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Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストレーションおよび基本構成
10g リリース3(10.2.0.3.0)

E05063-01
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A Enterprise Managerのトラブルシューティング

この付録では、Enterprise Managerのインストールまたはアップグレード時に発生する可能性のある一般的な問題の解決方法とシナリオを説明します。

A.1 インストール上の問題

この項では、インストール時に最も一般的に発生する問題とその解決方法を示します。

A.1.1 異常終了によるインストールの失敗

Grid Controlをインストールするシステム上で実行している、/tmp/ディレクトリをクリーンアップする日次のcronジョブが存在する場合、インストールが異常終了して失敗する可能性があります。その場合、installActions.errファイルにjava.lang.UnsatisfiedLinkError: no nio in java.library.pathのエラーが記録されます。

この対処方法として、TMPおよびTEMP環境変数をデフォルトの/tmp以外のディレクトリに設定し、./runInstallerを実行します。

A.1.2 Enterprise Manager 10gリリース2(10.2.0.2)のインストール中にPerl環境変数が環境に強制される問題

Microsoft Windows環境では、PERL5LIB環境変数がすでに存在する場合、この変数はEnterprise Manager Grid Controlインストールによって強制的に上書きされます。その結果、このホスト上の他のアプリケーションは、管理サービスのインストール中にインストールされる新しいバージョンのPerlの使用を余儀なくされます。

この問題を回避するには、管理サービスのインストールを開始する前に既存のPerl変数の名前をPERL5LIB_TMPに変更します。PERL5LIB_TMP変数は、後で(インストールの完了後に)PERL5LIBに変更できます。


注意

Perl環境変数が設定されていない場合は、この変数を「環境変数」から削除します。これを行うには、「コントロール パネル」から「システム」の下の「環境変数」に移動します。 


A.1.3 管理エージェントのインストールの失敗

管理エージェントのインストールに失敗した場合、emctl statusログを調べ、インストールの失敗の理由を診断します。このログを参照するには、次のコマンドを実行します。

<AGENT_HOME>/bin/emctl status agent

サンプルのログ・ファイルを次に示します。いくつかの一般的な問題を太字で示しています。

Oracle Enterprise Manager 10g Release 10.2.0.0.0.
Copyright (c) 1996, 2005 Oracle Corporation.  All rights reserved.
---------------------------------------------------------------
Agent Version     : 10.2.0.2.0
OMS Version       : 10.2.0.2.0
Protocol Version  : 10.2.0.2.0
Agent Home        : /scratch/OracleHomes2/agent10g
Agent binaries    : /scratch/OracleHomes2/agent10g
Agent Process ID  : 9985
Parent Process ID : 29893
Agent URL         : https://foo.abc.com:1831/emd/main/
Repository URL    : https://foo.abc.com:1159/em/upload
Started at        : 2005-09-25 21:31:00
Started by user   : pjohn
Last Reload       : 2005-09-25 21:31:00
Last successful upload : (none) Last attempted upload : (none) Total Megabytes of XML files uploaded so far : 0.00 Number of XML files pending upload : 2434 Size of XML files pending upload(MB) : 21.31 Available disk space on upload filesystem : 17.78% Last attempted heartbeat to OMS : 2005-09-26 02:40:40 Last successful heartbeat to OMS : unknown --------------------------------------------------------------- Agent is Running and Ready

A.1.3.1 ディレクトリが空でないというエラーによる、再試行中の前提条件チェックの失敗

エージェントの配置を使用したエージェントのインストール中、インストールが突然失敗し、「失敗」ページが表示されます。「再試行」をクリックすると、前提条件チェック・フェーズでインストールが再度失敗し、ディレクトリが空でないことを伝えるエラーが表示されます。

これは、SSH接続がリモート・ホスト上で切断されているにもかかわらず、Oracle Universal Installer(OUI)がまだ実行中であることが原因と考えられます。

この問題を解決するには、リモート・ホスト上で、OUIがまだ実行中であるかどうかを確認します。これを確認するには、次のコマンドを実行します。

ps -aef | grep -i ora

OUIがまだ実行中の場合は、OUIプロセスが完了するまで待ってからSSHデーモンを再起動します。その後、「再試行」をクリックして、インストールを実行します。


注意

前提条件チェックをスタンドアロン・モードで実行する方法の詳細は、1.5項「スタンドアロン・モードでの前提条件チェックの実行」を参照してください。 


A.1.3.2 LinuxのOracle Real Application Clusters 10gリリース2(10.2)クラスタ上でのエージェントの配置の失敗

インストール・プロセス中にSSH接続が切断されたためにOracle RAC 10gリリース2(10.2)クラスタ上でのエージェントの配置に失敗する場合があります。

これは、sshd_configファイルのLoginGraceTime値が0(ゼロ)である場合に発生する可能性があります。値をゼロにすると、SSH認証の時間が無期限になります。

この問題を解決するには、/etc/ssh/sshd_configファイルのLoginGraceTime値をゼロより高い値に変更します。デフォルト値は120秒です。これは、ログインに失敗した場合に、ここで指定した時間が経過した後サーバーとの接続が切断されることを意味します。

この問題を解決するには、/etc/ssh/sshd_configファイルのLoginGraceTime値をゼロより高い値に変更します。値が0(ゼロ)に設定されている場合、認証の時間制限がなくなります。

