| Oracle Database 管理者ガイド 10gリリース2(10.2) B19224-02 |
|
この章では、Oracle Scheduler(スケジューラ)の構成、管理および監視方法について、順を追って説明します。この章の内容は、次のとおりです。
スケジューラを構成するときは、次のタスクを実行する必要があります。
スケジューラを管理するには、SCHEDULER_ADMINロールが必要です。通常、データベース管理者(DBA)は、DBAロール(またはそれと等価のロール)の一部として、ADMINオプション付きでこのロールをすでに持っています。このロールは、次の文を発行して別の管理者に付与できます。
GRANT SCHEDULER_ADMIN TO username;
SCHEDULER_ADMINロールは、権限を付与されたユーザーがコードを任意のユーザーとして実行できる強力なロールであるため、かわりにスケジューラの個々のシステム権限を付与することを考慮してください。オブジェクト権限とシステム権限は、標準的なSQL権限付与構文を使用して付与されます。例として、データベース管理者が次の文を発行したとします。
GRANT CREATE JOB TO scott;
この文が実行されると、scottは、自分のスキーマ内にジョブ、スケジュールまたはプログラムを作成できます。別の例として、データベース管理者が次の文を発行したとします。
GRANT MANAGE SCHEDULER TO adam;
この文が実行されると、adamは、ウィンドウ、ジョブ・クラスまたはウィンドウ・グループを、作成、変更または削除できます。また、スケジューラ属性の設定と検索、およびスケジューラ・ログのパージもできます。
権限に関する詳細は、「スケジューラ権限の管理方法」を参照してください。
スケジューラ・チェーンでは、基礎となるOracle Streamsルール・エンジン・オブジェクトと、それに関連する権限を使用します。ユーザーが、自分のスキーマにチェーンを作成するには、自分のスキーマにルール、ルール・セットおよび評価コンテキストを作成する場合に必要なルール・エンジン権限のほかに、CREATE JOB権限が必要です。これらの権限は、次の文を発行することにより付与されます。
BEGIN DBMS_RULE_ADM.GRANT_SYSTEM_PRIVILEGE(DBMS_RULE_ADM.CREATE_RULE_OBJ, 'username'), DBMS_RULE_ADM.GRANT_SYSTEM_PRIVILEGE ( DBMS_RULE_ADM.CREATE_RULE_SET_OBJ, 'username'), DBMS_RULE_ADM.GRANT_SYSTEM_PRIVILEGE ( DBMS_RULE_ADM.CREATE_EVALUATION_CONTEXT_OBJ, 'username') END; /
ユーザーが別のスキーマにチェーンを作成するには、自分以外のスキーマにルール、ルール・セットおよび評価コンテキストを作成する場合に必要な各権限のほかに、CREATE ANY JOB権限が必要です。これらの権限は、次の文を発行することにより付与されます。
BEGIN DBMS_RULE_ADM.GRANT_SYSTEM_PRIVILEGE(DBMS_RULE_ADM.CREATE_ANY_RULE, 'username'), DBMS_RULE_ADM.GRANT_SYSTEM_PRIVILEGE ( DBMS_RULE_ADM.CREATE_ANY_RULE_SET, 'username'), DBMS_RULE_ADM.GRANT_SYSTEM_PRIVILEGE ( DBMS_RULE_ADM.CREATE_ANY_EVALUATION_CONTEXT, 'username') END; /
自分のスキーマ以外のスキーマのチェーンを変更または削除するには、ルール、ルール・セットおよび評価コンテキストに対し、対応する各システム・ルール・エンジン権限が必要です。Oracle Streamsルール・エンジン権限の詳細は、DBMS_RULE_ADM.GRANT_OBJECT_PRIVILEGEの使用方法の説明を参照してください。
権限に関する詳細は、「スケジューラ権限の管理方法」を参照してください。
この項では、次のタスクについて説明します。
ジョブ・クラスを作成するには、CREATE_JOB_CLASSプロシージャを使用します。次の文は、ジョブ・クラスの作成例です。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_JOB_CLASS ( job_class_name => 'my_jobclass1', resource_consumer_group => 'my_res_group1', comments => 'This is my first job class.'); END; /
この文では、属性としてリソース・コンシューマ・グループmy_res_group1などが設定されたmy_jobclass1というジョブ・クラスが作成されます。ジョブ・クラスの内容を確認するには、次の文を発行します。
SELECT * FROM DBA_SCHEDULER_JOB_CLASSES;
JOB_CLASS_NAME RESOURCE_CONSU SERVICE LOGGING_LEV LOG_HISTORY COMMENTS
----------------- -------------- ------- ----------- ----------- --------
DEFAULT_JOB_CLASS RUNS The default
AUTO_TASKS_JOB_CLASS AUTO_TASK_CON RUNS System maintenance
FINANCE_JOBS FINANCE_GROUP RUNS
MY_JOBCLASS1 MY_RES_GROUP1 RUNS My first job class
MY_CLASS1 my_service1 RUNS My second job class
5 rows selected.
