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Oracle Database ユーティリティ
10g リリース2(10.2)

B19211-01
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20 ASMコマンドライン・ユーティリティ(ASMCMD)

この章では、自動ストレージ管理コマンドライン・ユーティリティ(ASMCMD)について説明します。この章の内容は、次のとおりです。

ASMCMDについて

ASMCMDは、自動ストレージ管理(ASM)ディスク・グループ内のファイルおよびディレクトリを簡単に表示したり操作するために使用するコマンドライン・ユーティリティです。これを使用すると、ディスク・グループの内容の一覧表示、検索の実行、ディレクトリおよびエイリアスの作成および削除、領域使用率の表示、その他の操作を実行できます。


注意:

ディスク・グループの作成または削除、ディスク・グループ内のディスクの追加または削除を実行するためにASMCMDを使用することはできません。これらの操作には、SQLコマンドを使用する必要があります。 


参照:

自動ストレージ管理については、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

ASMファイル、ファイル名、ディレクトリおよびエイリアスについて

ASMCMDでは、自動ストレージ管理(ASM)のファイル、ディレクトリおよびエイリアスを使用します。ASMCMDを使用する前に、これらの一般的な処理の概念がASM特有の環境にどのように適用されるかを理解しておく必要があります。次に、いくつかの重要な定義を示します。


注意:

ファイル名では、スラッシュ(/)およびバックスラッシュ(\)は、どちらも使用できます。また、ファイル名の大/小文字は区別されませんが、大/小文字は保持されます。 


システム生成のファイル名(完全修飾されたファイル名)

ASMで作成されたすべてのファイルには、システム生成のファイル名(完全修飾されたファイル名)が付けられます。これは、ローカル・ファイル・システムでの完全パス名と似ています。次に完全修飾されたファイル名の例を示します。

+dgroup2/sample/controlfile/Current.256.541956473

ASMでは、次の形式に従ってファイル名が生成されます。

+diskGroupName/databaseName/fileType/fileTypeTag.file.incarnation 

前述の完全修飾されたファイル名では、dgroup2がディスク・グループ名、sampleがデータベース名、controlfileがファイル・タイプとなります。

完全修飾されたファイル名の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

ディレクトリ

他のファイル・システムと同様、ASMのディレクトリは、ファイルのコンテナであり、他のディレクトリのツリー構造の一部になります。

実際の完全修飾されたファイル名は、ルートにプラス記号(+)が付いたディレクトリの階層構造で示されます。ASMでは、ディスク・グループごとに、ディスク・グループ内で完全修飾されたファイル名の構造に対応するディレクトリ階層構造が作成されます。この階層構造でのディレクトリを、システム生成のディレクトリと呼びます。ASMCMDでは、cd(ディレクトリ変更)コマンドを使用して、このディレクトリ階層を上下に移動できます。ASMCMDのls(ディレクトリの一覧)コマンドでは、カレント・ディレクトリの内容を一覧表示し、pwdコマンドではカレント・ディレクトリ名を出力します。

ASMCMDを起動すると、カレント・ディレクトリはルート(+)に設定されます。dgroup1およびdgroup2の2つのディスク・グループを持つASMインスタンスの場合、 ルート・ディレクトリをカレント・ディレクトリとしてlsコマンドを入力すると、出力結果は次のようになります。

ASMCMD> ls
DGROUP1/
DGROUP2/

次に、ASMディレクトリ・ツリー(前述の完全修飾されたファイル名を参照)を移動する例を示します。

ASMCMD> cd +dgroup1/sample/controlfile
ASMCMD> ls
Current.256.541956473
Current.257.541956475

システム生成のディレクトリのサブディレクトリとして、独自のディレクトリを作成することもできます。これを行うには、ALTER DISKGROUPコマンドまたはASMCMDのmkdirコマンドを使用します。ユーザー作成のディレクトリにもサブディレクトリを作成でき、システム生成のディレクトリおよびユーザー作成のディレクトリの両方の階層構造をcdコマンドを使用して移動できます。ASMディレクトリの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