A.1.3.3 エージェントのインストール中のSSHユーザー等価の検証の失敗

SSHユーザー等価の検証の失敗の最も一般的な理由には、次のものがあります。

サーバー設定を確認し、次のスクリプトを再実行してSSHユーザー等価を設定します。


注意

SSHの設定方法の詳細は、C.1.2項「SSH(セキュア・シェル)ユーザー等価の設定」を参照してください。 


A.1.3.3.1 サンプルsshd_configファイル

次に、サンプルのsshd_configファイル(サーバー側の構成ファイル)とその変数のすべてを示します。

#$OpenBSD: sshd_config,v 1.59 2002/09/25 11:17:16 markus Exp $

# This is the sshd server system-wide configuration file.  See
# sshd_config(5) for more information.

# This sshd was compiled with PATH=/usr/local/bin:/bin:/usr/bin

# The strategy used for options in the default sshd_config shipped with
# OpenSSH is to specify options with their default values where
# possible, but leave them commented out.  Uncommented options change a
# default value.

#Port 22
#Protocol 2,1
#ListenAddress 0.0.0.0
#ListenAddress ::

# HostKey for protocol version 1
#HostKey /etc/ssh/ssh_host_key
# HostKeys for protocol version 2
#HostKey /etc/ssh/ssh_host_rsa_key
#HostKey /etc/ssh/ssh_host_dsa_key

# Lifetime and size of ephemeral version 1 server key
#KeyRegenerationInterval 3600
#ServerKeyBits 768

# Logging
#obsoletes QuietMode
#SyslogFacility AUTH
SyslogFacility AUTHPRIV
#LogLevel INFO

# Authentication:

#LoginGraceTime 120
#PermitRootLogin yes
#StrictModes yes

#RSAAuthentication yes
#PubkeyAuthentication yes
#AuthorizedKeysFile.ssh/authorized_keys

# rhosts authentication should not be used
#RhostsAuthentication no
# Don't read the user's ~/.rhosts and ~/.shosts files
#IgnoreRhosts yes
# For this to work you will also need host keys in /etc/ssh/ssh_known_hosts
#RhostsRSAAuthentication no
# similar for protocol version 2
#HostbasedAuthentication no
# Change to yes if you don't trust ~/.ssh/known_hosts for
# RhostsRSAAuthentication and HostbasedAuthentication
#IgnoreUserKnownHosts no

# To disable tunneled clear text passwords, change to no here!
#PasswordAuthentication yes
#PermitEmptyPasswords no

# Change to no to disable s/key passwords
#ChallengeResponseAuthentication yes

# Kerberos options
#KerberosAuthentication no
#KerberosOrLocalPasswd yes
#KerberosTicketCleanup yes

#AFSTokenPassing no

# Kerberos TGT Passing only works with the AFS kaserver
#KerberosTgtPassing no

# Set this to 'yes' to enable PAM keyboard-interactive authentication
# Warning: enabling this may bypass the setting of 'PasswordAuthentication'
#PAMAuthenticationViaKbdInt no

#X11Forwarding no
X11Forwarding yes
#X11DisplayOffset 10
#X11UseLocalhost yes
#PrintMotd yes
#PrintLastLog yes
#KeepAlive yes
#UseLogin no
#UsePrivilegeSeparation yes
#PermitUserEnvironment no
#Compression yes

#MaxStartups 10
# no default banner path
#Banner /some/path
#VerifyReverseMapping no
#ShowPatchLevel no

# override default of no subsystems
Subsystemsftp/usr/libexec/openssh/sftp-server

A.1.3.4 無効なポート番号エラーによるSSH設定の失敗

SSHユーザー等価スクリプトは、実行時に次のコマンドを実行して、終了時に設定を自動的に検証するように構築されています。

ssh -l <user> <remotemachine> 'date' 

検証時には、SSH設定が正常でないことを示す無効なポート・エラーが発生する可能性があります。

これは、ssh.exesshUserSetupNT.shスクリプト)がcygwinホーム・ディレクトリから起動されていない場合に発生する可能性があります。

この問題を解決するには、ローカルOMSマシン上のsshUserSetupNT.shスクリプトをcygwin(BASH)シェル内からのみ実行します。この場所以外から実行すると、このスクリプトは失敗します。

Cygwinが複数インストールされているために、起動するssh.exeを探す必要がある場合は、次のコマンドを実行します。

C:¥Cygwin¥bin¥which ssh

このコマンドを例として実行すると、次のような結果が返されます。

¥cygdrive¥c¥WINDOWS¥ssh 

これは、PATH環境変数においてC:¥Cygwin¥binより前にC:¥windowsがあるため、Cygwinのssh.exeファイルが起動されないことを示しています。

この問題を解決するには、このssh.exeの名前を次のように変更します。

-C:¥cygwin>move c:¥WINDOWS¥ssh.exe c:¥WINDOWS¥ssh.exe1 
          1 file(s) moved.