ジョブ・クラスはSYSスキーマ内に作成されることに注意してください。
|
関連項目
|
ウィンドウを作成するには、CREATE_WINDOWプロシージャを使用します。次の文は、ウィンドウの作成例です。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_WINDOW ( window_name => 'my_window1', resource_plan => 'my_resourceplan1', start_date => '15-APR-03 01.00.00 AM Europe/Lisbon', repeat_interval => 'FREQ=DAILY', end_date => '15-SEP-04 01.00.00 AM Europe/Lisbon', duration => interval '50' minute, window_priority => 'HIGH', comments => 'This is my first window.'); END; /
ウィンドウが正しく作成されたことを検証するには、DBA_SCHEDULER_WINDOWSビューを問い合せます。次に、文の発行例を示します。
SELECT WINDOW_NAME, RESOURCE_PLAN, DURATION, REPEAT_INTERVAL FROM DBA_SCHEDULER_WINDOWS; WINDOW_NAME RESOURCE_PLAN DURATION REPEAT_INTERVAL ----------- ------------- ------------- --------------- MY_WINDOW1 MY_RESOURCEPLAN1 +000 00:50:00 FREQ=DAILY
|
関連項目
|
リソース・プランを作成するには、CREATE_SIMPLE_PLANプロシージャを使用します。このプロシージャでは、文を1回実行するだけで、コンシューマ・グループを作成し、それらにリソースを割り当てることができます。
次の文は、このプロシージャを使用して、my_simple_plan1というリソース・プランを作成する例を示しています。
BEGIN DBMS_RESOURCE_MANAGER.CREATE_SIMPLE_PLAN ( simple_plan => 'my_simple_plan1', consumer_group1 => 'my_group1', group1_cpu => 80, consumer_group2 => 'my_group2', group2_cpu => 20); END; /
この文では、my_simple_plan1というリソース・プランが作成されます。リソース・プランの内容を確認するには、DBA_RSRC_PLANSビューを問い合せます。次に例を示します。
SELECT PLAN, STATUS FROM DBA_RSRC_PLANS; PLAN STATUS ------------------------------ -------------------------- SYSTEM_PLAN ACTIVE INTERNAL_QUIESCE ACTIVE INTERNAL_PLAN ACTIVE MY_SIMPLE_PLAN1 ACTIVE
ウィンドウ・グループを作成するには、CREATE_WINDOW_GROUPおよびADD_WINDOW_GROUP_MEMBERプロシージャを使用します。次の文は、これらのプロシージャの使用例です。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_WINDOW_GROUP ( group_name => 'my_window_group1', comments => 'This is my first window group.'); DBMS_SCHEDULER.ADD_WINDOW_GROUP_MEMBER ( group_name => 'my_window_group1', window_list => 'my_window1, my_window2'); DBMS_SCHEDULER.ADD_WINDOW_GROUP_MEMBER ( group_name => 'my_window_group1', window_list => 'my_window3'); END; /
この文では、my_window2とmy_window3はすでに作成済であると想定されています。ウィンドウを作成するには、CREATE_WINDOWプロシージャを使用します。
これらの文では、my_window_group1というウィンドウ・グループが作成された後、そのウィンドウ・グループにmy_window1、my_window2およびmy_window3が追加されます。ウィンドウ・グループの内容を確認するには、次の文を発行します。
SELECT * FROM DBA_SCHEDULER_WINDOW_GROUPS; WINDOW_GROUP_NAME ENABLED NUMBER_OF_WINDOWS COMMENTS ----------------- ------- ----------------- -------------------- MY_WINDOW_GROUP1 TRUE 3 This is my first window group. SELECT * FROM DBA_SCHEDULER_WINGROUP_MEMBERS; WINDOW_GROUP_NAME WINDOW_NAME ------------------------------ --------------- MY_WINDOW_GROUP1 MY_WINDOW1 MY_WINDOW_GROUP1 MY_WINDOW2 MY_WINDOW_GROUP1 MY_WINDOW3
|
関連項目
|
スケジューラの動作を制御するスケジューラ属性がいくつかあります。それらは、default_timezone、log_history、max_job_slave_processesおよびevent_expiry_timeです。これらの属性の値は、SET_SCHEDULER_ATTRIBUTEプロシージャを使用して設定できます。これらの属性を設定するには、MANAGE SCHEDULER権限が必要です。設定可能な属性は、次のとおりです。
default_timezoneカレンダ指定構文を使用したジョブとウィンドウの繰返しの場合は、それぞれの繰返し間隔で使用されるタイムゾーンを認識している必要があります。タイムゾーンは、通常start_dateから取り出されます。ただし、start_dateが設定されていない場合(通常の状態)、タイムゾーンはdefault_timezoneスケジューラ属性から取り出されます。
スケジューラは、default_timezoneの値をオペレーティング・システム環境から導出します。オペレーティング・システムから互換性のある値を検出できない場合、スケジューラはdefault_timezoneをNULLに設定します。
default_timezoneが正しく設定されているかどうかの確認は非常に重要です。正しく設定されていない場合は、設定する必要があります。確認には、次の問合せを実行します。
SQL> select dbms_scheduler.stime from dual; STIME --------------------------------------------------------------------------- 14-OCT-04 02.56.03.206273000 PM US/PACIFIC
確実に夏時間調整が適用されるようにするには、default_timezoneを、絶対タイムゾーン・オフセットではなく、リージョン名に設定することをお薦めします。たとえば、データベースが米国フロリダ州のマイアミにある場合は、次の文を発行します。
DBMS_SCHEDULER.SET_SCHEDULER_ATTRIBUTE('default_timezone','US/Eastern');
有効なリージョン名のリストを表示するには、次の問合せを実行します。
SELECT DISTINCT TZNAME FROM V$TIMEZONE_NAMES;
default_timezone属性を適切に設定しない場合、繰り返しジョブやウィンドウに使用されるデフォルトのタイムゾーンは、SYSTIMESTAMPから取り出される絶対オフセット(データベースのオペレーティング・システム環境のタイムゾーン)となります。つまり、start_dateが設定されていない繰返しジョブやウィンドウには、夏時間調整が適用されないことになります。
