Oracle Data Integratorリリース・ノート

リリース: 10.1.3.5 | リリース年月: 2009年2月

目次

Oracle Data Integratorとは

Oracle Data Integratorは、統合された包括的な製品群であり、企業ではOracle Data Integratorを使用することで、待機時間や永続性の要件とは関係なく、一貫した方法を通じてすべての統合プロセスの開発および実行作業を最適化できます。

 Data Integratorパッケージには、オプション・コンポーネントのOracle Data ProfilingOracle Data Quality for Data Integratorが含まれています。

Oracle Data Integratorの新機能

Oracle Data Integratorリリース10.1.3.5には、多くの改良点と新機能が含まれます。

Oracle Data ProfilingとOracle Data Quality for Data Integrator

Oracle Data ProfilingOracle Data Quality for Data Integratorは、Oracle Data Integrator 10.1.3.4.0リリースから組み込まれており、10.1.3.5.0リリースでは、EBCDICコード・ページのサポート、サポートする国の追加(ロシア、ノルウェー、ギリシャ、ポーランド、チェコ共和国、フィンランド、ルクセンブルグなど)、スキーマ・エディタの強化、式ビルダーの新しい演算子(文字列連結、包含など)などの機能が追加されています。

サービス指向アーキテクチャ用の機能

Oracle Data Integratorリリース10.1.3には、サービス指向アーキテクチャ(SOA)での統合作業を容易にする3つの主要機能があります。これらの機能により、Oracle Data Integratorでは、データ統合のための外部Webサービスを起動することや、データおよびトランスフォーメーション・サービスをデプロイすることができます。

データ・サービス

データ・サービスは、アプリケーション・データへのアクセスや、CDC機能を通じてそれらのデータ用に取得された変更部分へのアクセスを提供する特殊なWebサービスです。これらのWebサービスは、Oracle Data Integratorによって自動的に生成され、Webサービス・コンテナ(通常はJavaアプリケーション・サーバー)にデプロイされます。データ・サービスの生成は、Service Knowledge Module(SKM)を使用してカスタマイズできます。

公開Webサービス

この機能により、各アプリケーションでは、Oracle Data Integratorで開発されたトランスフォーメーションをセキュアなWebサービスを通じて起動できます。このWebサービスは、任意のWebサービス・コンテナにデプロイできます。このWebサービスを使用して、シナリオの起動、セッションの再起動およびコンテキストやシナリオのリスト表示ができます。

Webサービス起動

今回のリリースでは、サード・パーティのWebサービスをコールするための新規ツールも導入されています。各コールは、ワークフローの一部として使用できます。

Open Tools

Oracle Data IntegratorのOpen Toolsは、パッケージやプロシージャで使用できるカスタムのサード・パーティ・ツールを開発するための拡張可能プラットフォームです。Open Toolsでは、Oracle Data Integratorに付属する標準ツールと同様に、オペレーティング・システムとの対話や、データの操作が可能です。

同時変更制御

複数のユーザーが同じOracle Data Integratorプロジェクトまたはモデルを同時に操作できます。各ユーザーはすべて同じリポジトリに接続されるため、複数の変更が同時に処理されます。データの不整合を避けるため、Oracle Data Integratorでは、同時変更を処理するオブジェクト・ロック機能を提供しています。

固定ファイル形式のリバース・エンジニアリング・ウィザード

Oracle Data Integratorには、固定ファイルの列をグラフィカルに定義するためのウィザードが用意されています。

複数オブジェクトのエクスポート

「複数オブジェクトをエクスポート」メニュー項目を使用して、1つ以上のオブジェクトを一度にエクスポートできます。これにより、複数のオブジェクトを単一のZipファイルまたはディレクトリにエクスポートすることや、オブジェクトの既存のリストを再利用しながらエクスポートすることができます。

軽量デザイナ

この新規モジュールにより、ビジネス・ユーザーは、Webブラウザを通じて既存のインタフェースのマッピングを変更し、対応するシナリオを再生成できます。

スケジューラの拡張

スケジュール管理機能は、大幅に拡張されています。エージェント再起動後のリカバリ機能と、動的スケジュール更新機能が強化されています。新規エージェント・スケジュール・ウィンドウが実装され、エージェントの起動時にシナリオを起動することが可能になりました。