この後で、C:¥Cygwin which sshコマンドを再実行します。

この結果は、¥usr¥bin¥sshのようになります。

これにより、ssh.exeファイルが正しい場所(つまり、C:¥Cygwin¥binフォルダ)から起動されることが確認されます。


注意

C:¥cygwinがCygwinバイナリのデフォルトのインストール・ディレクトリであることを確認する必要があります。

Cygwinc:¥cygwin(デフォルトの場所)以外の場所にインストールすると、SSH設定が失敗し、その結果、エージェントのインストールも失敗する可能性があります。

この問題を回避するには、Cygwinをデフォルトのディレクトリ(c:¥cygwin)にインストールするか、Cygwinバイナリへの正しいパスを使用してssPaths_msplats.propertiesファイルを更新する必要があります。

次のリモート・レジストリ・キーを参照すると、Cygwinの正しいパスを確認できます。

HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Cygnus Solutions¥Cygwin¥mounts v2¥
 


注意

SSHの設定方法の詳細は、C.1.2項「SSH(セキュア・シェル)ユーザー等価の設定」を参照してください。 


A.1.3.5 sshConnectivity.shスクリプトの失敗

Cygwinバージョン5.2でsshConnectivity.shスクリプトを実行すると、スクリプトが失敗し、次のエラーが発生する可能性があります。

"JAVA.LANG.NOCLASSDEFFOUNDERROR"

この問題を回避するには、CygwinスタイルのパスのOracleホームが次のように定義されていることを確認します。

ORACLE_HOME="c:/oraclehomes/oms10g/oracle"

現在インストールされているCygwinのバージョンを確認するには、Cygwinウィンドウでunameコマンドを実行します。


注意

sshConnectivity.shスクリプトの使用方法の詳細は、C.1.2.1項「sshConnectivity.shを使用したSSHユーザー等価の設定」を参照してください。 


A.1.3.6 コマンドcygrunsrvが見つからないというエラーのトラブルシューティング

SSHデーモンの設定時に、コマンドcygrunsrvが見つからないというエラーが発生することがあります。この問題は、次のいずれかの理由により発生する可能性があります。

A.1.3.6.1 SSHDサービスが稼働していない場合

sshdサービスを作成してから、この新しいsshdサービスをcygwinディレクトリから起動します。

SSHDサービスを作成するには、次のコマンドを実行する必要があります。

ssh-host-config

このコマンドの実行時に実行されるCygwinスクリプトにより、複数の質問に回答するよう求められます。次の質問に対してyesを指定します。

ローカル・ユーザーsshdを作成するかどうかを問う質問に対してはnoを指定します。

Cygwinの値を指定するよう求められた場合は、ntsecCYGWIN="binmode tty ntsec")と入力します。

これで、SSHDサービスが作成されるため、次のコマンドを実行してこのサービスを起動できます。

cygrunsrv -start sshd
A.1.3.6.2 Cygwinのインストールが成功していなかった場合

SSHDサービスを再起動してもエラーが解決されない場合、Cygwinを再インストールする必要があります。この手順は、次のとおりです。

  1. regeditを使用して「Cygnus Solutions」の下位にあるキーおよびサブキーを削除します。

  2. Cygwinディレクトリ(C:¥cygwin)と、すべてのCygwinアイコンを削除します。

  3. ドメイン・ユーザーの「Documents and Settings」フォルダから.sshディレクトリを削除します。

  4. Cygwinを再インストールします。

    Cygwinのインストール方法の詳細は、C.1.2.3項「Microsoft WindowsでのSSHサーバー(SSHD)の設定」を参照してください。

  5. 次のコマンドを実行し、SSHデーモンを起動します。

    cygrunsrv -start sshd
    

A.1.3.7 SSH設定の検証の失敗(エラー: ソケットからの読取りに失敗しました。接続はピアによってリセットされました。)

SSH設定を終了すると、次の検証コマンドが自動的に実行されます。

ssh -l <user> <remotemachine> 'date'

このコマンドによって、「ソケットからの読取りに失敗しました。接続はピアによってリセットされました。」というエラーが返された場合は、SSHが正しく設定されていないことを示します。この問題を解決するには、ユーザー等価を設定しようとしたリモート・マシンに移動し、次の手順を実行します。

  1. SSHDサービスを停止します(cygrunsrv -stop sshd)。

  2. etcディレクトリに移動します(cd /etc)。

  3. SSHファイルの所有者を適切なシステムに変更します(chown <SYSTEM> ssh*)。

  4. Cygwinコマンド・プロンプトに移動して、次を実行します。

    chmod 644 /etc/ssh*
    chmod 755 /var/empty
    chmod 644 /var/log/sshd.log
    
  5. ここで、管理サービス(OMS)マシンから検証コマンドを実行します(ssh -l <user> <remote machine> 'date')。これにより、日付が正しく表示され、SSH設定が成功したことが示されます。

  6. 最後に、/usr/bin/sshdまたはcygrunsrv -start sshdを実行して、SSHDサービスを起動します。

  7. ここで、OMSマシンから検証コマンドを再実行します(ssh -l <user> <remote machine> 'date')。これにより、日付が正しく表示され、SSH設定が成功したことが示されます。

A.1.3.8 SSHDサービスの起動の失敗

SSHDを構成すると、SSHDサービスがローカル・アカウントに対してデフォルトで作成されます。ドメイン・ユーザーとしてログインしても、このアカウントがSSHDサービスによって認識されず、使用し始めることができません。

この問題を解決するには、SSHDサービスのLog On As値をLocalSystemからドメイン・ユーザーに変更する必要があります。これを行うには、次の手順を実行します。