log_history この属性を使用すると、スケジューラが実行するロギングの量を制御できます。ジョブ・ログおよびウィンドウ・ログが無計画に大きくならないように、スケジューラには、保持する履歴の量(日数)を指定する属性があります。1日に1回、スケジューラは、指定した履歴より古いすべてのログ・エントリをジョブ・ログとウィンドウ・ログから自動的にパージします。デフォルト値は30日です。
デフォルト値を変更するには、SET_SCHEDULER_ATTRIBUTEプロシージャを使用します。たとえば、90日に変更する場合は、次の文を発行します。
DBMS_SCHEDULER.SET_SCHEDULER_ATTRIBUTE('log_history','90');
有効値の範囲は1〜999です。
max_job_slave_processes この属性を使用すると、特定のシステム構成と負荷に対する最大スレーブ・プロセス数を設定できます。スケジューラは、所定のシステム構成と負荷に対する最適なスレーブ・プロセス数を自動的に判別しますが、スケジューラに固定の制限を設定することもできます。制限を設定する場合に、この属性を設定できます。デフォルト値はNULLで、有効値の範囲は1〜999です。
max_job_slave_processesによって設定された数が実際の最大数ですが、指定された数のスレーブをスケジューラが開始するという意味ではありません。たとえば、この属性が10に設定されている場合でも、スケジューラは4個以上のスレーブ・プロセスを開始しない方がよいと判断する場合があります。ただし、スケジューラが15個のスレーブ・プロセスの開始を計画している場合に、最大数が10に設定されていると、11個以上のプロセスは開始しません。
event_expiry_timeこの属性を使用すると、スケジューラが生成したイベントが終了する(つまり、自動的にキューからパージされる)までの時間(秒)を設定できます。
SET_SCHEDULER_ATTRIBUTEプロシージャの詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。
次の項では、スケジューラを監視および管理する方法について説明します。
スケジューラの情報は、多数のビューで確認できます。次に、my_job1の完了したインスタンスに関する情報の表示例を示します。
SELECT JOB_NAME, STATUS, ERROR# FROM DBA_SCHEDULER_JOB_RUN_DETAILS WHERE JOB_NAME = 'MY_JOB1'; JOB_NAME STATUS ERROR# -------- -------------- ------ MY_JOB1 FAILURE 20000
表28-1に、スケジューラに関連付けられたビューを示します。*_SCHEDULER_JOBS、*_SCHEDULER_SCHEDULES、*_SCHEDULER_PROGRAMS、*_SCHEDULER_RUNNING_JOBS、*_SCHEDULER_JOB_LOGおよび *_SCHEDULER_JOB_RUN_DETAILSの各ビューは、ジョブの管理に特に役立ちます。 スケジューラのビューに関する詳細は、『Oracle Databaseリファレンス』を参照してください。
現在アクティブなウィンドウとそのウィンドウに関連付けられているプランを表示するには、次の文を発行します。
SELECT WINDOW_NAME, RESOURCE_PLAN FROM DBA_SCHEDULER_WINDOWS WHERE ACTIVE='TRUE'; WINDOW_NAME RESOURCE_PLAN ------------------------------ -------------------------- MY_WINDOW10 MY_RESOURCEPLAN1
アクティブなウィンドウがない場合は、次の文を発行するとアクティブなリソース・プランを表示できます。
SELECT * FROM V$RSRC_PLAN;
スケジューラを管理するには、MANAGE SCHEDULER権限が必要です。通常、データベース管理者(DBA)は、DBAロール(またはそれと等価のロール)の一部として、ADMINオプション付きでこの権限を持っています。現在のシステム権限をチェックするには、次の文を発行します。
SELECT * FROM SESSION_PRIVS;
十分な権限がない場合は、「タスク1: スケジューラ権限の設定」、「スケジューラ権限の管理方法」および『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。
ジョブの状態をチェックするには、次の文を発行します。
SELECT JOB_NAME, STATE FROM DBA_SCHEDULER_JOBS WHERE JOB_NAME = 'MY_EMP_JOB1'; JOB_NAME STATE ------------------------------ --------- MY_EMP_JOB1 DISABLED
この場合は、ENABLEプロシージャを使用してジョブを使用可能にできます。表28-2に、ジョブの状態に関する有効値を示します。
現在実行中のジョブの進捗状況をチェックするには、次の文を発行します。
SELECT * FROM ALL_SCHEDULER_RUNNING_JOBS;
CPU_USED列に有効なデータを表示するには、RESOURCE_LIMIT初期化パラメータをtrueに設定する必要があります。
実行中チェーンの一部のジョブに関する情報を得るには、次の文を発行します。
SELECT * FROM ALL_SCHEDULER_RUNNING_CHAINS WHERE JOB_NAME='MY_JOB1';
cjqNNNの形式のプロセスを検索すると、ジョブ・コーディネータが実行中かどうかをチェックできます。
ジョブ・コーディネータ・バックグラウンド・プロセスは、必要になると自動的に起動し、停止します。デフォルトではコーディネータは起動せず、稼働していません。近いうちに実行されるジョブまたはオープンされるウィンドウがあるかどうかを、データベースが監視しています。このようなジョブやウィンドウがある場合に、コーディネータが起動されます。
実行中のジョブまたはウィンドウが存在する間は、コーディネータは稼働を続けます。スケジューラが一定期間非アクティブな状態にあり、近い将来にスケジュールされたジョブまたはウィンドウがない場合、コーディネータは自動的に停止します。
RACインスタンスごとに固有のジョブ・コーディネータがあります。ジョブ・コーディネータを起動するかどうかを決定するデータベース監視チェックでは、ジョブのサービス・アフィニティが考慮されます。たとえば、近い将来スケジュールされるジョブが1つのみで、このジョブが属するジョブ・クラスで、4つのRACインスタンスのうち2つのみにサービス・アフィニティがある場合、この2つのインスタンスのジョブ・コーディネータのみが起動されます。
DBMS_JOBからDBMS_SCHEDULERへの切替えをお薦めします。ただし、下位互換性を維持するために、DBMS_JOBもサポートされています。この2つのスケジューラ・パッケージでは、同じジョブ・コーディネータを共有しますが、DBMS_JOBには、自動起動および自動停止機能はありません。かわりに、ジョブ・コーディネータはJOB_QUEUE_PROCESSES初期化パラメータによって制御されます。JOB_QUEUE_PROCESSESを0(ゼロ)に設定すると、コーディネータはオフになり、0(ゼロ)以外の値に設定すると、オンになります。
DBMS_JOBに使用できるのは、JOB_QUEUE_PROCESSES初期化パラメータのみです。このパラメータを0(ゼロ)以外の値に設定すると、コーディネータは常に起動し稼働している状態になるため、自動起動および自動停止が適用されなくなります。このような場合、コーディネータは、DBMS_SCHEDULERのジョブとDBMS_JOBのジョブのどちらにも対応して実行します。
初期化パラメータを0(ゼロ)に設定した場合、または何も設定していない場合、DBMS_JOBのジョブはいっさい実行されません。ただし、DBMS_SCHEDULERのすべてのジョブおよびウィンドウには、自動起動および自動停止機能が使用されます。実行対象のDBMS_SCHEDULERのジョブが存在する場合、コーディネータが起動され、ジョブが実行されます。一方、DBMS_JOBのジョブは実行されません。
初期化パラメータJOB_QUEUE_PROCESSESは、DBMS_JOBにのみ適用されます。DBMS_SCHEDULERを使用する場合は、起動するジョブ・スレーブの数が、CPUの負荷と未処理のジョブ数に基づいて、コーディネータで自動的に決定されます。特殊な使用の場合には、DBAがDBMS_SCHEDULER.SET_SCHEDULER_ATTRIBUTEプロシージャにMAX_JOB_SLAVE_PROCESSESを設定することで、起動するスレーブの最大数を制限できます。