次の例では、ディスク・グループdgroup1にディレクトリmydirを作成します。

ASMCMD> mkdir +dgroup1/mydir

(ディレクトリdgroup1は、システム生成のディレクトリです。その内容は、ディスク・グループdgroup1の内容です。)

-pフラグを付けてASMCMDを起動すると、ASMCMDでは、プロンプトの一部に常にカレント・ディレクトリが表示されます。

ASMCMD [+] > cd dgroup1/mydir
ASMCMD [+DGROUP1/MYDIR] >


注意:

ASMでは、システム生成のファイルはシステム生成のディレクトリにのみ格納され、ユーザー作成のディレクトリには格納されません。ユーザー作成のディレクトリには、エイリアス(後述)またはその他のディレクトリを追加します。 


エイリアス

エイリアスは、システム生成のファイル名への参照(ポインタ)であり、よりユーザーに分かりやすい名前を持つファイル名です。UNIXオペレーティング・システムでのシンボリック・リンクと同様です。エイリアスは、ASMファイル名の使用を容易にするために作成します。エイリアスは、ALTER DISKGROUPコマンドまたはmkalias ASMCMDコマンドを使用して作成できます。

エイリアスの完全パスには、最小限のディスク・グループ名が付きます。エイリアスは、ディスク・グループ・レベル、システム生成またはユーザー作成の任意のサブディレクトリで作成できます。次にエイリアスの例を示します。

+dgroup1/ctl1.f
+dgroup1/sample/ctl1.f
+dgroup1/mydir/ctl1.f

ASMCMDのls(ディレクトリの一覧表示)に-lフラグを付けて実行すると、各エイリアスは、参照するシステム生成のファイルとともに一覧表示されます。

ctl1.f => +dgroup2/sample/controlfile/Current.256.541956473

詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

絶対パスおよび相対パス

引数にファイル名またはディレクトリ名をとるASMCMDコマンドを実行する場合、絶対パスまたは相対パスのいずれの名前も指定できます。

絶対パスは、ファイルまたはディレクトリへの完全パスを示します。絶対パスはプラス記号(+)で始まり、その後にディスク・グループ名、対象のファイルまたはディレクトリまでのディレクトリ・ツリー内の後続ディレクトリが続きます。システム生成の完全なファイル名(完全修飾されたファイル名とも呼ばれる)は、ファイルへの絶対パスの例です。

絶対パスを使用すると、カレント・ディレクトリがどこに設定されているかに関係なく、コマンドを実行してファイルまたはディレクトリにアクセスできます。次のrmコマンドでは、ファイル名への絶対パスを使用しています。

ASMCMD [+DGROUP1/MYDIR] > rm +dgroup2/sample/datafile/users.259.555341963

次のコマンドでは、ディレクトリへの絶対パスを使用しています。

ASMCMD [+DGROUP1/MYDIR] > cd +dgroup2/sample/controlfile

相対パスは、ファイル名またはディレクトリ名の部分で構成され、カレント・ディレクトリの部分は含まれません。つまり、ファイルまたはディレクトリへのパスは、カレント・ディレクトリに対する相対的な位置を示します。

次の例で、rmコマンドは、相対パスであるファイルundotbs1.272.557429239で動作します。ASMCMDは、コマンド引数にカレント・ディレクトリを付加し、そのファイルへの絶対パスである+dgroup1/sample/datafile/undotbs1.272.557429239を取得します。

ASMCMD [+] > cd +dgroup1
ASMCMD [+DGROUP1] > cd sample/datafile
ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE] > ls
EXAMPLE.269.555342243
SYSAUX.257.555341961
SYSTEM.256.555341961
UNDOTBS1.258.555341963
UNDOTBS1.272.557429239
USERS.259.555341963
ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE] > rm undotbs1.272.557429239