  1. 「マイ コンピュータ」を右クリックし、「管理」を選択します。

  2. 表示された「コンピュータの管理」ダイアログ・ボックスで、「サービスとアプリケーション」の下にある「サービス」をクリックします。

  3. 右側のペインで、Cygwin SSHDサービスを選択し、右クリックして「プロパティ」に移動します。

  4. 表示された「Cygwin SSHDのプロパティ」ウィンドウで、「アカウント」を選択します。

  5. 適切なドメイン名およびユーザーを指定します(domain¥userの形式。例: FOO-US¥pjohn)。

  6. このユーザーのパスワードを指定し、「適用」をクリックします。

  7. Cygwinコマンド・プロンプトに移動して、次を実行します。

    chmod 644 /etc/ssh*
    chmod 755 /var/empty
    chmod 644 /var/log/sshd.log
    
  8. 次のコマンドを実行して、SSHDを起動します。

    /usr/sbin/sshd
    

A.1.3.9 タイムゾーン前提条件チェックの失敗

TZ環境変数がリモート・ホストのSSHデーモンで設定されていない場合、タイムゾーン前提条件チェック(timezone_check)は失敗します。

この問題を解決するには、リモート・ホストのSSHデーモンでTZ環境変数を設定する必要があります。詳細は、C.1.2.5項「リモート・ホスト上のタイムゾーン変数の設定」を参照してください。

または、次の操作を実行します。

A.1.3.10 OMSバージョンが表示されない

OMSバージョンがログ・ファイルに表示されない場合、インストールされたエージェントが、ロックされたセキュアな管理サービス(OMS)に登録されていないことを意味します。

これを確認するには、次のコマンドを実行します。

emctl status oms
emctl status agent

この問題を解決するには、次のコマンドを実行して管理エージェントを手動で保護する必要があります。

<AGENT_HOME>/bin/emctl secure agent -reg_passwd <password>

A.1.3.11 エージェントとリポジトリURLプロトコル間の不一致

エージェントのインストールに成功した場合、エージェントとリポジトリのURLのプロトコルは同じになります。つまり、両方のURLが、httpsプロトコル(両方とも保護されていることを示す)で始まることになります。

エージェントのURLのプロトコルが、httpsではなくhttpとして表示される場合、このエージェントは保護されていないことを意味します。

この問題を解決するには、次のコマンドを実行してエージェントを手動で保護する必要があります。

<AGENT_HOME>/bin/emctl secure agent -reg_passwd <password>

A.1.3.12 最後に成功したアップロードにタイムスタンプがない問題

ログで、このパラメータに対するタイムスタンプが存在しない(NULLと表示)場合、エージェントがいずれのデータのアップロードもできないことを意味します。

この問題を解決するには、次のコマンドを実行してデータを手動でアップロードしてから、ログを再確認します。

<AGENT_HOME>/bin emctl upload

A.1.3.13 emctl statusログ・ファイルが空であるという問題

エージェントの準備ができていず、動作していない場合、emctl statusログには、著作権情報のみが表示されます。サンプル・ログに表示されているいずれのパラメータも表示されません。

この問題は、次の理由により発生する可能性があります。

A.2 構成の問題

この項では、構成時に最も一般的に発生する問題とその解決方法を示します。

A.2.1 Enterprise Managerのインストール中のコンフィギュレーション・アシスタントの失敗

インストール中、いずれかのコンフィギュレーション・アシスタントの実行に失敗した場合は、コンフィギュレーション・アシスタントをスタンドアロン・モードで実行するよう選択できます。


注意

各構成ツールの個別のログ・ファイルは、次のディレクトリ内にあります。

ORACLE_HOME/cfgtoollogs/cfgfw

このディレクトリには、個々の構成ログに加えてcfmLogger_timestamp.logも含まれます(タイムスタンプはローカル時間に基づいたもので、cfmLogger_2005_08_19_01-27-05-AM.logのような書式で表されます)。このログ・ファイルには、すべての構成ツール・ログが含まれます。

作成されるインストール・ログおよびその場所の詳細は、付録A「Enterprise Managerのトラブルシューティング」を参照してください。

また、3.4項「コマンドラインからのrunConfigツールの実行」も参照して、runConfigツールの使用方法を理解してください。このツールは、次の説明に従ってコンフィギュレーション・アシスタントを実行するために使用します。 


A.2.1.1 スタンドアロン・モードでのコンフィギュレーション・アシスタントの個別パッチの起動

インストール・プロセス中、このコンフィギュレーション・アシスタントは、管理サービスのコンフィギュレーション・アシスタントが起動される前に実行されます。

このコンフィギュレーション・アシスタントは、Enterprise Manager 10gリリース2のインストールに必要な個別パッチを適用します。

このコンフィギュレーション・アシスタントをスタンドアロン・モードで実行するには、管理サービスのOracleホームから次のコマンドを実行する必要があります。

<OMS_HOME>/perl/bin/perl <OMS_HOME>/install/oneoffs/applyOneoffs.pl

A.2.1.2 スタンドアロン・モードでのデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントの起動

データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを実行するには、次のようにrunConfig.shを起動する必要があります。

<DB_Home>/oui/bin/runConfig.sh ORACLE_HOME=<DB_HOME> ACTION=Configure MODE=Perform

Microsoft Windowsの場合、前述のコマンドのrunConfig.shrunConfig.batに読み替えます。

A.2.1.3 スタンドアロン・モードでのOMSコンフィギュレーション・アシスタントの起動

OMSコンフィギュレーション・アシスタントを実行するには、次のようにrunConfig.shを起動する必要があります。

<OMS_Home>/oui/bin/runConfig.sh ORACLE_HOME=<OMS_HOME> ACTION=Configure 
MODE=Perform

Microsoft Windowsの場合、前述のコマンドのrunConfig.shrunConfig.batに読み替えます。

A.2.1.4 スタンドアロン・モードでのエージェント・コンフィギュレーション・アシスタントの起動

エージェント・コンフィギュレーション・アシスタントを実行するには、次のようにrunConfig.shを起動する必要があります。

<Agent_Home>/oui/bin/runConfig.sh ORACLE_HOME=<AGENT_HOME> ACTION=Configure  
MODE=Perform

Microsoft Windowsの場合、前述のコマンドのrunConfig.shrunConfig.batに読み替えます。


注意

前述のコマンドは、agentcaスクリプトの実行に使用できますが、コンフィギュレーション・アシスタントの起動には次のコマンドを実行することをお薦めします。

Agent_Home/bin/agentca -f

Oracle RACでagentcaスクリプトを実行する場合は、各クラスタ・ノードで次のコマンドを実行する必要があります。

Agent_Home/bin/agentca -f -c "node1,node2,node3,...."

