リリース ノート

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Oracle SALT 10g リリース 3 (10.3) リリース ノート

表 1 改訂履歴
改訂日
主な変更点
2009 年 1 月 15 日
初回リリース

この節では、以下のトピックを取り上げます。

 


Oracle SALT の現行リリースについて

Oracle SALT (Service Architecture Leveraging Tuxedo) は、Tuxedo 製品ファミリーへの最新のアドオンです。Oracle SALT には、ネイティブ Tuxedo Web サービスの統合ソリューションが用意されています。Oracle SALT では、外部 Web アプリケーションからネイティブな Tuxedo サービスを呼び出すこと (着信)、および Tuxedo アプリケーションから外部 Web サービスを呼び出すこと (発信) が可能です。

現行の Oracle SALT 10g リリース 3 (10.3) は、ベースとなった SALT 2.0 リリースを大幅に拡張したものです。

新機能と強化

Oracle SALT 10g リリース 3 (10.3) には、以下の新機能が追加されています。

SCA (Service Component Architecture) プログラミング

SCA は、コンポーネントの再利用およびコンポーネント間のシームレスな通信を簡単に実現するためのプログラミング モデルを提供します。SALT 10g リリース 3 (10.3) の SCA コンテナを使用することで、Tuxedo の重要な特長である信頼性、可用性、スケーラビリティ、パフォーマンスなどを十分に活かしながら、新しいプログラミング モデルに基づいてアプリケーションを開発できます。SALT 10g リリース 3 (10.3) には、以下の SCA 機能が追加されています。

サービス規約検索

実行時に、サービス規約情報が自動的に検索されます。生成された情報は、自動的にメタデータ リポジトリにロードすることも、いったんファイルに格納してから、tmloadrepos ユーティリティを使用して手動でメタデータ リポジトリにロードすることもできます。

すべての着信リクエストのアクセス ログ

Tuxedo クライアントの管理者が、実行時にアプリケーションの有効性をモニタできるようにします。アプリケーションの最大クライアント数、現在のクライアント数、特定のユーザを記録できます。

 


アップグレードに関する考慮事項

以前の SALT リリースがインストールされた状態で Oracle SALT 10g リリース 3 (10.3) をインストールする方法については、『インストール ガイド』を参照してください。

Oracle SALT 1.1 アプリケーションから移行する方法については、『管理ガイド』の「Oracle SALT 1.1 からの移行」を参照してください。

 


Oracle SALT インストールの前提条件

Oracle SALT 10g リリース 3 (10.3) をインストールする前に、Oracle Tuxedo 10g リリース 3 (10.3) がインストール済みであることを確認する必要があります。

詳細については、『インストール ガイド』の「システム要件」を参照してください。

 


Oracle SALT プラットフォーム サポート

Oracle SALT 10g リリース 3 (10.3) のサポート対象プラットフォームについては、『インストール ガイド』の「Oracle SALT 10g リリース 3 (10.3) のサポート対象プラットフォーム」を参照してください。

 


相互運用性に関する考慮事項

Oracle SALT 10g リリース 3 (10.3) は、業界標準の Web サービス開発ツールキットのほとんどと互換性があり、それらを完全にサポートしています。詳細については、『相互運用性』の「Oracle SALT の相互運用性」を参照してください。

 


確認済みの問題点

以下では、Oracle SALT 10g リリース 3 (10.3) で既に確認されている問題について説明します。問題の説明と、必要な場合は回避策または解決策を提示しています。