ディレクトリへのパスを相対パスとして指定することもできます。cd(ディレクトリ変更)コマンドに、カレント・ディレクトリへの相対パスを持つディレクトリ引数を指定することによって、カレント・ディレクトリ・ツリー・ブランチの階層構造を上下に移動できます。

また、ディレクトリ名のかわりに擬似ディレクトリ「.」および「..」を使用できます。「.」擬似ディレクトリは、カレント・ディレクトリです。「..」擬似ディレクトリは、カレント・ディレクトリの親ディレクトリです。

次に、相対ディレクトリ・パスおよび擬似ディレクトリの使用例を示します。

ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE] > cd datafile
ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE] >cd ..
ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE] >
ワイルドカード

ワイルドカード文字の「*」および「%」は、絶対パスまたは相対パス内の0文字以上に一致します。2つの文字の動作は同じです。ワイルドカードを使用できるASMCMDコマンドは、lsdurmおよびfindです。次に、ワイルドカードの使用例を示します。

ASMCMD> ls +dgroup1/mydir1
ctl.f
data1.f
dummy.f

ASMCMD> ls +dgroup1/mydir1/d*
data1.f
dummy.f

ASMCMD> ls +group1/sample/*
+dgroup1/sample/CONTROLFILE/:
Current.260.555342185
Current.261.555342183
 
+dgroup1/sample/DATAFILE/:
EXAMPLE.269.555342243
SYSAUX.257.555341961
SYSTEM.256.555341961
UNDOTBS1.272.557429239
USERS.259.555341963
 
+dgroup1/sample/ONLINELOG/:
group_1.262.555342191
group_1.263.555342195
group_2.264.555342197
group_2.265.555342201
 
+dgroup1/sample/PARAMETERFILE/:
spfile.270.555342443
 
+dgroup1/sample/TEMPFILE/:
TEMP.268.555342229

ASMCMDの実行

ASMCMDユーティリティは、対話モードでも非対話モードでも実行できます。ASMCMDを実行する前に、正しくログインし、ご使用の環境が適切に構成されていることを確認する必要があります。

ASMCMDの実行の準備

ASMCMDを実行するには、次の準備を行います。

対話モードでのASMCMDの実行

ASMCMDユーティリティの対話モードは、ASMCMDコマンドの入力が求められるシェルに似た環境で動作します。

対話モードでASMCMDを実行するには、次の手順を実行します。

  1. オペレーティング・システムのコマンド・プロンプトで、次のように入力します。

    asmcmd

    ASMCMDコマンド・プロンプトが表示されます。

    ASMCMD> 
    
    
  2. ASMCMDコマンドを入力し、[Enter]を押します。

    コマンドが実行され、場合によっては出力結果が表示された後、次のコマンドの入力が求められます。

  3. 続けてASMCMDコマンドを入力します。ASMCMDを終了するには、コマンドexitを入力します。

ASMCMDプロンプトへのカレント・ディレクトリの表示

asmcmdコマンドに-pオプションを指定すると、ASMCMDプロンプトにカレント・ディレクトリを表示させることができます。次に例を示します。

% asmcmd -p
ASMCMD [+] > cd dgroup1/mydir
ASMCMD [+DGROUP1/MYDIR] >

非対話モードでのASMCMDの実行

非対話モードでは、ASMCMDを起動するコマンドおよびコマンド引数を追加することによって、コマンドラインで単一のASMCMDコマンドを実行します。ASMCMDは、コマンドを実行し、必要な場合は出力を生成して終了します。非対話モードは、特にスクリプトの実行に便利です。

非対話モードでASMCMDを実行するには、次の手順を実行します。

次に、非対話モードでのASMCMDの実行例を示します。

% asmcmd ls -l
State    Type    Rebal  Unbal  Name
MOUNTED  NORMAL  N      N      DGROUP1/
MOUNTED  NORMAL  N      N      DGROUP2/
% 