詳細は、7.5項「エージェントの再構成および再検出」を参照してください。 


A.2.1.5 スタンドアロン・モードでのOC4Jコンフィギュレーション・アシスタントの起動

ルール・マネージャのみを配置する場合は、次のコマンドを実行します。

/scratch/OracleHomes/oms10g/jdk/bin/java -Xmx512M 
-DemLocOverride=/scratch/OracleHomes/oms10g -classpath
/scratch/OracleHomes/oms10g/dcm/lib/dcm.jar:/scratch/OracleHomes/oms10g/jlib/e 
mConfigInstall.jar:/scratch/OracleHomes/oms10g/lib/classes12.zip:/scratch/Orac 
leHomes/oms10g/lib/dms.jar:/scratch/OracleHomes/oms10g/j2ee/home/oc4j.jar:/scr 
atch/OracleHomes/oms10g/lib/xschema.jar:/scratch/OracleHomes/oms10g/lib/xmlpar 
serv2.jar:/scratch/OracleHomes/oms10g/opmn/lib/ons.jar:/scratch/OracleHomes/om 
s10g/dcm/lib/oc4j_deploy_tools.jar oracle.j2ee.tools.deploy.Oc4jDeploy 
-oraclehome /scratch/OracleHomes/oms10g -verbose -inifile 
/scratch/OracleHomes/oms10g/j2ee/deploy.master -redeploy

Microsoft Windowsの場合、前述のコマンドのrunConfig.shrunConfig.batに読み替えます。

A.2.1.6 Enterprise Managerの配置の失敗

ルール・マネージャの配置の失敗のため、Enterprise Managerの配置に失敗する場合があります。

この問題を解決するには、次の手順に従い、Enterprise Managerを再配置する必要があります。

  1. OH/j2ee/deploy.masterOH/j2ee/deploy.master.bakに移動します。

  2. OH/bin/EMDeployスクリプトを実行します。

  3. OH/j2ee/deploy.masterをリストアします。つまり、
    mv OH/j2ee/deploy.master.bak OH/j2ee/deploy.masterを実行します。

A.2.2 Oracle管理サービスの構成の失敗

Oracle管理サービスの構成は、次の理由から失敗することがあります。

A.2.2.1 Enterprise Manager AgentPushアプリケーションの配置中のOracle管理サービスの失敗

cfgfwログには次のエラーが表示されます。

Redeploying application 'EMAgentPush' to OC4J instance 'OC4J_EMPROV'. FAILED! ERROR: 
Caught exception while deploying 'EMAgentPush' to 
'OC4J_EMPROV':java.lang.reflect.InvocationTargetException at 
sun.reflect.NativeMethodAccessorImpl.invoke0(Native Method)

このエラーは、/etc/hostsファイル内のIpv6エントリによるものです。root.shの実行を求められた場合または構成が失敗した場合は、次のようにします。

  1. <OMS Home>/sysman/install/EMDeployTool.pmで、deployEmEar ()で実行されるコマンドに"-Djava.net.preferIPv4Stack=true"を指定します。

  2. <OMS Home>/opmn/conf/opmn.xmlで、すべてのOC4Jプロセスのjavaオプションに"-Djava.net.preferIPv4Stack=true"を指定します。

A.2.2.2 新しい規データベースを使用したEnterprise Managerのインストールにおけるパスワードのロック解除中のOracle管理サービス構成の失敗

cfgfwログには次のエラーが表示されます。

Failed to initialize JDBC Connection

これは、NetCA実行時にリスナーが起動していないと発生します。また、installActionsログには次のエラーが表示されます。

Listener start failed. Listener may already be running.

このエラーを修正するには、次の行を<DB Home>/network/admin/listener.oraに追加します。

SUBSCRIBE_FOR_NODE_DOWN_EVENT_<listener_name>=OFF

次に、リスナーを再起動します。

A.2.2.3 SYSMANセッションがアクティブの場合にリポジトリの削除がハングする

既存のデータベースを使用してEnterprise Managerをインストールしている際に、Oracle管理サービス構成がリポジトリの削除中にハングします。これは、データベースに接続しているアクティブなSYSMANセッションによるものです。

この問題を解決するには、既存のEnterprise Managerセッション(Grid ControlとDatabase Controlの両方)または他のSQLPLUS SYSMANセッションを停止します。

A.2.2.4 Oracle管理サービスの構成を再試行すると、emoms.propertiesのoracle.sysman.emSDK.svlt.ConsoleServerHostおよびoracle.sysman.emSDK.svlt.ConsoleServerNamがスワップされ、ConsoleServerHostに余分なアンダースコアが挿入される

この問題は、リリース10.2.0.1.0の追加のOracle Management Serverインストールでのみ発生します。

この問題を解決するには、<OMS_ORACLE_HOME>/sysman/configディレクトリにあるemoms.propertiesで、値をスワップしてConsoleServerNameの余分なアンダースコアを削除します。