各問題点の一覧は変更要求 (CR) 番号別に示しています。CR 番号は、個々の問題の対応状況を確認する際に役立ちます。

実行時の GWWS

CR 番号
説明および回避策または解決策
問題が発生したリリース
CR334161
問題 : SignBody WS-Security ポリシーを有効に設定すると、GWWS によって、非 UTF-8 着信 SOAP リクエスト メッセージが拒否される。
GWWS を複数のエンコーディングをサポートするようにコンフィグレーションすると、非 UTF-8 でエンコードされた SOAP リクエストを受信できる。ただし、GWWS は、その後の作業のため内部的にすべての非 UTF-8 エンコーディング メッセージを UTF-8 エンコーディング メッセージに変換する。
サービスが <soap:Body> 署名の検証を必要とする場合、GWWS は、常に元の <soap:Body> ではなく、変換された UTF-8 エンコードの <soap:Body> に対して署名を検証する。これにより、署名の検証は常に失敗する。
2.0
プラットフォーム : すべて
回避策 :
Web サービス クライアント プログラムは、該当するサービスの WS-Security ポリシー アサーション SignBody を有効に設定した時、UTF-8 エンコーディングを使用して SOAP リクエストを開始する必要がある。
CR328329
問題: GWWS は、対象 Tuxedo サービスが入力として XML 型バッファを使用したり、Tuxedo サービス メタデータ定義で入力バッファが「サイズ」制限で定義されている場合、有効な SOAP リクエストを受け付けない場合がある。
GWWS によって、変換された XML バッファの最後に「\0」が自動的に追加される。この追加バイトによって XML バッファの長さが「サイズ」制限を超えた場合、後ほど GWWS の Tuxedo バッファ検証ツールによって拒否される。
2.0
プラットフォーム : すべて
回避策 :
Tuxedo サービス メタデータ定義における XML 型バッファの制限「サイズ」を増やすか削除する。
CR306710
問題 : Tuxedo サービスは、SOAP リクエスト メッセージで生成された文字列と同様な非 UTF-8 エンコーディング文字列を受信しない可能性がある。
GWWS の複数のエンコーディング機能を「ON」に設定した状態で、Web サービス クライアント プログラムが Java で記述されている場合、非 UTF-8 エンコーディングのメッセージを送信すると、GWWS は Tuxedo サービスに同じ文字列の値を送信しない可能性がある。
これは、異なるエンコーディングの変換を実装する場合の一般的な問題である。Java エンコーディングの実装は Tuxedo および SALT で使用される ICU エンコーディングの実装と少し異なる。そのため、Java プログラムで作成したエンコーディング文字列は、ICU から UTF-8 または UTF-8 から ICU に変換された後、元の文字列に戻らない可能性がある。
2.0
プラットフォーム : すべて
回避策 :
なし。顧客がこの文字を使用することは少ない。ICU バグによって一部の文字マッピングが確認された場合は、Oracle Tuxedo カスタマ サポートに連絡すること。

相互運用性

CR 番号
説明および回避策または解決策
問題が発生したリリース
CR330363
問題 : SALT の複数のエンコーディング機能は、Microsoft .NET WCF 3.0 エンジンと相互運用できない。
着信呼び出し Tuxedo サービスは、非 UTF-8 エンコーディングの MBSTRING または XML 型バッファを返すとき、SALT が複数のエンコーディング機能を有効化にする場合、SOAP 応答メッセージは MBSTING または XML バッファと同じようにエンコードされる。Microsoft .NET WCF 3.0 エンジンを使用して開発した Web サービス クライアント アプリケーションでは、このような SOAP 応答メッセージを受け付けできない。
2.0
サードパーティ Web サービス ツールキット : Microsoft .NET WCF 3.0
回避策 :
Tuxedo サービスが非 UTF-8 型バッファを返し、GWWS の複数のエンコーディング機能が有効である場合、顧客は、カスタム エンコーダ/デコーダを開発する必要がある。
または、Tuxedo ドメインのすべての Tuxedo サービスは非 UTF-8 バッファを返さないことを認識している場合は、GWWS の複数のエンコーディング機能を明示的にオフにすることができる。
CR296594
問題 : HTTP コンテンツ長が 65536 を超える場合、SOAP エラーの応答メッセージは Microsoft .NET 3.0 で受け付けできない。
HTTP コンテンツ長は 65536 の範囲を超える場合、GWWS サーバが SOAP エラーのメッセージを返すと、.NET WCF 3.0 エンジンによって、応答が整形式ではないとレポートする例外が送信される。

注意 : HTTP コンテンツ長は 65536 の範囲を超える場合、GWWS サーバが通常の SOAP メッセージ (SOAP エラーのない) を返すと、.NET Web サービス エンジンでは、そのメッセージを受け付けできる。