ヘルプの利用

ASMCMDの全般的なヘルプおよび使用可能なコマンドの一覧を表示するには、ASMCMDプロンプトまたは非対話モードでのコマンドとして、helpと入力します。

ASMCMDコマンド・リファレンス

この項では、個々のASMCMDコマンドの詳細を説明します。表20-1に、すべてのASMCMDコマンドの一覧を示します。

表20-1     ASMコマンドの一覧
コマンド  説明 

cd 

カレント・ディレクトリを指定したディレクトリに変更します。 

du 

指定したASMディレクトリおよびすべてのサブディレクトリで、ASMファイルが占有するディスク領域の合計を表示します。 

exit 

ASMCMDを終了します。 

find 

指定したディレクトリ下で、指定した名前(ワイルドカードを使用)と一致するすべての項目のパスを一覧表示します。 

help 

ASMCMDコマンドの構文および説明を表示します。 

ls 

ASMディレクトリの内容、指定したファイルの属性またはすべてのディスク・グループの名前および属性を一覧表示します。 

lsct 

現在のASMクライアントについての情報を表示します。 

lsdg 

すべてのディスク・グループおよびその属性を一覧表示します。 

mkalias 

システム生成のファイル名のエイリアスを作成します。 

mkdir 

ASMディレクトリを作成します。 

pwd 

ASMのカレント・ディレクトリのパスを表示します。 

rm 

指定したASMファイルまたはディレクトリを削除します。 

rmalias 

エイリアスが示すファイルは残したまま、指定したエイリアスを削除します。 

cd

用途

カレント・ディレクトリを指定したディレクトリに変更します。

構文および説明
cd dir

dirは、絶対パスまたは擬似ディレクトリの「.」および「..」を含む相対パスのいずれでも指定できます。

ASMCMD [+DGROUP2/HR] > cd +dgroup1/sample
ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE] > cd datafile
ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE] >cd ..
ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE] >

du

用途

指定したディレクトリおよびその下のディレクトリ・ツリー全体のファイルが使用する領域の合計を表示します。

構文および説明
du [-H] dir

このコマンドは、UNIXのdu -sコマンドと似ています。dirを指定しない場合、カレント・ディレクトリの情報が表示されます。dirには、ワイルドカード文字を指定できます。

次の2つの値が、いずれもMB単位で表示されます。

Used_MB: この値には、アカウントへのミラーリングは含まれません。

Mirror_used_MB: この値には、アカウントへのミラーリングが含まれます。

たとえば、通常の冗長性ディスク・グループに100MBのデータが含まれている場合、ディスク・グループの各ファイルが2方向にミラー化されていると、Used_MBは100MBで、Mirror_used_MBは約200MBです。

-Hフラグを指定すると、列ヘッダーは出力されません。

次の例に、DGROUP1SAMPLE ディレクトリおよびSAMPLEの下にあるすべてのディレクトリで使用されているディスク領域を示します。

ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE] > du
Used_MB      Mirror_used_MB
   1251                2507

exit

用途

ASMCMDを終了し、オペレーティング・システムのコマンドライン・プロンプトに戻ります。

構文
exit

find

用途

指定したディレクトリおよびそのサブディレクトリ内で、指定した名前(ワイルドカードを使用)と一致するすべてのものの絶対パスを表示します。

構文および説明
find [-t type] dir name

このコマンドは、ディレクトリ・ツリー内の指定したディレクトリおよびその下のすべてのサブディレクトリで、指定した名前を検索します。nameには、ディレクトリ名またはファイル名を指定し、ワイルドカード文字を使用できます。dirにもワイルドカードを使用できます。コマンドの出力結果には、ディレクトリ名の末尾にスラッシュ(/)が付き、ファイル名とは区別されます。

特定のタイプ(typeで指定)のすべてのファイルを検索するには、-tフラグを使用します。たとえば、typeCONTROLFILEを指定して、制御ファイルを検索できます。typeに指定できる値は、次のとおりです。

CONTROLFILE
DATAFILE
ONLINELOG
ARCHIVELOG
TEMPFILE
BACKUPSET
DATAFILE
PARAMETERFILE
DATAGUARDCONFIG
FLASHBACK
CHANGETRACKING
DUMPSET
AUTOBACKUP
XTRANSPORT