セキュリティの拡張

セキュリティ・クリーンアップ・ツール・ウィザードを使用すると、作業リポジトリにすでに存在しないオブジェクトに定義されているインスタンス権限を削除できます。この機能は、これまで日常業務として各作業リポジトリの削除状況を追跡する必要のあった管理者にとって役立ちます。また、アカウントまたはパスワードの有効期限に関する拡張セキュリティ・ポリシーや、パスワード品質に関するルールを設定することも可能です。

バージョン比較ツール

Oracle Data Integratorには、開発者向けに包括的なバージョン比較ツールが用意されています。このグラフィカルなツールは、1つのオブジェクトの異なる2つのバージョンを表示して比較するためのものです。統合プロジェクトを管理する際に、この比較ツールを使用して、1つのオブジェクトの2つのバージョン間での違いを見つけたり、すべての実装およびプロジェクトの進行状況を追跡したりできることに加えて、オブジェクトの現在のバージョンの変更を以前のバージョンにロールバックすることもできます。

ファイル転送ツール

Oracle Data Integrator 10.1.3.5には、FTP、SFTPおよびSCPプロトコルを使用して安全にファイルを転送するための、新しい6つのツールが導入されています。

新しいKMおよびKMの更新

Oracle Data Integrator 10.1.3.5には、Oracle OLAP、Oracle Siebel CRM、Oracle E-Business Suite、Oracle PeopleSoft、JD Edwards EnterpriseOneおよびOracle AS Legacy Adapters/Attunity Streamのデータを抽出および統合するためのKMが導入されています。行ごとの処理で実行されているKMは、デバッグに使用できます。Teradata KMには、新しい最適化機能と、強化されたTeradataユーティリティのサポートが含まれています。

Hyperion KM(Hyperion Essbase、Hyperion Financial ManagementおよびHyperion Planning)は、Hyperion 11.1.1で動作保証されています。

インストールおよびアップグレード

Oracle Data Integratorのインストールおよびアップグレードの詳細は、『Oracle Data Integratorインストレーション・ガイド』を参照してください。

問題および回避方法

インストール

WindowsおよびLinux以外のプラットフォームへのOracle Data Integratorのインストール

Oracle Data Integrator CDおよびセットアップ・プログラム(Oracle Data ProfilingおよびOracle Data Quality for Data Integratorを含む)は、Windows、Linux、Solaris、AIXおよびHP-UXプラットフォームで使用できます。それ以外のプラットフォームにOracle Data Integratorをインストールする場合にのみ、次の手動プロセスを使用します。

  1. Java環境をインストールします。詳細は、インストレーション・ガイドの「Javaの構成」を参照してください。

  2. OTNのサイト(http://www.oracle.com/technology/index.html)でWindows用のOracle Data Integrator CDをダウンロードして解凍し、CDの/oraclediディレクトリの内容をインストール・ディレクトリにコピーします。FTPを使用してファイルを移動する場合は、BINARY転送モードを使用してください。

  3. 次の環境変数を設定します。

注意: Microsoft Windows 95または98を使用している場合、インストレーション・ガイドの「Windows 95/98でのOracle Data Integratorの実行」に記載されている操作を実行する必要があります。Oracle Data IntegratorをiSeriesにインストールするには、「iSeriesおよびAS/400へのJavaエージェントのインストール」を参照してください。

Oracle Data Quality製品のアップグレード

Oracle Data Quality製品をアップグレードするには、OTNのアップグレード手順を参照するか、Oracleサポートにお問合せください。

マスター・リポジトリ作成ウィザードがSUSE Linuxで失敗する

SUSE Linuxシステムでマスター・リポジトリ作成ウィザードを実行すると、コンソールに次のエラーが表示されてリポジトリの作成に失敗する場合があります。

sun.io.MalformedInputException
at sun.io.ByteToCharUTF8.convert(ByteToCharUTF8.java(Compiled Code))
...

このエラーは、文字コード設定に関連しています。

このエラーを回避するには、次の2つの方法があります。

軽量デザイナでデモンストレーション・リポジトリに接続できない

軽量デザイナを使用してデモンストレーション・リポジトリに接続しようとすると、次のエラーが発生します。

Cannot load JDBC driver class 'org.hsqldb.jdbcDriver'

このエラーは、軽量デザイナにデモンストレーション・リポジトリ・データベース用の適切なJDBCドライバが存在しないために発生します。

このドライバは、hsqldbアーカイブにあります。http://sourceforge.net/project/downloading.php?group_id=23316&use_mirror=mesh&filename=hsqldb_1_8_0_7.zip&38009171にあるアーカイブをダウンロードしてください。
hsqldb/libディレクトリに含まれるhsqldb.jarファイルを取得し、他のJDBCドライバとともにアプリケーション・サーバーにインストールします。