ログには、発生する各イベントごとに新規エントリが記録されるため、履歴情報を追跡できます。これは、項目の最新状態の追跡のみを目的とするキューとは異なります。ジョブ用、ジョブ実行用およびウィンドウ用のログがあります。
ジョブ・アクティビティは、*_SCHEDULER_JOB_LOGビューに記録されます。ジョブの変更は、UPDATEの操作として記録されます。これらのビューでは、ジョブの削除は、DROPの操作として記録されます。
ジョブ・ログの内容を調べるには、DBA_SCHEDULER_JOB_LOGビューを問い合せます。次に、過去のジョブ実行で行われた操作を表示する例を示します。
SELECT JOB_NAME, OPERATION, OWNER FROM DBA_SCHEDULER_JOB_LOG; JOB_NAME OPERATION OWNER -------- --------- ----- MY_JOB13 CREATE SYS MY_JOB14 CREATE OE MY_NEW_JOB3 ENABLE SYS MY_EMP_JOB1 UPDATE SYS MY_JOB1 CREATE SCOTT MY_EMP_JOB1 UPDATE SYS MY_EMP_JOB CREATE SYS MY_JOB14 RUN OE MY_JOB14 RETRY_RUN OE MY_JOB14 RETRY_RUN OE MY_JOB14 RETRY_RUN OE MY_JOB14 RETRY_RUN OE MY_JOB14 BROKEN OE MY_JOB14 DROP OE
ジョブのlogging_levelがLOGGING_FULLに設定されている場合、ジョブ・ログのadditional_info列には、UPDATE操作で変更された属性の変更前と変更後の値、およびDROP操作におけるすべての属性の値が含まれています。これにより、ジョブの現在の状態から、ジョブが前回実行されたときの状態までさかのぼって追跡できます。
各ジョブ実行の詳細(失敗した理由、実際の開始時間、ジョブの実行期間など)を分析するには、DBA_SCHEDULER_JOB_RUN_DETAILSビューを問い合せます。次に、my_job14のステータスを表示する例を示します。
select log_id, job_name, status, to_char(log_date, 'DD-MON-YYYY HH24:MI') log_date from dba_scheduler_job_run_details where job_name = 'MY_JOB14'; LOG_ID JOB_NAME STATUS LOG_DATE ---------- ---------------------- ------------ ----------------- 69 MY_JOB14 SUCCEEDED 02-JUN-2005 03:14 124 MY_JOB14 SUCCEEDED 03-JUN-2005 03:15 133 MY_JOB14 FAILURE 04-JUN-2005 03:00 146 MY_JOB14 FAILURE 05-JUN-2005 03:01
SCHEDULER_JOB_LOGで操作がRUN、RETRY_RUNまたはRECOVERY_RUNのすべての行について、*_JOB_RUN_DETAILSビューに、同じLOG_IDの対応する行があります。LOG_DATEにはエントリのタイムスタンプが記録されているため、LOG_DATEでソートすると、ジョブの存続期間が時間でソートされて表示されます。
スケジューラがジョブに関して実行するロギングの量を、クラス・レベルまたはジョブ・レベルで制御できます。通常、ジョブは、完全な監査証跡が提供されるクラス・レベルで制御します。ロギング・レベルを制御するには、CREATE_JOB_CLASSプロシージャでlogging_level属性を使用します。
各新規クラスの場合、クラスの作成者は、そのクラス内のすべてのジョブに対してロギング・レベルを指定する必要があります。次の3つのオプションがあります。
DBMS_SCHEDULER.LOGGING_OFF クラス内のジョブに対するロギングは実行されません。
DBMS_SCHEDULER.LOGGING_RUNS スケジューラは、クラス内の各ジョブのすべての実行に関する詳細情報をジョブ・ログに記録します。
DBMS_SCHEDULER.LOGGING_FULL ジョブの各実行を記録する以外に、スケジューラは、クラス内のすべてのジョブで実行されるすべての操作を記録します。つまり、ジョブの作成、使用可能化、使用禁止、変更などの操作が行われるたびにログに記録されます。
デフォルトでは、ジョブ実行のみが記録されます。極端に短く頻繁に実行されるジョブが含まれているジョブ・クラスの場合は、各実行ごとの記録のオーバーヘッドが大きすぎるため、ロギングをオフにすることもできます。一方で、特定のクラス内のジョブについては発生したすべての操作の完全な監査証跡が必要な場合があります。この場合はそのクラスに対して完全ロギングをオンにする必要があります。
ロギング・レベルを制御する2番目の方法は、個々のジョブを基準にする方法です。ただし、多くの場合ログは監査証跡として使用されるため、特定のレベルのロギングが必要な場合は、個々のジョブ作成者がロギングをオフにできないようにする必要があります。そのため、クラス別のレベルが、ジョブの情報を記録する最低レベルとなっています。ジョブ作成者は、個々のジョブに対するロギング・レベルを上げることはできますが、下げることはできません。
この機能は、デバッグの目的で提供されています。たとえば、クラス別のレベルでジョブ実行を記録するように設定されているときに、ジョブ別のロギングがオフにされた場合でも、スケジューラは実行のログを記録します。一方、ジョブ作成者が完全ロギングをオンにしているときに、クラス別のレベルでは実行のみを記録するように設定されている場合は、個々のジョブのすべての操作がログに記録されます。このように、エンド・ユーザーは、完全ロギングをオンにして自分のジョブをテストできます。
個々のジョブのロギング・レベルを設定するには、そのジョブについてSET_ATTRIBUTEプロシージャを使用する必要があります。たとえば、mytestjobというジョブの完全ロギングをオンにするには、次の文を発行します。
DBMS_SCHEDULER.SET_ATTRIBUTE ( 'mytestjob', 'logging_level', DBMS_SCHEDULER.LOGGING_FULL);
|
関連項目
|
ウィンドウ・ログには、次の操作が実行されるたびにエントリが1つ記録されます。
ウィンドウ・ロギングに対するロギング・レベルはありません。すべてのウィンドウ操作は、スケジューラによって自動的に記録されます。
ウィンドウ・ログの内容を調べるには、DBA_SCHEDULER_WINDOW_LOGビューを問い合せます。次の文は、このビューの出力例を示しています。
SELECT LOG_ID, TO_CHAR(LOG_DATE, 'MM/DD/YYYY'), WINDOW_NAME, OPERATION FROM DBA_SCHEDULER_WINDOW_LOG; LOG_ID TO_CHAR(LO WINDOW_NAME OPERATION ---------- ---------- ----------------- ------------------------------ 1 10/01/2004 WEEKNIGHT_WINDOW CREATE 2 10/01/2004 WEEKNIGHT_WINDOW UPDATE 3 10/01/2004 WEEKNIGHT_WINDOW UPDATE 4 10/01/2004 WEEKEND_WINDOW CREATE 5 10/01/2004 WEEKEND_WINDOW UPDATE 6 10/01/2004 WEEKEND_WINDOW UPDATE 22 10/06/2004 WEEKNIGHT_WINDOW OPEN 25 10/06/2004 WEEKNIGHT_WINDOW CLOSE 26 10/06/2004 WEEKNIGHT_WINDOW OPEN 29 10/06/2004 WEEKNIGHT_WINDOW CLOSE
DBA_SCHEDULER_WINDOWS_DETAILSビューは、以前はアクティブで現在はクローズ(完了)されているすべてのウィンドウに関する情報を提供します。次の文は、このビューの出力例を示しています。