A.3 Enterprise Managerのアップグレードおよびリカバリの問題

Enterprise Manager 10gリリース2のアップグレードは移動アップグレードです。つまり、Enterprise Manager 10gリリース2のOracleホームは、以前のホームとは別になります。コピー・フェーズ(バイナリのコピー)中にアップグレード・プロセスを中断した場合は、以前の10gリリース1インストールに無事に戻ります。

このアップグレード・プロセスでは、新しいOMSホームおよびデータベース・ホームが作成されます。アップグレード・アシスタントは、データファイルおよびSYSMANスキーマをアップグレードした後、新しいOracleホームを作成します。


注意

インストールが破損しないよう、構成フェーズ中にアップグレード・プロセスを中断することは避けてください。また、以前の10gリリース1インストールに戻すこともできなくなります。 


A.3.1 エージェントのアップグレードの問題

この項では、エージェントのアップグレード時に発生する可能性がある問題を示します。

A.3.1.1 アップグレード後にエージェントが起動しない問題

エージェントをリリース10.1.0.nからリリース10.2.0.2にアップグレードするとき、アップグレードされるエージェントに構成されたタイムゾーンが以前に構成された元のエージェントのものと異なる場合に、アップグレード後にエージェントが起動しない可能性があります。

この問題は、タイムゾーンを変更することで解決できます。これを行うには、アップグレードされたエージェントのホームで次のコマンドを実行します。

emctl resetTZ agent

このコマンドは、エージェント側のタイムゾーンを訂正し、値を訂正するリポジトリに対して実行する追加のコマンドを指定します。


注意

タイムゾーンを変更する前に、アップグレードされたエージェントによって監視されているターゲット上に現在実行中、または実行予定のブラックアウトが存在するかどうかを確認します。これを確認するには、次の操作を実行します。

  1. Grid Controlコンソールで、「ターゲット」の下の「すべてのターゲット」ページに移動し、ターゲットのリストで対象のエージェントを見つけます。エージェント名のリンクをクリックします。エージェントのホームページが表示されます。

  2. このエージェントによって監視されているターゲットのリストが「監視ターゲット」セクションに表示されます。

  3. リスト内の各ターゲットで、ターゲット名をクリックして、ターゲットのホームページを表示します。

  4. 「関連リンク」セクションで、「ブラックアウト」をクリックして、現在実行中または実行予定のブラックアウトがあるかどうかを確認します。

  5. そのようなブラックアウトが存在する場合、このエージェントで監視されているすべてのターゲット上で実行中のすべてのブラックアウトを停止する必要があります。

  6. コンソールから、これらの監視されているターゲットのいずれかで実行予定のすべてのターゲットを停止します。

  7. 次のコマンドをエージェントのホームから実行して、タイムゾーンを再設定します。

    emctl resetTZ agent
    
  8. タイムゾーンの再設定後、ターゲットに新しいブラックアウトを作成できます。

 

A.3.1.2 10.1.0.5から10.2.0.1へのエージェントのアップグレード時にディレクトリが見つからない

Windows NTのRACエージェントのアップグレードを行う場合、AgentOnlyのshiphomeインストーラによるインストール完了後、エージェントのアップグレードを完了させるために<Upgrade AOH>/oui/bin/upgradeユーティリティをRAC内の各ノードに対して実行する必要があります。

A.3.2 Enterprise Managerのリカバリ

この項では、Enterprise Managerのリカバリの実行手順について説明します。

A.3.2.1 エージェントのリカバリ手順

エージェントのリカバリを実行するには、次の手順に従います。

  1. インストーラを終了した後、新しいウィンドウを開き、<New_AgentHome>/binにディレクトリを変更する必要があります。

  2. ./upgrade_recoverスクリプトを実行します。

  3. これにより、以前のエージェントを起動してそのまま使用できます。インストールされた新しいエージェントのホームのバイナリを削除する場合は、インストーラの製品の削除機能を使用します。

A.3.2.2 OMSのリカバリ手順

スキーマがアップグレードされた、またはアップグレードが不完全な場合、OMSアップグレードを実行する前のバックアップにデータベースを手動でリストアする必要があります。

リポジトリのアップグレードのステータスは、<New_OMSHome>/sysman/log/emrepmgr.log.<proc_id>にあるログ・ファイルで判別できます。このログ・ファイルの最後の行にアップグレードのステータスが表示されます。アップグレードがエラーなしで完了した場合は、「リポジトリのアップグレードに成功しました。」と表示されます。そうでない場合は、「リポジトリのアップグレードにエラーがあります。」と表示されます。

OMSのリカバリを実行するには、次の手順に従います。


注意

データベースのリストアを試行する前に、アップグレード・ウィザードを終了する必要があります。また、実行中のOMSプロセスがないことも確認する必要があります。Enterprise Managerプロセスの停止の詳細は、11.2.1項「アップグレード前のEnterprise Managerの停止」を参照してください。 



注意

すべてのOMSプロセスが完全に停止していることを確認します。停止していない場合は、アップグレード後、システムが不安定になります。 


  1. バックアップにデータベースをリストアします。詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  2. データベースがリストアされた後、データベースおよびリスナーを起動し、リストアが成功したことを確認します。

