファイルの読込み」を参照してください。
Oracle Netリスナーを介した制限インスタンスへのリモート・アクセスはブロックされます。
「起動時にインスタンスへのアクセスを制限する方法」を参照してください。
JAVA_POOL_SIZE初期化パラメータが動的な初期化パラメータになりました。新しいSTREAMS_POOL_SIZEが追加され、これも動的な初期化パラメータです。新しいビューのV$SGAINFOでは、SGA情報の統合された簡潔な要約が提供されます。
「システム・グローバル領域(SGA)の管理」を参照してください。
以前のリリースでは、使用しているデータベースに対して互換性の設定を下げることができました。現在は、COMPATIBLE初期化パラメータを使用してデータベースの互換性を上げた場合、下位の互換性レベルの設定を使用してデータベースを起動する方法はありません。ただし、互換性を上げる前の時点にPoint-in-Timeリカバリすることはできます。
「COMPATIBLE初期化パラメータおよび非下位互換性」を参照してください。
フラッシュ・リカバリ領域をデータベース内に作成できます。この領域は、Oracle Databaseでバックアップおよびリカバリに関連するファイルを格納および管理できる場所です。
「フラッシュ・リカバリ領域の指定」を参照してください。
ソートされたハッシュ・クラスタは新しいデータ構造です。このデータ構造によって、挿入された順番にデータを消費するアプリケーションについて、迅速なデータ検索が可能になります。
「ソートされたハッシュ・クラスタの作成」を参照してください。
データベース・ファイルをコピーするために、オペレーティング・システムを使用する必要はありません。DBMS_FILE_TRANSFERパッケージを使用して、ファイルをコピーできます。
「データベース・サーバーを使用したファイルのコピー」を参照してください。
MAXTRANS物理属性パラメータの廃止データベース・オブジェクトに関するMAXTRANS物理属性パラメータは廃止されました。現在のOracle Databaseでは、ブロック内で使用可能な領域に応じて、データ・ブロックに最大255の同時更新トランザクションが自動的に許可されるようになりました。
「INITRANSパラメータの指定」を参照してください。
手動UNDO管理モードが廃止となり、このマニュアルでは記述されていません。かわりに、UNDO表領域と自動UNDO管理を使用してください。
第10章「UNDO表領域の管理」を参照してください。
UNDO_SUPPRESS_ERRORS初期化パラメータの廃止自動UNDO管理モードで操作している場合、手動UNDO管理モードのSQL文は無視され、エラー・メッセージは戻されません。
「自動UNDO管理の概要」を参照してください。
PARALLEL_AUTOMATIC_TUNING初期化パラメータの廃止Oracle Databaseには、ほとんどの状況に対して適切にチューニングされたパラレル実行初期化パラメータのデフォルトが用意されています。このPARALLEL_AUTOMATIC_TUNING初期化パラメータは冗長となり廃止されました。
LogMinerに関する章は『Oracle Databaseユーティリティ』に移動しました。
DBMS_JOBパッケージの使用に関するジョブ・キューの章の削除DBMS_JOBパッケージを使用してジョブを送る機能は、スケジューラの機能で置換されました。
第VI部「データベース・リソースの管理とタスクのスケジューリング」を参照してください。
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