SELECT LOG_ID, WINDOW_NAME, ACTUAL_START_DATE, ACTUAL_DURATION FROM DBA_SCHEDULER_WINDOW_DETAILS; LOG_ID WINDOW_NAME ACTUAL_START_DATE ACTUAL_DURATI ---------- ---------------- ------------------------------------ ------------- 25 WEEKNIGHT_WINDOW 06-OCT-04 03.12.48.832438 PM PST8PDT +000 01:02:32 29 WEEKNIGHT_WINDOW 06-OCT-04 06.19.37.025704 PM PST8PDT +000 03:02:00
これらのビューの両方でログIDが対応しており、この例では、DBA_SCHEDULER_WINDOWS_DETAILSビューの行がDBA_SCHEDULER_WINDOW_LOGビューのCLOSE 操作に対応していることに注意してください。
ジョブ・ログおよびウィンドウ・ログが無計画に大きくならないように、SET_SCHEDULER_ATTRIBUTEプロシージャを使用して、保持する履歴の量(日数)を指定します。1日に1回、スケジューラは、指定した履歴期間より古いすべてのログ・エントリをジョブ・ログとウィンドウ・ログから自動的にパージします。デフォルトの履歴期間は30日です。たとえば、履歴期間を90日に変更する場合は、次の文を発行します。
DBMS_SCHEDULER.SET_SCHEDULER_ATTRIBUTE('log_history','90');
一部のジョブ・クラスは他のジョブ・クラスより重要です。そのため、このグローバルな履歴設定は、クラス別の設定を使用して上書きできます。例として、3つのジョブ・クラス(class1、class2およびclass3)があるとします。ウィンドウ・ログおよびclass1とclass3については履歴を10日間保持し、class2については30日間保持するとします。このように設定するには、次の文を発行します。
DBMS_SCHEDULER.SET_SCHEDULER_ATTRIBUTE('log_history','10'); DBMS_SCHEDULER.SET_ATTRIBUTE('class2','log_history','30');
ジョブ・クラスの作成時には、クラス別の履歴を設定することもできます。
チェーン実行のステップに関連したログ・エントリは、メインのチェーン・ジョブのエントリがパージされるまでパージされません。
PURGE_LOGプロシージャを使用すると、ログを手動でパージできます。例として、ジョブ・ログとウィンドウ・ログの両方からすべてのエントリをパージする文を示します。
DBMS_SCHEDULER.PURGE_LOG();
別の例として、3日前より古いすべてのエントリをジョブ・ログからパージする文を示します。ウィンドウ・ログはこの文の影響を受けません。
DBMS_SCHEDULER.PURGE_LOG(log_history => 3, which_log => 'JOB_LOG');
次の文では、10日前より古いすべてのウィンドウ・ログ・エントリ、job1およびclass2内のジョブに関連する10日前より古いすべてのジョブ・ログ・エントリがパージされます。
DBMS_SCHEDULER.PURGE_LOG(log_history => 10, job_name => 'job1, sys.class2');
スケジューラを管理するには、SCHEDULER_ADMINロールが必要です。通常、データベース管理者(DBA)は、DBAロール(またはそれと等価のロール)の一部として、ADMINオプション付きでこのロールをすでに持っています。このロールは、次の文を発行して別の管理者に付与できます。
GRANT SCHEDULER_ADMIN TO username;
SCHEDULER_ADMINロールは、権限を付与されたユーザーがコードを任意のユーザーとして実行できる強力なロールであるため、かわりにスケジューラの個々のシステム権限を付与することを考慮してください。システム権限とオブジェクト権限の両方は、標準的なSQL権限付与構文を使用して付与されます。例として、データベース管理者が次の文を発行したとします。
GRANT CREATE JOB TO scott;
この文が実行されると、scottは、自分のスキーマ内にジョブ、スケジュールまたはプログラムを作成できます。別の例として、次の文のようにオブジェクト権限を付与するとします。
GRANT ALTER myjob1 TO scott;
この文が実行されると、scottはmyjob1を実行、変更またはコピーできます。 システム権限とオブジェクト権限の詳細は、『Oracle Database SQLリファレンス』を、一般的な情報は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。
スケジューラを管理するためのSCHEDULER_ADMINロールに対する代替の方法は、MANAGE SCHEDULER権限を使用することです。リソース管理にはこの方法をお薦めします。この権限をadamに付与する例として、次の文を発行するとします。
GRANT MANAGE SCHEDULER TO adam;
この文が実行されると、adamは、ウィンドウ、ジョブ・クラスまたはウィンドウ・グループを、作成、変更または削除できます。また、スケジューラ属性の設定と検索、およびスケジューラ・ログのパージもできます。
ユーザーが自分のスキーマにチェーンを作成するには、自分のスキーマにルール、ルール・セットおよび評価コンテキストを作成する場合に必要な各ルール・エンジン権限のほかに、CREATE JOB権限が必要です。別のスキーマにチェーンを作成するには、自分以外のスキーマにルール、ルール・セットおよび評価コンテキストを作成する場合に必要な各権限のほかに、CREATE ANY JOB権限が必要です。 ユーザーがチェーンを作成する場合に必要な文の詳細は、「チェーンの各権限の設定」を、チェーンの各権限に関する詳細は、「チェーンのタスクとそのプロシージャ」を参照してください。
スケジューラの使用において重要な権限は、次のとおりです。
SCHEDULER_ADMINロールは、表28-3に示すすべてのシステム権限付き(ADMINオプション付き)で作成されます。SCHEDULER_ADMINロールはDBA(ADMINオプション付き)に付与されます。
SELECT ALL_SCHEDULER_*ビュー、SELECT USER_SCHEDULER_* ビュー、SELECT SYS.SCHEDULER$_JOBSUFFIX_S(ジョブ名生成用)、およびEXECUTE SYS.DEFAULT_JOB_CLASSの各オブジェクト権限が、PUBLICに付与されます。
データベースからジョブを削除するには、次のようにDROP_JOB文を発行します。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.DROP_JOB ( job_name => 'my_job1'); END; /
実行中のジョブを削除するには、forceオプションを指定してDROP_JOBプロシージャを発行します。たとえば、次の文では、my_job1が強制的に削除されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.DROP_JOB ( job_name => 'my_job1', force => TRUE); END; /
この文は、my_job1が実行中でforceオプションを使用しない場合は失敗することに注意してください。
forceオプションを指定すると、割込みメカニズムによってジョブが停止されます(これは、最初にforceオプションなしでSTOP_JOBをコールするのと同じです)。または、STOP_JOBをコールして最初にジョブを停止してから、DROP_JOBをコールしてジョブを削除することもできます。MANAGE SCHEDULER権限が付与されている場合は、通常のSTOP_JOBコールがジョブの停止に失敗したときにforce付きでSTOP_JOBをコールし、その後でDROP_JOBをコールできます。
ジョブはいくつかの理由で実行に失敗する場合があります。実行されなかった可能性のあるジョブのトラブルシューティングを行う前に、次の文を発行し、ジョブが実行されていないことを確認してください。
SELECT JOB_NAME, STATE FROM DBA_SCHEDULER_JOBS;
標準的な出力は次のようになります。
JOB_NAME STATE ------------------------------ --------- MY_EMP_JOB DISABLED MY_EMP_JOB1 FAILED MY_NEW_JOB1 DISABLED MY_NEW_JOB2 BROKEN MY_NEW_JOB3 COMPLETED