  3. 新しいウィンドウを開き、<New_OMSHome>/binにディレクトリを変更します。

  4. ./upgrade_recoverスクリプトを実行します。

以前のOMSを起動してそのまま使用します。インストールされた新しいOMSのホームのバイナリを削除する場合は、インストーラの製品の削除機能を使用します。

A.3.2.3 リポジトリの再作成手順

リポジトリ作成の失敗のため、管理サービス構成のプラグインが失敗した場合、Oracle Universal Installerから構成ツールを再実行すると、リポジトリが削除され、再作成されます。ただし、リポジトリを手動で削除する場合は、次の手順を完了します。

A.3.2.3.1 リポジトリの削除

  1. リポジトリを削除する前に、OPMNプロセス(<OMSHOME>/bin/opmnctl stopall)、管理サービス(<OMS_HOME>/bin/emctl stop oms)およびエージェント(<AGENT_HOME>/bin/emctl stop agent)を停止します。

  2. ORACLE_HOMEをOMS_OracleHomeに設定します。

  3. OMS_Home/sysman/admin/emdrep/RepManager <hostname> <port> <SID> -action drop -output_file <log_file>を実行します。

A.3.2.3.2 リポジトリの作成

  1. ORACLE_HOMEをOMS_OracleHomeに設定します。

  2. OMS_Home/sysman/admin/emdrep/RepManager <hostname> <port> <SID> -action create -output_file <log_file>を実行します。


    注意

    リポジトリの再作成後、管理サービスのすべてのOracleホームで次のコマンドを実行して、emkeyを再構成する必要があります。

    emctl config emkey -repos -force

    このコマンドにより、emkey.oraファイルが新規に作成されるemkeyで上書きされます。 



    注意

    ./Repmanager -action createコマンドを使用したリポジトリの再作成中、次のエラー・メッセージが表示される場合があります。

    java.sql.SQLExecution: ORA-28000: the account is locked during recreation of repository.

    対処方法

    このエラーは、間違ったSYSMAN資格証明でデータベースに接続しようとしている複数の管理サービスまたはプロセスがある場合に発生する可能性があります。複数のログイン失敗がある場合、データベースはロックされ、監視エージェントが停止します。

    データベースに接続しているすべての管理サービスを監視エージェントとともに停止することで、この問題を解決できます。 


A.3.3 リポジトリ作成の失敗

既存のデータベースを使用してEnterprise Managerをインストールする際に、リポジトリの作成に失敗します。

データベースのパスワード検証リソース名のプロファイルの値が「デフォルト」以外である場合、この問題が発生する可能性があります。この問題を解決するには、次の操作を実行します。

  1. パスワード検証プロファイル値を「デフォルト」に変更します。

  2. RepManagerコマンドを使用してリポジトリを作成します。

A.3.4 アップグレード後の収集エラー

監視エージェントはアップグレードせずに管理サービスのみを10gリリース2にアップグレードする場合、次の収集エラーが発生する場合があります。

この問題を解決するには、管理サービスとともに監視エージェントを10gリリース2にアップグレードします。

A.4 Oracle管理サービスのアップグレードの問題

次の理由で、管理サービスのアップグレード・プロセスが中断された場合、問題が発生する可能性があります。

A.4.1 Oracle Application Serverアップグレード・アシスタントの失敗によるOMSアップグレードの停止

<New_OracleHome>/cfgtoollogs/cfgfw/oracle.sysman.top.oms_#date.logにある)インストール・ダイアログ・ボックスおよび構成フレームワーク・ログ・ファイルに、Oracle Application Serverアップグレード・アシスタントが失敗した理由を示すSEVEREメッセージのリストが表示されます。

特定のファイルに対して、権限が拒否されたというメッセージが表示されている場合は、インストーラを実行したユーザーが、特定のOracle Application Server構成を実行するために適切な権限を持たない可能性があることを意味します。

この問題を解決するには、これらのファイルを含むOracle Application Server構成をコメント・アウトし、アップグレードを再試行します。アップグレードが完了した後で、構成を再度適用できます。

A.4.2 EMDeployの失敗によるOMS構成の停止

EMDeployが失敗する最も一般的な理由には次のものがあります。

これらの問題を解決した後、手動再配置の手順を実行し、アップグレード・ウィザードで「再試行」をクリックします。

A.4.3 リポジトリ・スキーマの失敗によるOMS構成の停止(RepManager)

リポジトリ・スキーマの構成の失敗の最も一般的な理由は、リスナーに接続できないことです。リポジトリ・スキーマのアップグレードの失敗の理由は、構成フレームワークのログ・ファイル(<New_OracleHome>/cfgtoollogs/cfgfw/oracle.sysman.top.oms_#date.log)に示されます。

この問題を解決するには、OMSに接続しているリスナーが有効で、動作しているかどうかを確認する必要があります。

また、「新規データベースを使用したEnterprise Manager 10g Grid Control」インストール・タイプを使用してOMSをインストールした場合は、参照されているシンボリック・リンクが存在しないことを確認します。リスナーの接続を確立した後、アップグレード・ウィザードで「再試行」をクリックします。

A.4.4 監視エージェントがアップグレード・ターゲットを検出しない問題

Enterprise Manager Grid Controlターゲット(データベースなど)を個別に(Oracle Universal Installerを使用せずに通常のアップグレード・メカニズムを使用して)アップグレードした場合、監視エージェントは、このアップグレード・ターゲットを検出できない可能性があります。

これは、アップグレード・ターゲットのOracleホームの値に、既存のものと異なる値を指定した場合に発生します。

この問題を解決するには、アップグレードされたOracleホーム情報の構成の詳細を更新するように監視エージェントのtargets.xmlファイルを手動で構成するか、または、Enterprise Managerコンソールにログインし、適切なターゲットを選択して、アップグレードされたターゲットのパラメータを反映するように構成パラメータを変更する必要があります。