Tomcatの軽量デザイナ・インストール環境からリポジトリに接続できない

Tomcatサーバーの軽量デザイナを使用してリポジトリに接続しようとすると、次のいずれかのエラーが発生します。

org.apache.tomcat.dbcp.dbcp.SQLNestedException: Cannot create PoolableConnectionFactory
org.apache.tomcat.dbcp.dbcp.SQLNestedException: Cannot create JDBC driver of class

このエラーは、WARファイルのデプロイにより軽量デザイナをTomcatにインストールした場合に発生します。

これを回避するには、WARファイルを使用して軽量デザイナをインストールするときに、WEB-INF/context.xmlファイルではなく<TOMCAT_HOME>/conf/Catalina/localhost/oracledilwd.xmlファイルでJDBCデータソースを構成する必要があります。

アップグレード

Sybaseリポジトリの10.1.3.4から10.1.3.5.0へのアップグレードが失敗する

Sybase 12.5上でリポジトリを10.1.3.4から10.1.3.5.0へアップグレードすると、行サイズの制限に関するSybase内部での警告が原因でプロセスが中断します。これは、10.1.3.5.0にはリポジトリの列に対するサイズの拡張があるためです。これを回避するには、DB設計時にSybaseのページ・サイズを4Kに増やします。ページ・サイズを増やす方法の詳細は、http://www.sybase.com/content/1021203/sybmigrate_wp.pdfを参照してください。

起動スクリプト

エージェント・スケジューラが起動できない: syntax error near unexpected token `('

エージェント・スケジューラ(agentscheduler.sh)が起動に失敗し、コマンドラインに次のエラーが表示されます。

syntax error near unexpected token `('

この問題は、たとえば、TNS別名の完全な記述を含むOracle URL(RAC URLなど)がodiparams.shファイルのODI_SECU_URLパラメータに指定されている場合に発生します。そのようなURLに、UNIXシェルで特殊文字とみなされるカッコが含まれます。この問題は、SUSE Linuxでも報告されています。

これを回避するには、次のようにURLを引用符で区切ります。

export ODI_SECU_URL="jdbc:oracle:thin:@<full TNS alias description>"

スペイン語環境のOracle Data Integratorが英語で起動する

スペイン語環境で起動したOracle Data Integratorのユーザー・インタフェースがスペイン語で起動せず、英語で起動します。この問題は、不適切なローカライゼーション・コードにより発生します。

これを回避するには、次のようにodiparams.shまたはodiparams.batファイルでuser.language Javaオプションを値spに設定します。

set ODI_ADDITIONAL_JAVA_OPTIONS="-Duser.language=sp"

デモ環境

デモ・エージェントの起動時にエラーが発生する

「例」→「デモ・エージェント」ショートカットを使用してデモ環境に用意されているエージェントを起動すると、エージェントの起動に失敗して次のメッセージが表示されます。

SnpAgentが存在しません

このエラーは、スケジューラ・モードで起動しようとしたエージェントが、デモンストレーション・リポジトリに定義されていないために発生します。

これを回避するには、トポロジ・マネージャを使用して、起動するエージェントに対応する論理エージェントと物理エージェントを次のパラメータで定義する必要があります。

物理エージェント

論理エージェント

ドライバ

LDAPドライバを使用してOracle Internet Directoryにデータを挿入できない

Oracle Data IntegratorのLDAP用ドライバを使用してOracle Internet Directoryに挿入操作を実行すると、次のエラーが発生します。

S1000 General error java.lang.ClassCastException

この問題の回避方法はありません。

デザイナ

スケジュールのテキスト・パラメータに250個を超える文字を使用できない

テキスト型の変数をシナリオで使用する場合、その変数の値が250文字を超えるとシナリオの実行をスケジュールできません。スケジュールの保存時に次のエラーが表示されます。

java.sql.SQLException: ORA-01401: 列に挿入した値が大きすぎます。

回避方法は次のとおりです。

  1. OdiStartScenツールを使用してパッケージを作成し、実行するシナリオを起動します。このコールには、パラメータ値を含める必要があります。これらの値は、250文字を超えることが可能です。このシナリオでは、変数を定義する必要はありません。