実行中でないジョブには次の4つのタイプがあります。
ジョブ表内のジョブのステータスがFAILEDの場合、そのジョブは実行がスケジュールされたが実行に失敗したことを示します。ジョブが再起動可能として指定されていた場合は、すべての再試行に失敗しています。
実行の途中でジョブが失敗すると、最後のトランザクションのみがロールバックされます。複数のトランザクションを実行するジョブの場合は、restartableをTRUEに設定するときに注意する必要があります。失敗したジョブを問い合せるには、*_SCHEDULER_JOB_RUN_DETAILSビューを問い合せます。
中断されたジョブとは、特定の失敗数を超えたジョブです。この数はmax_failuresで設定され、変更できます。中断されたジョブは、ジョブ全体が中断されており、修正されるまで実行されません。デバッグとテストには、RUN_JOBプロシージャを使用できます。
中断されたジョブを問い合せるには、*_SCHEDULER_JOBSおよび*_SCHEDULER_JOB_LOGビューを問い合せます。
ジョブは次の理由で使用禁止になる場合があります。
ジョブは、end_dateまたはmax_runsに達すると完了します(最近正常に完了したジョブが再び実行するようにスケジュールされると、ジョブの状態はSCHEDULEDになります)。
スケジューラは、次の場合に中断されたジョブのリカバリを試行します。
extjob、Windowsでは、外部ジョブ・サービスです。)
ジョブ・リカバリは次のように実行されます。
OPERATIONはRUN、STATUSはSTOPPEDになっており、ADDITIONAL_INFOには次のいずれかが含まれています。
restartableがTRUEに設定されている場合は、ジョブは再開されます。
restartableがFALSEに設定されている場合は、次のようになります。
このリカバリ・プロセスの結果ジョブが再開されると、新規実行は、RECOVERY_RUN操作としてジョブ・ログに記録されます。
ジョブの優先順位を変更するには、SET_ATTRIBUTEプロシージャを使用します。ジョブの優先順位は、1を最も高い優先順位として1〜5の範囲で設定する必要があります。たとえば、次の文では、my_job1のジョブ優先順位の設定が1に変更されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.SET_ATTRIBUTE ( name => 'my_emp_job1', attribute => 'job_priority', value => 1); END; /
属性が変更されたことを確認するには、次の文を発行します。
SELECT JOB_NAME, JOB_PRIORITY FROM DBA_SCHEDULER_JOBS; JOB_NAME JOB_PRIORITY ------------------------------ ------------ MY_EMP_JOB 3 MY_EMP_JOB1 1 MY_NEW_JOB1 3 MY_NEW_JOB2 3 MY_NEW_JOB3 3
実行中のチェーンの状態をチェックするには、*_SCHEDULER_RUNNING_CHAINSビューを問い合せます。結果には、実行中のチェーンの各インスタンスのステップごとに現在の状態を記述する行が含まれています。たとえば、次の文では、実行中のジョブMY_CHAIN_JOBにあるすべてのステップの状態が表示されます。また、実行中または完了済のネストされたチェーン・ジョブの全ステップの状態も示されます。
SELECT * FROM USER_SCHEDULER_RUNNING_CHAINS WHERE JOB_NAME = 'MY_CHAIN_JOB';
チェーンに関する詳細は、「チェーンの使用」を参照してください。
プログラムは、プログラム引数が削除された場合やnumber_of_argumentsの変更ですべての引数を定義できなくなった場合に使用禁止になります。
プログラムに関する詳細は、「プログラムの使用」を参照してください。
次の場合には、ウィンドウを有効化できません。
ウィンドウに関する詳細は、「ウィンドウの使用」を参照してください。
システムまたはスレーブ・プロセスに障害が発生した場合に、スケジューラに関して特別な操作を実行する必要はありません。
ジョブのスケジュールと実行にスケジューラを使用する必要がある通常のユーザーに対しては、CREATE JOBシステム権限を付与してください。システム・リソースを管理する必要があるデータベース管理者には、MANAGE SCHEDULERを付与してください。スケジューラに関するその他のシステム権限またはロールを付与するときは、十分に注意してください。特に、CREATE ANY JOBシステム権限と、この権限が含まれるSCHEDULER_ADMINロールは、コードを任意のユーザーで実行できるため、非常に強力です。これらの権限とロールの付与は、非常に強力な権限を持つロールまたはユーザーに限定してください。
セキュリティに関して特に重要な問題は、外部ジョブの処理です。データベース外でジョブを実行する必要があるユーザーにのみ実行を許可してください。それらのユーザーには、CREATE EXTERNAL JOBシステム権限を付与する必要があります。 詳細は、「外部ジョブの実行」を参照してください。スケジューラに関するセキュリティには、他に特別な要件はありません。 セキュリティに関する詳細は、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。
RAC環境におけるスケジューラの使用方法について特別な要件はありません。
スケジューラ・オブジェクトをエクスポートするには、Data Pumpユーティリティ(impdpおよびexpdp)を使用します。スケジューラでは、以前のインポートおよびエクスポート・ユーティリティは使用できません。また、スケジューラ・オブジェクトは、データベースが読取り専用モードの間はエクスポートできません。
エクスポートでは、スケジューラ・オブジェクトの作成に使用されたDDLが生成されます。すべての属性がエクスポートされます。インポートが実行されると、すべてのデータベース・オブジェクトが新規データベースに再作成されます。すべてのスケジュールは、それぞれのタイムゾーンで格納され、新規データベース内で保持されます。たとえば、「サンフランシスコにあるデータベースの月曜日午後1時(太平洋沿岸標準時)」というスケジュールは、エクスポートされドイツでデータベースにインポートされた場合でも同じです。
この項の内容は、次のとおりです。
この項では、ジョブの作成例をいくつか示します。ジョブを作成するには、CREATE_JOBプロシージャを使用します。
次の文では、oeスキーマ内にmy_job1というジョブが作成されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_JOB ( job_name => 'oe.my_job1', job_type => 'PLSQL_BLOCK', job_action => 'BEGIN DBMS_STATS.GATHER_TABLE_STATS(''oe'', ''sales''); END;', start_date => '15-JUL-03 1.00.00AM US/Pacific', repeat_interval => 'FREQ=DAILY', end_date => '15-SEP-03 1.00.00AM US/Pacific', enabled => TRUE, comments => 'Gather table statistics'); END; /
このジョブは、sales表に関して表の統計を収集します。開始日は7月15日で、1日に1回実行され、終了日は9月15日です。ジョブが作成されたことを確認するには、次の文を発行します。
SELECT JOB_NAME FROM DBA_SCHEDULER_JOBS WHERE JOB_NAME = 'MY_JOB1'; JOB_NAME ------------------------------ MY_JOB1
|
関連項目
|
この項では、ジョブ・クラスの作成例をいくつか示します。ジョブ・クラスを作成するには、CREATE_JOB_CLASSプロシージャを使用します。
次の文ではジョブ・クラスが作成されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_JOB_CLASS ( job_class_name => 'my_class1', service => 'my_service1', comments => 'This is my first job class'); END; /