2.0
サードパーティ Web サービス ツールキット : Microsoft .NET WCF 3.0
回避策 :
なし。Tuxedo サービスに TPFAIL ステータス コードとともに tpreturn() を呼び出す時に大きいバッファを返すことを避ける。
CR294785
問題 : Apache Axis2/Java では、最初に大文字のあるフィールド名を持つ Tuxedo FML32 TPFAIL 応答の型付きバッファを扱うことができない。
Tuxedo サービスは FML32 バッファの TPFAIL を返すと、SALT が SOAP エラーの詳細で各フィールドを XML セグメントとしてマッピングし、フィールド名は、直接 XML 要素タグ名として使用する。
FML32 バッファには、最初に大文字のあるフィールド名が含まれている場合、Axis2 は、この Tuxedo FML32 バッファから変換された SOAP エラー メッセージを認識しない場合がある。
2.0
サードパーティ Web サービス ツールキット : Apache Axis2/Java
回避策 :
FML32 のフィールド名は、最初に大文字を使用しないように変更する。対応する Tuxedo アプリケーションも変更し、再コンパイルする必要がある。
CR306978
問題 : Apache Axis2/Java は、Oracle SALT によって生成された SOAP with Attachment (SwA) 機能のある WSDL ファイルを認識しない。
SwA 機能を持つ WSDL ファイルは Oracle SALT によって生成される場合、Apache Axis2 wsdl2java ユーティリティによって、Apache Axis と異なる Java スタブ コードが生成される。Axis2 によって生成されたスタブ コードは、Oracle SALT サービスへの成功した呼び出しを開始できない。
2.0
サードパーティ Web サービス ツールキット : Apache Axis2/Java
回避策 :
SwA 機能の soap 呼び出しに代わり、Apache Axis を使用する。
MTOM は、Oracle SALT でサポートされる代替添付形式である。CARRAY バッファ ストリームに対して Apache Axis2/Java で MTOM 機能も使用できる。
CR296221
問題 : WSDL ファイルに soap エラーの soap 1.2 バインディングを定義すると、Apache Axis wsdl2java ユーティリティを使用して Oracle SALT によって生成された WSDL ファイルをコンパイルできない。
2.0
サードパーティ Web サービス ツールキット : Apache Axis
回避策 :
これは、Apache Axis バグである。https://issues.apache.org/jira/browse/AXIS-2614 を参照。
Web サービス クライアント プログラミングに Apache Axis を使用する必要がある場合、SALT WSDL に SOAP バージョン 1.1 を定義できる。または、上記の URL で解決済みの Apache Axis ソース コードを使用して Apache Axis クラスを手動で再コンパイルする必要がある。
または、soap エラー機能を持つ soap 1.2 バインディングに対して、Oracle WebLogic 9.x Web サービス、Apache Axis2、Microsoft .NET WCF 3.0 などの別のサードパーティ Web サービス クライアント ツールキットを使用することもできる。
CR323477
問題 : 非同期 WS-Addressing 機能を有効化する場合、GWWS が Microsoft .NET WCF 3.0 上に組み込まれた外部 Web サービス アプリケーションを呼び出すことができない。
Oracle SALT は、WS-Addressing の標準 200408 送信に準拠する WS-Addressing の機能をサポートしている。非同期な発信呼び出しを起動する時、GWWS は常に WS-Addressing soap ヘッダに <wsa:ReplyTo> エンドポイント リファレンスを定義する。次の <wsa:ReplyTo> セグメントのサンプルを参照。
<wsa:ReplyTo>
  <wsa:Address>
    http://myhost:7102/?wsa_Msg_ID=uuid:B437A4F4-AF23-111E-FFFFFFAC1622FFFFFF9F0000-6BBE
  </wsa:Address>
</wsa:ReplyTo>
上記に示した例では、ホスト名「myhost」とポート番号「7102」は GWWS によって作成されたリスン エンドポイントを示しており、発信呼び出しに対する非同期な SOAP 応答メッセージを受け付けるために使用する。
ただし、Microsoft .NET WCF 3.0 は要求内の <wsa:ReplyTo> エンドポイントを認識せず、要求接続を通じて常に同期応答を返す。
Microsoft .NET WCF 3.0 は GWWS の必要なエンドポイントに応答を送信しないため、GWWS では、非同期な応答を受信する際、常にタイムアウトが発生する。
2.0
サードパーティ Web サービス ツールキット : Microsoft .NET WCF 3.0
回避策 :
なし。Microsoft .NET WCF 3.0 上に組み込まれた外部 Web サービス アプリケーションの発信呼び出しを起動する時に、WS-Addressing 機能を無効にする必要がある。WS-Addressing 機能のコンフィグレーションの詳細については、『管理ガイド』の「高度な Web サービス メッセージング機能のコンフィグレーション」を参照。

