CORBA Name Service サンプル アプリケーションは、Simpapp サンプル アプリケーションを変更したものです。このサンプル アプリケーションでは、CORBA C++ のクライアントとサーバを提供します。Name Service サンプル アプリケーションは、ネームスペースを使用して SimpleFactory オブジェクトを格納します。サーバ アプリケーションは、SimpleFactory オブジェクトを作成し、それをネームスペースにバインドします。クライアント アプリケーションは、ネームスペースに接続し、SimpleFactory オブジェクトの名前を解決して、SimpleFactory のメソッドを呼び出します。図 4-1 では、Name Service サンプル アプリケーションのしくみを示しています。
図 4-1 Name Service サンプル アプリケーション
Name Service サンプル アプリケーションは、表 4-1 のリストにある CORBA インタフェースを実装します。
Name Service サンプル アプリケーションをビルドおよび実行するには、次の手順に従います。
Name Service サンプル アプリケーションのファイルを作業ディレクトリにコピーします。
作業ディレクトリのファイルに対する権限を変更します。
環境変数で定義した場所を確認します。
runme コマンドを実行します。
ステップ 1: Name Service サンプル アプリケーションのファイルを作業ディレクトリにコピーする
Name Service サンプル アプリケーションのファイルを、ローカル マシンの作業ディレクトリにコピーします。作業ディレクトリでサンプル アプリケーションを実行すると、サンプル実行時に作成されたファイルを識別できるようになります。以下のセクションでは、Name Service サンプル アプリケーションのディレクトリの場所とソース ファイルの詳細を説明します。
CORBA C++ クライアントおよびサーバ バージョンの Name Service サンプル アプリケーション
Name Service サンプル アプリケーションのファイルは、次のディレクトリにあります。
Windows
drive:\tuxdir\samples\corba\cnssimpapp
UNIX
/usr/local/tuxdir/samples/corba/cnssimpapp
表 4-2 にリストされているファイルを使用して、Name Service サンプル アプリケーションをビルドおよび実行します。
Name Service サンプル アプリケーションの CORBA サーバ アプリケーションの C++ ソース コード。
simplec.cpp
Name Service サンプル アプリケーションの CORBA クライアント アプリケーションの C++ ソース コード。
simple_i.cpp
Simple メソッドと SimpleFactory メソッドを実装する C++ ソース コード。
simple_i.h
Simple メソッドと SimpleFactory メソッドの実装を定義する C++ ヘッダ ファイル。
Readme.txt
C++ クライアントとサーバの Name Service サンプル アプリケーションのビルドと実行に関する情報を提供します。
runme.cmd
Name Service サンプル アプリケーションをビルドおよび実行する Windows コマンド。
runme.ksh
Name Service サンプル アプリケーションをビルドおよび実行する UNIX Korn シェル スクリプト。
makefile.mk
UNIX オペレーティング システムの Name Service サンプル アプリケーションの makefile。このファイルは、Name Service サンプル アプリケーションを手動でビルドするのに使用します。詳細については、Readme.txt を参照してください。実行可能な UNIX make コマンドの場所は、PATH 環境変数で定義する必要があります。
makefile.nt
Windows オペレーティング システムの Name Service サンプル アプリケーションの makefile。この makefile は、Visual C++ の nmake コマンドで直接使用できます。このファイルは、Name Service サンプル アプリケーションを手動でビルドするのに使用します。詳細については、Readme.txt を参照してください。実行可能な Windows nmake コマンドの場所は、PATH 環境変数で定義する必要があります。
ステップ 2: Name Service サンプル アプリケーションのファイルに対する保護属性を変更する
サンプル アプリケーションのファイルは、読み取り専用のパーミッション レベルでインストールされます。Name Service サンプル アプリケーションのファイルを編集またはビルドする前に、作業ディレクトリにコピーするファイルの保護属性を次のように変更する必要があります。
Name Service サンプル アプリケーションを実行する前に、一部の環境変数が正しい場所で定義されていることを確認する必要があります。ほとんどの場合、環境変数はインストール手順の一部として設定されます。一部の環境変数は、runme コマンドの実行時に設定されます。環境変数をチェックして、正しい情報を反映していることを確認する必要があります。
表 4-3 に、Name Service サンプル アプリケーションの実行に必要な環境変数を示します。