注意:

これらはV$ASM_FILEビューのtype列の値です。 


次の例では、dgroup1ディスク・グループの「undo」で始まるファイルを検索します。

ASMCMD> find +dgroup1 undo*
+dgroup1/SAMPLE/DATAFILE/UNDOTBS1.258.555341963
+dgroup1/SAMPLE/DATAFILE/UNDOTBS1.272.557429239

次の例では、+dgroup1/sampleディレクトリにあるすべての制御ファイルの絶対パスを戻します。

ASMCMD> find -t CONTROLFILE +dgroup1/sample *
+dgroup1/sample/CONTROLFILE/Current.260.555342185
+dgroup1/sample/CONTROLFILE/Current.261.555342183

help

用途

コマンドの構文およびコマンド・パラメータの説明を表示します。

構文および説明
help [command]

commandが指定されていない場合、helpコマンドでは、すべてのASMCMDコマンドの一覧およびASMCMDユーティリティの使用についての全般的な情報が表示されます。

help mkalias

ls

用途

ASMディレクトリの内容、指定したファイルの属性またはすべてのディスク・グループの名前および属性を一覧表示します。

構文および説明
ls [-lsdrtLaH] [name]

nameには、ワイルドカード文字を含むファイル名またはディレクトリ名を指定できます。

nameがディレクトリ名の場合、ASMCMDではディレクトリの内容、およびフラグ設定に応じて各ディレクトリ・メンバーの情報が一覧表示されます。ディレクトリ名の末尾にはスラッシュ(/)が付き、ファイル名とは区別されて一覧表示されます。

nameがファイル名の場合、ASMCMDではファイル、およびフラグ設定に応じてファイルの情報が一覧表示されます。ファイル名が相対パスで指定されている場合、ファイルはカレント・ディレクトリ内に格納されている必要があります。

コマンドのフラグを使用して、コマンドの出力を変更およびカスタマイズできます。次の表にフラグおよびその説明を示します。

表20-2    lsコマンドのフラグ 
フラグ  説明 

(なし) 

ファイル名およびディレクトリ名のみを表示します。 

-l 

ストライピング属性、冗長性属性、ファイルがシステム生成か(SYS列の下にYと表示)ユーザー作成か(エイリアスの場合は、SYS列の下にNと表示)など、ファイルの詳細な情報が表示されます。ls -l +コマンドで使用した場合は、ディスク・グループの詳細な情報が表示されます。一部のファイル属性またはディスク・グループ属性は表示されません。ファイルまたはディスク・グループのすべての属性を表示するには、V$ASM_FILEビューおよびV$ASM_DISKGROUPビューを問い合せます。 

-s 

ファイル領域情報を表示します。 

-d 

name引数がディレクトリの場合は、ディレクトリの内容ではなく、ディレクトリの情報が表示されます。通常は、-lフラグなどのフラグとともに使用します。 

-r 

一覧表示のソート順を逆にします。 

-t 

名前ではなくタイムスタンプで新しいものを先頭に一覧をソートします。 

-L 

name引数がエイリアスの場合は、参照するファイルの情報が表示されます。通常は、-lフラグなどのフラグとともに使用します。 

-a 

一覧表示された各ファイルについて、そのファイルが示すエイリアスの絶対パス(ある場合)が表示されます。 

-H 

列ヘッダーを非表示にします。 

すべてのフラグを指定すると、属性が結合されて表示され、重複するものは削除されます。ls +と指定すると、マウントされているかどうかも含めてすべてのディスク・グループの情報が戻されます。

ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE] > ls
EXAMPLE.269.555342243
SYSAUX.257.555341961
SYSTEM.256.555341961
UNDOTBS1.258.555341963
UNDOTBS1.272.557429239
USERS.259.555341963


ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE] > ls -l
Type      Redund  Striped  Time             Sys  Name
DATAFILE  MIRROR  COARSE   APR 18 19:16:07  Y    EXAMPLE.269.555342243
DATAFILE  MIRROR  COARSE   MAY 09 22:01:28  Y    SYSAUX.257.555341961
DATAFILE  MIRROR  COARSE   APR 19 19:16:24  Y    SYSTEM.256.555341961
DATAFILE  MIRROR  COARSE   MAY 05 12:28:42  Y    UNDOTBS1.258.555341963
DATAFILE  MIRROR  COARSE   MAY 04 17:27:34  Y    UNDOTBS1.272.557429239
DATAFILE  MIRROR  COARSE   APR 18 19:16:07  Y    USERS.259.555341963


ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE] > ls -lt
Type      Redund  Striped  Time             Sys  Name
DATAFILE  MIRROR  COARSE   MAY 09 22:01:28  Y    SYSAUX.257.555341961
DATAFILE  MIRROR  COARSE   MAY 05 12:28:42  Y    UNDOTBS1.258.555341963
DATAFILE  MIRROR  COARSE   MAY 04 17:27:34  Y    UNDOTBS1.272.557429239
DATAFILE  MIRROR  COARSE   APR 19 19:16:24  Y    SYSTEM.256.555341961
DATAFILE  MIRROR  COARSE   APR 18 19:16:07  Y    USERS.259.555341963
DATAFILE  MIRROR  COARSE   APR 18 19:16:07  Y    EXAMPLE.269.555342243


ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE] > ls -l undo*
Type      Redund  Striped  Time             Sys  Name
DATAFILE  MIRROR  COARSE   MAY 05 12:28:42  Y    UNDOTBS1.258.555341963
DATAFILE  MIRROR  COARSE   MAY 04 17:27:34  Y    UNDOTBS1.272.557429239


ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE] > ls -s
Block_Size  Blocks      Bytes       Space  Name
      8192   12801  104865792   214958080  EXAMPLE.269.555342243
      8192   48641  398467072   802160640  SYSAUX.257.555341961
      8192   61441  503324672  1011875840  SYSTEM.256.555341961
      8192    6401   52436992   110100480  UNDOTBS1.258.555341963
      8192   12801  104865792   214958080  UNDOTBS1.272.557429239
      8192     641    5251072    12582912  USERS.259.555341963


ASMCMD [+DGROUP1] > ls +DGROUP1/SAMPLE
CONTROLFILE/
DATAFILE/
ONLINELOG/
PARAMETERFILE/
TEMPFILE/
spfilesample.ora


ASMCMD [+DGROUP1] > ls -l +DGROUP1/SAMPLE
Type  Redund  Striped  Time  Sys Name
                             Y   CONTROLFILE/
                             Y   DATAFILE/
                             Y   ONLINELOG/
                             Y   PARAMETERFILE/
                             Y   TEMPFILE/
                             N   spfilesample.ora=>
                              +DGROUP1/SAMPLE/PARAMETERFILE/spfile.270.555342443


ASMCMD [+DGROUP1] > ls -r +DGROUP1/SAMPLE
spfilesample.ora
TEMPFILE/
PARAMETERFILE/
ONLINELOG/
DATAFILE/
CONTROLFILE/


ASMCMD [+DGROUP1] > ls -lL example_df2.f
Type      Redund  Striped  Time          Sys  Name
DATAFILE  MIRROR  COARSE   APR 27 11:04  N    example_df2.f => 
+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE/EXAMPLE.271.556715087


ASMCMD [+DGROUP1] > ls -a +DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE/EXAMPLE.271.556715087
+DGROUP1/example_df2.f => EXAMPLE.271.556715087


ASMCMD [+DGROUP1] > ls -lH +DGROUP1/SAMPLE/PARAMETERFILE
PARAMETERFILE  MIRROR  COARSE   MAY 04 21:48  Y    spfile.270.555342443


