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以下の節では、ネットワーク リソースを Oracle Communications Converged Application Server で使用するためにコンフィグレーションする方法について説明します。
Oracle Communications Converged Application Server の各インスタンスのデフォルトの HTTP ネットワーク コンフィグレーションは、各サーバのリスン アドレスおよびリスン ポートの設定に基づいて決定されます。ただし、Oracle Communications Converged Application Server では HTTP 上の SIP プロトコルはサポートされていません。SIP プロトコルは、UDP および TCP 転送プロトコル上でサポートされています。また、転送プロトコルとして TLS を使用する SIPS もサポートされています。
UDP、TCP、または TLS による転送を有効にするには、Oracle Communications Converged Application Server の各インスタンスに対して 1 つまたは複数の「ネットワーク チャネル」をコンフィグレーションします。ネットワーク チャネルは、そのサーバ インスタンスに対する特定のネットワーク接続の属性を定義するコンフィグレーション可能な WebLogic Server リソースです。基本的なチャネルの属性は次のとおりです。
Oracle Communications Converged Application Server の 1 つのインスタンスに複数のチャネルを割り当てて、複数のプロトコルをサポートすることや、マルチホームのサーバ ハードウェアに搭載されている複数のインタフェースを利用することができます。同一のチャネルを複数のサーバ インスタンスに割り当てることはできません。
SIP プロトコル用の新しいネットワーク チャネルをコンフィグレーションすると、UDP および TCP 転送プロトコルの両方が指定されたポートで有効です。UDP または TCP のどちらか一方の転送プロトコルのみを使用する SIP チャネルを作成することはできません。SIPS プロトコル用のネットワーク チャネルをコンフィグレーションすると、そのチャネルの接続では、転送プロトコルとして TLS が使用されます。
新しい SIP Server ドメインをコンフィグレーションする場合は、通常、システム内のエンジン層の各サーバとの通信に使用する複数の SIP チャネルを作成する必要があります。エンジン層のサーバは、レプリカ用にコンフィグレーションされたリスン アドレス属性を使用して、SIP データ層のレプリカと通信できます。ただし、レプリカ間で相互に通信するには、レプリカで一意なリスン アドレスを使用する必要があります。
| 注意 : | SIP データ層のクラスタで複数のレプリカをコンフィグレーションする場合は、サーバごとに一意なリスン アドレス (一意な DNS 名または IP アドレス) をコンフィグレーションする必要があります。一意なリスン アドレスを指定しない場合は、デフォルトの「localhost」アドレスにレプリカ サービスがバインドされるため、複数のレプリカがお互いを見つけることができなくなります。 |
オペレーティング システムとハードウェアが IPv6 をサポートしている場合は、ネットワーク通信に IPv6 を使用できるように Oracle Communications Converged Application Server をコンフィグレーションできます。SIP トラフィックの IPv6 は、IPv6 アドレスでネットワーク チャネルをコンフィグレーションすると有効になります。IPv6 SIP チャネルは、IPv6 トラフィックをサポートする各エンジン層サーバでコンフィグレーションする必要があります。説明については、「SIP または SIPS の新規チャネルの作成」を参照してください。
エンジン上でコンフィグレーションした各 SIP ネットワーク チャネルは、IPv6 または IPv4 トラフィックをサポートします。1 つのチャネルで IPv4 と IPv6 トラフィックをいっしょに使用することはできません。1 つのエンジンは、複数の個別のネットワークをサポートするために、IPv4 と IPv6 チャネルの両方でコンフィグレーションすることができます。
Oracle Communications Converged Application Server のエンジンおよび SIP データ層ノードは、外部 SIP トラフィックのために他のプロトコル バージョンをサポートしながら、IPv4 (または IPv6) で通信することもできます。IPv6 ネットワークでエンジンおよび SIP データ層ノードをコンフィグレーションするには、各サーバ インスタンスに対して IPv6 リスン アドレスを指定します。
IPv4 と IPv6 ネットワーク チャネルのコンフィグレーションの詳細については、「SIP または SIPS の新規チャネルの作成」を参照してください。
エンジン層への接続を分散するためにシステムで 1 つまたは複数のロード バランサを使用する場合は、SIP ネットワーク チャネルのコンフィグレーションにおいて、ロード バランサのアドレスを「外部リスン アドレス」として設定する必要があります。SIP チャネルの外部リスン アドレスがそのチャネルのプライマリ リスン アドレスと異なる場合は、外部リスン アドレスのホストとポート番号が Response などの SIP ヘッダに Oracle Communications Converged Application Server によって埋め込まれます。そのため、その呼に関するそれ以後の通信では外部からの送信先としてロード バランサのパブリック アドレスが使用され、ローカルのエンジン層サーバのアドレスは指定されません (外部クライアントからはエンジン層サーバのアドレスにアクセスできない場合もあります)。
ネットワーク チャネルにおいて外部リスン アドレスがコンフィグレーションされていない場合は、そのチャネルのプライマリ リスン アドレスが SIP ヘッダに埋め込まれます。