この文では、SYS内にmy_class1が作成されます。my_service1というサービスが使用されます。ジョブ・クラスが作成されたことを確認するには、次の文を発行します。
SELECT JOB_CLASS_NAME FROM DBA_SCHEDULER_JOB_CLASSES WHERE JOB_CLASS_NAME = 'MY_CLASS1'; JOB_CLASS_NAME ------------------------------ MY_CLASS1例 28-3 ジョブ・クラスの作成
次の文ではジョブ・クラスが作成されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_JOB_CLASS ( job_class_name => 'finance_jobs', resource_consumer_group => 'finance_group', comments => 'My financial class'); END; /
この文では、SYS内にfinance_jobsが作成されます。このジョブ・クラスでは、リソース・コンシューマ・グループfinance_groupが使用されます。
|
関連項目
|
この項では、プログラムの作成例をいくつか示します。プログラムを作成するには、CREATE_PROGRAMプロシージャを使用します。
次の文では、oeスキーマ内にプログラムが作成されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_PROGRAM ( program_name => 'oe.my_program1', program_type => 'PLSQL_BLOCK', program_action => 'BEGIN DBMS_STATS.GATHER_TABLE_STATS(''oe'', ''sales''); END;', number_of_arguments => 0, enabled => TRUE, comments => 'My comments here'); END; /
この文では、sales表に関する表統計を収集するPL/SQLを使用するmy_program1が作成されます。プログラムが作成されたことを確認するには、次の文を発行します。
SELECT PROGRAM_NAME FROM DBA_SCHEDULER_PROGRAMS WHERE PROGRAM_NAME = 'MY_PROGRAM1'; PROGRAM_NAME ------------------------- MY_PROGRAM1例 28-5 プログラムの作成
次の文では、oeスキーマ内にプログラムが作成されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_PROGRAM ( program_name => 'oe.my_saved_program1', program_action => '/usr/local/bin/date', program_type => 'EXECUTABLE', comments => 'My comments here'); END; /
この文では、実行可能ファイルを使用するmy_saved_program1が作成されます。
|
関連項目
|
この項では、ウィンドウの作成例をいくつか示します。ウィンドウを作成するには、CREATE_WINDOWプロシージャを使用します。
次の文では、SYS内にmy_window1というウィンドウが作成されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_WINDOW ( window_name => 'my_window1', resource_plan => 'my_res_plan1', start_date => '15-JUL-03 1.00.00AM US/Pacific', repeat_interval => 'FREQ=DAILY', end_date => '15-SEP-03 1.00.00AM US/Pacific', duration => interval '80' MINUTE, comments => 'This is my first window'); END; /
このウィンドウは5月15日〜10月15日の間、毎日1回、午前1時から80分間オープンします。ウィンドウが作成されたことを確認するには、次の文を発行します。
SELECT WINDOW_NAME FROM DBA_SCHEDULER_WINDOWS WHERE WINDOW_NAME = 'MY_WINDOW1'; WINDOW_NAME ------------------------------ MY_WINDOW1例 28-7 ウィンドウの作成
次の文では、SYS内にmy_window2というウィンドウが作成されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_WINDOW ( window_name => 'my_window2', schedule_name => 'my_stats_schedule', resource_plan => 'my_resourceplan1', duration => interval '60' minute, comments => 'My window'); END; /
|
関連項目
|
この項では、ウィンドウ・グループの作成例を示します。ウィンドウ・グループを作成するには、CREATE_WINDOW_GROUPプロシージャを使用します。
次の文では、my_window_group1というウィンドウ・グループが作成されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_WINDOW_GROUP ('my_windowgroup1'); END; /
作成した後は、次の文を発行して、my_window_group1に3つのウィンドウ(my_window1、my_window2およびmy_window3)を追加できます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.ADD_WINDOW_GROUP_MEMBER ( group_name => 'my_window_group1', window_list => 'my_window1, my_window2'); DBMS_SCHEDULER.ADD_WINDOW_GROUP_MEMBER ( group_name => 'my_window_group1', window_list => 'my_window3'); END; /
ウィンドウ・グループが作成され、ウィンドウが追加されたことを確認するには、次の文を発行します。
SELECT * FROM DBA_SCHEDULER_WINDOW_GROUPS; WINDOW_GROUP_NAME ENABLED NUMBER_OF_WINDOWS COMMENTS ----------------- ------- ----------------- --------------- MY_WINDOW_GROUP1 TRUE 3 This is my first window group
|
関連項目
|
この項では、属性の設定例をいくつか示します。属性を設定するには、SET_ATTRIBUTEおよびSET_SCHEDULER_ATTRIBUTEプロシージャを使用します。
次の例では、my_emp_job1が日次で実行されるように頻度が再設定されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.SET_ATTRIBUTE ( name => 'my_emp_job1', attribute => 'repeat_interval', value => 'FREQ=DAILY'); END; /
変更されたことを確認するには、次の文を発行します。
SELECT JOB_NAME, REPEAT_INTERVAL FROM DBA_SCHEDULER_JOBS WHERE JOB_NAME = 'MY_EMP_JOB1'; JOB_NAME REPEAT_INTERVAL ---------------- --------------- MY_EMP_JOB1 FREQ=DAILY例 28-10 コメント属性の設定
次の例では、my_saved_program1に対するコメントが再設定されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.SET_ATTRIBUTE ( name => 'my_saved_program1', attribute => 'comments', value => 'For nightly table stats'); END; /