ASMCMD [+DGROUP1] > ls -l +
State    Type    Rebal  Unbal  Name
MOUNTED  NORMAL  N      N      DGROUP1/
MOUNTED  NORMAL  N      N      DGROUP2/
MOUNTED  EXTERN  N      N      DGROUP3/

lsct

用途

現在のASMクライアントについての情報を表示します。クライアントは、ASMCMDが現在接続されているASMインスタンスによって管理されるディスク・グループを使用するデータベースです。

構文および説明
lsct [-H] [group]

groupを指定すると、そのディスク・グループの情報のみ表示されます。-Hフラグを指定すると、列ヘッダーが非表示になります。

次の例では、dgroup1ディスク・グループにアクセスするクライアントの情報を表示します。

ASMCMD [+] > lsct dgroup1
DB_Name   Status        Software_Version  Compatible_version  Instance_Name
sample    CONNECTED           10.2.0.0.0          10.2.0.0.0  sample

lsdg

用途

すべてのディスク・グループおよびその属性を一覧表示します。

構文および説明
lsdg [-H] [group]

表20-3に、ディスク・グループごとに表示される属性を示します。

表20-3    lsdgコマンドで出力される属性の説明 
属性名  説明 

State 

ディスク・グループのマウント済/接続済状態 

Type 

ディスク・グループの冗長性(NORMALHIGHEXTERNAL) 

Rebal 

Y: 再バランス操作が進行中の場合 

Unbal 

Y : ディスク・グループに再バランスが必要な場合 

Sector 

セクタ・サイズ(バイト) 

Block 

ブロック・サイズ(バイト) 

AU 

割当て単位のユニット・サイズ(バイト) 

Total_MB 

ディスク・グループのサイズ(MB) 

Free_MB 

冗長性を考慮しない場合のディスク・グループの空き領域(MB)。V$ASM_DISKGROUPビューの値。 

Req_mir_free_MB 

ディスク・グループで許容できる最悪の障害が発生した後、完全な冗長性をリストアするためにディスク・グループで使用可能にする必要のある領域の量。V$ASM_DISKGROUPビューのREQUIRED_MIRROR_FREE_MB列の値。 

Usable_file_MB 

ミラー化のために調整され、新しいファイルに使用可能な空き領域の量。V$ASM_DISKGROUPビューの値。 

Offline_disks 

ディスク・グループ内のオフライン・ディスクの数。オフライン・ディスクは、最後に削除されます。 

Name 

ディスク・グループ名 

V$ASM_DISKGROUPビューで参照できる、表20-3に示す属性の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

groupを指定すると、そのディスク・グループの情報のみ一覧表示されます。-Hフラグを指定すると、列ヘッダーが非表示になります。

次の例では、dgroup2ディスク・グループの属性を一覧表示します。

ASMCMD [+] > lsdg dgroup2
State    Type    Rebal  Unbal  Sector  Block       AU  Total_MB  Free_MB
Req_mir_free_MB  Usable_file_MB  Offline_disks  Name
MOUNTED  NORMAL  N      N         512   4096  1048576      4096     1208
           1024              92              0  DGROUP2/

mkalias

用途

指定したシステム生成のファイル名のエイリアスを作成します。

構文および説明
mkalias file alias

aliasは、システム生成のファイルと同じディスク・グループに存在する必要があります。1つのASMファイルに作成できるのは、1つのエイリアスのみです。


注意:

mkaliasコマンドと同等のSQL*Plusコマンドは、次のとおりです。

ALTER DISKGROUP dg_name ADD ALIAS user_alias FOR file
 

次の例では、完全修飾されたファイル名+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE/SYSAUX.257.555341961に対してsysaux.fエイリアスを作成します。

ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE] > mkalias SYSAUX.257.555341961 sysaux.f
ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE] > ls -a
none => EXAMPLE.269.555342243
+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE/sysaux.f => SYSAUX.257.555341961
none => SYSTEM.256.555341961
none => UNDOTBS1.258.555341963
none => UNDOTBS1.272.557429239
none => USERS.259.555341963
sysaux.f

mkdir

用途

カレント・ディレクトリにASMディレクトリを作成します。

構文および説明
mkdir dir [dir] . . .