SCA コンテナ

CR 番号
説明および回避策または解決策
問題が発生したリリース
  1. CR379052
問題 : XmlHelper::save() を実行すると、タイプが混在する XML ドキュメントのコンテンツが消失する。
たとえば、スキーマ内でタイプが次のように定義されているとする。
<xsd:complexType name="myType" mixed="true"> ...
その場合、ドキュメントは SDO XmlHelper によってロードされず、元のコンテンツどおりには保存されない。次に例を示す。
...
     Dear Mr.<name>John Smith</name>.
     Your order <orderid>1032</orderid>
     will be shipped on <shipdate>2001-07-13</shipdate>.
...
このコンテンツは次のように保存される。
...
     <name>John Smith</name>
     <orderid>1032</orderid>
     <shipdate>2001-07-13</shipdate>
...
10g R3
プラットフォーム : すべて
回避策 :
これらのタイプのドキュメントは、アプリケーション コードで直接処理する必要がある。
  1. CR379307
問題 : Web サービス バインディングを使用して 2 つの Tuxedo を接続している場合に、送信されたエラー データが無視される。
Web サービス バインディングの現在の実装では、SOAP エラーが発生したときにエラー文字列しか返されない。これらのサービスのように、エラーの詳細に GWWS SALT ゲートウェイで処理する追加情報やデータが含まれていても、ServiceInvocationException にはこのデータを格納する場所や仕組みが用意されていない。
この現象は、以下の条件を満たしたときに発生する可能性がある。
  • Web サービスとして公開されている既存の Tuxedo サービスを SCA コンポーネントまたは SCA クライアントから呼び出そうとした
  • その呼び出しは 2 つの Tuxedo ドメイン間でのみ発生する
10g R3
プラットフォーム : すべて
回避策 :
2 つの Tuxedo ドメインを、ATMI バインディングと /Domain 機能を使用して接続する。
  1. CR383168
問題 : JATMI バインディングでトランザクションがサポートされない。
JATMI コンテナによる TSESSION のトランザクションのサポートが十分でないため、トランザクションを伴う実行において JATMI バインディングがクラッシュする。
10g R3
プラットフォーム : すべて
回避策 :
アクセスされるサービスを AUTOTRAN としてコンフィグレーションする。
  1. CR383362
問題 : JATMI 参照バインディングで、ターゲット属性が指定されていない 2 つの異なる serviceTypeinputBufferTypeoutputBufferType、および errorBufferType 要素が存在するかどうかがチェックされない。
10g R3
プラットフォーム : すべて
回避策 :
コンポジット ファイル内で、ターゲットを指定せずに ATMI バインディングの重複する XML 要素をコンフィグレーションすることは避ける。

 


製品ドキュメントの参照先

この製品のドキュメントは、Oracle の Web サイトで参照できます。Oracle ホーム ページ http://www.oracle.com からアクセスしてください。

.PDF ファイルにアクセスするには、Oracle SALT ドキュメントのホーム ページを開いて PDF ファイルのボタンをクリックし、表示または印刷したいドキュメントを選択します。Adobe Acrobat Reader を用意していない場合は、Adobe の Web サイト (http://www.adobe.com) から無料で入手できます。

 


Oracle カスタマ サポートへの連絡

Oracle SALT のこのバージョンについてご不明点がある場合や、Oracle SALT のインストールまたは実行に関する問題が発生した場合は、http://www.oracle.com/bea/support.html にある Oracle WebSupport で Oracle カスタマ サポートにお問い合わせください。

また、製品パッケージ内の「Customer Support」カードに記載されている連絡情報を使用してカスタマ サポートに連絡できます。

カスタマ サポートへのお問い合わせの際は、前もって以下の情報をご用意ください。

 


関連項目


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