変更されたことを確認するには、次の文を発行します。
SELECT PROGRAM_NAME, COMMENTS FROM DBA_SCHEDULER_PROGRAMS; PROGRAM_NAME COMMENTS ------------ ----------------------- MY_PROGRAM1 My comments here MY_SAVED_PROGRAM1 For nightly table stats例 28-11 継続時間属性の設定
次の例では、my_window3の継続時間が90分に再設定されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.SET_ATTRIBUTE ( name => 'my_window3', attribute => 'duration', value => interval '90' minute); END; /
変更されたことを確認するには、次の文を発行します。
SELECT WINDOW_NAME, DURATION FROM DBA_SCHEDULER_WINDOWS WHERE WINDOW_NAME = 'MY_WINDOW3'; WINDOW_NAME DURATION ----------- --------------- MY_WINDOW3 +000 00:90:00例 28-12 イベント失効属性の設定
次の例では、イベントの失効時間を秒(最大3600秒)で設定しています。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.SET_SCHEDULER_ATTRIBUTE ( attribute => event_expiry_time, value => 3600); END; /
|
関連項目
|
この項では、チェーンの作成例を示します。チェーンを作成するには、CREATE_CHAINプロシージャを使用します。チェーンを作成した後、DEFINE_CHAIN_STEPプロシージャを使用してチェーンにステップを追加し、DEFINE_CHAIN_RULEプロシージャを使用してルールを定義します。
次の例では、my_program2およびmy_program3の前にmy_program1を実行するチェーンを作成しています。my_program1の完了後、my_program2およびmy_program3は、並行して実行されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_CHAIN ( chain_name => 'my_chain1', rule_set_name => NULL, evaluation_interval => NULL, comments => NULL); END; / --- define three steps for this chain. BEGIN DBMS_SCHEDULER.DEFINE_CHAIN_STEP('my_chain1', 'step1', 'my_program1'); DBMS_SCHEDULER.DEFINE_CHAIN_STEP('my_chain1', 'step2', 'my_program2'); DBMS_SCHEDULER.DEFINE_CHAIN_STEP('my_chain1', 'step3', 'my_program3'); END; / --- define corresponding rules for the chain. BEGIN DBMS_SCHEDULER.DEFINE_CHAIN_RULE('my_chain1', 'TRUE', 'START step1'); DBMS_SCHEDULER.DEFINE_CHAIN_RULE ( 'my_chain1', 'step1 COMPLETED', 'Start step2, step3'); DBMS_SCHEDULER.DEFINE_CHAIN_RULE ( 'my_chain1', 'step2 COMPLETED AND step3 COMPLETED', 'END'); END; /例 28-14 チェーンの作成
次の例では、最初にmy_program1を実行してチェーンを作成します。正常に実行された場合はmy_program2、失敗した場合はmy_program3が実行されます。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_CHAIN ( chain_name => 'my_chain2', rule_set_name => NULL, evaluation_interval => NULL, comments => NULL); END; / --- define three steps for this chain. BEGIN DBMS_SCHEDULER.DEFINE_CHAIN_STEP('my_chain2', 'step1', 'my_program1'); DBMS_SCHEDULER.DEFINE_CHAIN_STEP('my_chain2', 'step2', 'my_program2'); DBMS_SCHEDULER.DEFINE_CHAIN_STEP('my_chain2', 'step3', 'my_program3'); END; / --- define corresponding rules for the chain. BEGIN DBMS_SCHEDULER.DEFINE_CHAIN_RULE ('my_chain2', 'TRUE', 'START step1'); DBMS_SCHEDULER.DEFINE_CHAIN_RULE ( 'my_chain2', 'step1 SUCCEEDED', 'Start step2'); DBMS_SCHEDULER.DEFINE_CHAIN_RULE ( 'my_chain2', 'step1 COMPLETED AND step1 NOT SUCCEEDED', 'Start step3'); DBMS_SCHEDULER.DEFINE_CHAIN_RULE ( 'my_chain2', 'step2 COMPLETED OR step3 COMPLETED', 'END'); END; /
|
関連項目
|
この項では、イベント・ベースのジョブおよびイベント・スケジュールの作成例を示します。イベント・ベースのジョブを作成するには、CREATE_JOBプロシージャを使用します。イベント・ベースのスケジュールを作成するには、CREATE_EVENT_SCHEDULEプロシージャを使用します。
これらの例では、アプリケーションでシステムにファイルが到着したことが検出されたときに、イベントをmy_events_qキューにエンキューするアプリケーションがあることを想定しています。
次の例では、午前9時前にファイルがシステムに到着したことを示すイベントをスケジューラが受信するたびに、ジョブの開始に使用可能なスケジュールを作成する方法を示しています。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_EVENT_SCHEDULE ( schedule_name => 'scott.file_arrival', start_date => systimestamp, event_condition => 'tab.user_data.object_owner = ''SCOTT'' and tab.user_data.event_name = ''FILE_ARRIVAL'' and extract hour from tab.user_data.event_timestamp < 9', queue_spec => 'my_events_q'); END; /例 28-16 イベント・ベースのジョブの作成
次の例では、ファイルがシステムに到着したことを示すイベントをスケジューラが受信したときに開始されるジョブを作成しています。
BEGIN DBMS_SCHEDULER.CREATE_JOB ( job_name => my_job, program_name => my_program, start_date => '15-JUL-04 1.00.00AM US/Pacific', event_condition => 'tab.user_data.event_name = ''FILE_ARRIVAL''', queue_spec => 'my_events_q' enabled => TRUE, comments => 'my event-based job'); END; /
|
![]() Copyright © 2006 Oracle Corporation. All Rights Reserved. |
|