A.4.5 エージェントのアップグレード中にCSAコレクタが検出されない問題

10gリリース1の管理サービスとそれに関連する(監視)エージェントが同時にアップグレードされる場合、エージェントのアップグレードでCSAコレクタ・ターゲットが検出されません。

このターゲットを検出するには、再検出オプションを使用して、エージェントのコンフィギュレーション・アシスタント(agentcaスクリプト)を実行する必要があります。
詳細は、7.5.1項「スタンドアロン・エージェント上のターゲットの再検出および再構成」を参照してください。

A.4.6 アップグレード後にias_adminパスワードがwelcome1に設定される問題

この問題を解決するには、次のコマンドを実行します。

<New OMS Home>/bin/emctl set password welcome1 <New Password>

A.4.7 古いリスナーが1521以外のポートで稼働している場合にOracle管理サービスのアップグレードが失敗する問題

この問題を解決するには、次のようにします。

  1. allroot.sh実行を求められた場合は、古いリスナーを停止します。Oracle管理サービスのアップグレードは失敗します。

  2. 同じ1521以外のポートから実行するように、新しいデータベースからリスナーを設定します。

  3. アップグレードを再実行します。

A.5 ネットワーク問題

この項では、Enterprise Managerのインストールおよび構成で発生する可能性があるネットワーク問題を示します。

A.5.1 /etc/hostsファイルのエントリに対する不正な形式

これは、インストールはハングして、OUI-25031エラーまたはOUI-10104エラーがログ・ファイルに出力される原因となります。

/etc/hostsファイルのエントリは、次の形式である必要があります。

IP_Address Canonical_Hostname Aliases

たとえば、次のように指定します。

11.22.33.441 abc.xyz.com abc1 xyz2

/etc/hostsファイルを作成する際は、次のルールに従います。

前方参照は、ホスト名からIPアドレスを調べます。逆引き参照は、IPアドレスからホスト名を調べます。前方参照と逆引き参照の結果は同じです。通常、ホスト名および別名の大/小文字が異なると、結果は異なります。

リリース10.2.0.1のEnterprise Managerインストールの場合、ホスト名に大文字が含まれると、エージェントの保護は失敗します。

A.5.2 複数アドレスを持つコンピュータでのEnterprise Managerのインストール

Enterprise Managerまたは関連コンポーネントをマルチホーム(マルチIP)マシン、つまり複数のIPアドレスを持つマシンにインストールするとき、ORACLE_HOSTNAME環境変数が設定されている場合、ホスト名はこの変数から導出されます。設定されていない場合は、/etc/hostsの最初の名前がインストール用と判断されます。

A.5.3 非ネットワーク・コンピュータでのエージェントの構成の失敗

この問題を解決するには、Oracle管理サービスと、エージェントをインストール必要があるターゲット・ホストはping可能である必要があります。

A.5.4 Windows上のループバック・アダプタと関連する既知の問題

Enterprise Managerまたは関連コンポーネントをDHCPホストにインストールする場合、ループバック・アダプタをインストールしてローカルIPアドレスをそのコンピュータに割り当てる必要があります。


注意

詳細は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド for Microsoft Windows(32-bit)』のループバック・アダプタのインストールに関する項を参照してください。 


次の条件が満たされていることを確認してください。

A.6 インストールおよび構成に関するその他の問題

この項では、Enterprise Managerのインストールおよび構成で発生する可能性がある一般エラーを示します。

A.6.1 記憶域のデータにメトリック収集エラーがあるという問題

次のEnterprise Manager収集エラー・メッセージが、サイレントまたはagentdownloadインストール・メカニズムによってインストールされたエージェントから表示される場合があります。

snmhsutl.c:executable nmhs should have root suid enabled.

この問題を解決するには、必要なルートのインストール操作を(UNIXプラットフォームの場合のみroot.shスクリプトを使用して)実行します。解決が反映されるには最大24時間かかります。

A.6.2 Grid Controlコンソールからグリッド環境にシステムを追加できない問題

エージェントがインストールされていない場合、新しいターゲットをグリッド環境に追加できません。

Grid Controlコンソールからエージェントをインストールするには次の操作を実行します。

  1. Grid Controlコンソールにログインし、「配置」ページを表示します。

  2. 「エージェント・インストール」セクションの「エージェントのインストール」をクリックします。

  3. 表示されるエージェントの配置のホームページで、実行する適切なインストール・オプションを選択します。詳細は、6.2.1項「エージェントの配置インストールの前提条件」を参照してください。

A.7 Grid Controlターゲットの削除時のエラー

特定のGrid Controlターゲットを削除した後、同じターゲットをGrid Controlコンソールから削除しようとすると、次のようなメッセージの例外が発生する場合があります。

java.sql.SQLException: ORA-20242: Target <target name> is monitoring other targets. It 
cannot be deleted.

この問題を解決するには、Grid Contolターゲットを削除した後、15秒以上待ってから、「ホスト」ページを使用して、Grid Controlコンソールからのターゲットの削除を試みてください。15秒は、削除情報が管理リポジトリに伝播するために必要となる時間です。

A.8 その他の問題

この付録で問題が解決されない場合は、次に示すその他の参考資料を参照してください。

問題の解決方法が見つからない場合は、サービス・リクエストを登録してください。


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