  2. この新規パッケージ用のシナリオ・スケジュールを作成します。

  3. このシナリオにスケジュールを適用します。

ロックされたオブジェクトにコードを実行または生成しようとすると、ロック所有者であっても警告が返される

ロックされたオブジェクトにシナリオを実行または生成しようとするすべてのユーザーに対して、警告メッセージが表示されます。ロックを所有するユーザーに対しては、この警告は抑止される必要があります。

この問題の回避方法はありません。ロック所有者は、この警告を無視してください。

Microsoft SQL Serverでデータを編集できない

「データ」ポップアップ・メニューを通じてデータを編集すると、次のエラーが表示されます。

com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerException: Invalid object name

この問題の回避方法はありません。

セッションの実行時にテキスト変数が解決されない

プロシージャなどでテキスト型の変数を使用し、そのプロシージャを実行すると、変数値が実行時に解決され、空のテキストに置き換えられます。

現在、この問題はシナリオでは発生しません。回避方法として、テキスト変数を使用してコンポーネントにシナリオを生成し、かわりにそれらのシナリオを実行します。

Oracleデータベースのジャーナル化中のJythonエラー

JKM Oracle SimpleまたはJKM Oracle Consistentを使用したOracleモデル/データストアのジャーナル化中に、次のエラーが発生します。

org.apache.bsf.BSFException: exception from Jython: Traceback (innermost last):

  File "<string>", line 36, in ?

java.lang.IllegalAccessException: Class org.python.core.PyReflectedFunction

can not access a member of class

@ oracle.jdbc.driver.OraclePreparedStatementWrapper with modifiers "public"

回避方法は次のとおりです。

  1. /lib/scriptingディレクトリにregistryという名前のファイルを作成します。

  2. このファイルに、python.security.respectJavaAccessibility = falseという行を挿入します。

デザイナのツリー・ビューの表示に非常に長い時間がかかる

現在のユーザーに複雑な権限が定義されている場合、デザイナのツリー・ビューの表示に非常に長い時間がかかります。権限が複雑であるほど、デザイナのツリー・ビューのロードとリフレッシュが遅くなります。

オペレータ

スケジューラ・エージェントで実行中のセッションを停止できない

オペレータからセッションを停止する際に、そのセッションがスケジューラ・エージェントで実行されている場合、セッションはオペレータ・ログでは停止したと表示されます。それにもかかわらず、スケジューラではセッションが継続します。

これを回避するには、エージェント・プロセスを停止して、クリティカル・セッションを終了することを検討する必要があります。

エージェント・スケジュール情報ウィンドウでズーム・インおよびズーム・アウトが正常に機能しない

エージェント・スケジュール情報ウィンドウのガント・ダイアグラムでズーム・インおよびズーム・アウトが正常に機能しません。各ズーム・ボタンが動作しません。

これを回避するには、時間範囲(「FROM」および「TO」の日付)を使用して適切な表示になるよう調整します。

Webサービス

デザイナでJava 1.6を使用していると、OdiInvokeWebServiceツールが正しく動作しない

デザイナでJava 1.6を使用していると、OdiInvokeWebServiceツールを使用してWebサービスを起動できません。

操作を起動すると、次の例外がスローされます。

java.lang.AbstractMethodError:

org.apache.crimson.tree.XmlDocument.getXmlStandalone()Z

at com.sun.org.apache.xalan.internal.xsltc.trax.DOM2TO.setDocumentInfo(DOM2TO.jav a:373)

at com.sun.org.apache.xalan.internal.xsltc.trax.DOM2TO.parse(DOM2TO.java:127)

at com.sun.org.apache.xalan.internal.xsltc.trax.DOM2TO.parse(DOM2TO.java:94)

at com.sun.org.apache.xalan.internal.xsltc.trax.TransformerImpl.transformIdentity (TransformerImpl.java:663)

at com.sun.org.apache.xalan.internal.xsltc.trax.TransformerImpl.transform(TransformerImpl.java:709)

...

Oracle Data ProfilingとOracle Data Quality for Data Integrator

国別のディレクトリの購入

Oracle Data Qualityで名前および住所のクレンジング・プロジェクトに使用するオプションの各国版ディレクトリは、Trillium Softwareから別個に購入できます。ディレクトリを購入するには、Trillium Softwareにお問合せください。OEMキー(ODQ020207)が必要になります。

詳細情報

詳細は、製品とともにインストールされたドキュメントを参照してください。


テクニカル・サポート

http://www.oracle.com