カレント・ディレクトリは、システム生成のディレクトリまたはユーザー作成のディレクトリです。ルート(+)・レベルのディレクトリを作成することはできません。


注意:

mkdirコマンドと同等のSQL*PLUSコマンドは、ALTER DISKGROUP dg_name ADD DIRECTORY dir, dir . . .です。 


次の例では、ディスク・グループdgroup1に、ディスク・グループ・レベルのディレクトリsubdir1およびsubdir2を作成します。

ASMCMD [+DGROUP1] > mkdir subdir1 subdir2
ASMCMD [+DGROUP1] > ls
SAMPLE/
example_df2.f
subdir1/
subdir2/

pwd

用途

カレント・ディレクトリの絶対パスを表示します。

構文および説明
pwd

ASMCMD> pwd
+dgroup1/sample/controlfile

rm

用途

指定したASMファイルおよびディレクトリを削除します。

構文および説明
rm [-rf] name [name] . . .

nameがファイルまたはエイリアスの場合は、これらがクライアント・データベースで現在使用中でない場合のみ削除できます。 nameがディレクトリの場合は、(-rフラグが使用されていなければ)そのディレクトリが空であり、システム生成のディレクトリではない場合のみ削除できます。nameがエイリアスの場合は、エイリアスおよび参照するファイルの両方が削除されます。 (エイリアスのみ削除し、エイリアスが示すファイルは保持する場合は、rmaliasコマンドを使用します。)


注意:

rm コマンドと同等のSQL*Plusコマンドは、次のとおりです。

ALTER DISKGROUP ... DROP FILE
ALTER DISKGROUP ... DROP DIRECTORY
 

ワイルドカードを使用する場合、rmは、(-rフラグが使用されていなければ)空ではないディレクトリを除くすべての一致項目を削除します。

再帰的に削除するには、-rフラグを使用します。これによって、空ではないディレクトリ内のすべてのファイルとディレクトリ、およびそのディレクトリ下のディレクトリ・ツリー全体のすべてのファイルとディレクトリを削除できます。

-rフラグまたはワイルドカード文字を使用すると、-fフラグを指定した場合を除き、続行する前に削除を確認するプロンプトが表示されます。ワイルドカード文字が、エイリアスまたはエイリアスを持つシステム生成のファイルに一致する場合は、エイリアスおよびエイリアスが示すシステム生成のファイルの両方が削除されます。-rフラグを使用する場合は、システム生成のファイルまたはエイリアスは、rmコマンドを実行するディレクトリ内に存在している必要があります。

たとえば、+dg/ORCL/DATAFILE/System.256.146589651を指すユーザーのエイリアス+dg1/dir1/file.aliasがある場合、rm -r +dg1/dir1 コマンドを実行すると、+dg/ORCL/DATAFILE/System.256.146589651および+dg1/dir1/file.aliasが削除されます。

次の例では、エイリアスalias293.fを削除します。

ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE] > rm alias293.f

rmalias

用途

エイリアスが示すファイルは残したまま、指定したエイリアスを削除します。

構文および説明
rmalias [-r] alias [alias] . . .


注意:

mkaliasコマンドと同等のSQL*Plusコマンドは、次のとおりです。

ALTER DISKGROUP dg_name DROP ALIAS user_alias
 

再帰的に削除するには、-rフラグを使用します。これによって、カレント・ディレクトリおよびカレント・ディレクトリ下のディレクトリ・ツリー全体のすべてのエイリアスを削除できます。エイリアスを削除した結果としてユーザー作成のディレクトリが空になる場合は、それらのディレクトリも削除されます。システム生成のファイルおよびディレクトリは、削除されません。

次の例では、エイリアスsysaux.fは削除され、そのエイリアスが指すデータ・ファイルは残されます。

ASMCMD [+DGROUP1/SAMPLE/DATAFILE] > rmalias sysaux.f

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