システムで 2 つのロード バランサを使用する場合は、エンジン層の各サーバにおいて 2 つのチャネル (それぞれのロード バランサへのネットワーク接続につき 1 つずつ) を定義し、それぞれのロード バランサに外部リスン アドレスを割り当てる必要があります。エンジン層サーバ上の特定のネットワーク インタフェースが発信トラフィック用のインタフェースとして選択されているときは、その NIC のアドレスに関連付けられているネットワーク チャネルに基づいて、SIP ヘッダに埋め込む外部リスン アドレスが決定されます。
2 つのパブリック アドレスを持つマルチホームのロード バランサを使用する場合も、同様に 2 つのチャネルを定義して、その両方のパブリック アドレスをコンフィグレーションする必要があります。エンジン層サーバに搭載されている NIC が 1 つのみのときは、ロード バランサの 2 番目のパブリック アドレス専用のチャネルをコンフィグレーションするために、その NIC の 2 番目のアドレスを論理アドレスとして定義しなければなりません。さらに、IP ルーティング ポリシーをコンフィグレーションして、ロード バランサのそれぞれのパブリック アドレスにどの論理アドレスを関連付けるかを指定することも必要です。
Oracle Communications Converged Application Server は、SIP メッセージを送信するのに必要なプロキシ転送、IP アドレスおよびポート番号を解決する DNS をサポートしています。これは、「RFC 3263」に説明されている動作に一致しています。また、DNS は宛先の IP アドレスおよびポート番号を解決するために応答をルーティングするときにも使用できます。
| 警告 : | DNS 解決は SIP メッセージ処理のコンテクスト内で実行されるため、どのような DNS パフォーマンス問題でもレイテンシ パフォーマンス増加の原因となります。潜在的なパフォーマンス問題を削減するためにプロダクション環境ではキャッシング DNS サーバを使用することをお勧めします。 |
DNS ルックアップを有効にすると、サーバは以下の目的で DNS を使用できます。
プロキシ検出のために Oracle Communications Converged Application Server は、SIP トランザクション毎に一度 DNS 解決を使用して転送、IP とポート番号に関する情報を決定します。すべての再送信、ACKs または CANCEL リクエストは同じ転送を使用して同じアドレスとポートに配信されます。DNS 解決をどのように実行するかについての詳細については、「RFC 3263 : セッション開始プロトコル (SIP) : SIP Servers の配置」を参照してください。
プロキシから応答メッセージを送信する必要がある場合、Oracle Communications Converged Application Server は sent-by フィールドと via ヘッダで提供された情報によっては送信先の IP アドレスおよびポート番号を決定するため DNS ルックアップを使用する。
コンフィグレーション ウィザードを使用して新しいドメインを作成すると、Oracle Communications Converged Application Server のインスタンスは、UDP または TCP 上の SIP プロトコルをサポートするデフォルトのネットワーク チャネルを使用するようにコンフィグレーションされます。デフォルト チャネルではリスン ポートとして 5060 が設定されていますが、リスン アドレスは指定されていません。デフォルト チャネルのリスン アドレスまたはリスン ポートの設定を変更するには、「既存チャネルの再コンフィグレーション」の手順に従ってください。デフォルト以外のプロトコルやネットワーク インタフェースを追加的にサポートするために新しいチャネル リソースを作成する手順については、「SIP または SIPS の新規チャネルの作成」を参照してください。
| 注意 : | 既存チャネルでサポートされているプロトコルを変更することはできません。既存のリスン アドレスとリスン ポートの組み合わせを再コンフィグレーションして、別のネットワーク プロトコルを使用するように変更するには、その既存チャネルを削除した上で、「SIP または SIPS の新規チャネルの作成」の手順に従って新しいチャネルを作成する必要があります。 |
sip チャネル) を選択します。 | 注意 : | リスン アドレスとリスン ポートを変更する前に、チャネルを無効にする必要があります。 |
SIP または SIPS の新規チャネルを作成して
Oracle Communications Converged Application Server インスタンスのコンフィグレーションに追加するには、以下の手順を実行します。
SIP チャネルは 1 つ以上のカスタム チャネル プロパティを使用してさらにコンフィグレーションすることができます。カスタム プロパティは Administration Console を使用して設定することはできません。その代わりに、ドメインに対して、config.xml ファイルのチャネル コンフィグレーションの一部にある単一の custom-property スタンザへプロパティを追加するためにテキスト エディタを使用する必要があります。
Oracle Communications Converged Application Server には、SIP チャネルの転送プロトコルに影響する次のカスタムプロパティがあります。
TcpConnectTimeoutMillis - Oracle Communications Converged Application Server が送り先アドレス (発信 TCP 接続) をアクセス不能として宣言する前に、その待機時間を指定します。このプロパティは SIP チャネルのみに適用されます。Oracle Communications Converged Application Server では、SIPS チャネルのこの属性の値が無視されます。値が 0 の場合、タイムアウトが完全に無効になります。カスタム プロパティを指定しない場合、デフォルトとして 3000 ミリ秒が使用されます。SctpConnectTimeoutMillis - Oracle Communications Converged Application Server が送り先アドレス (発信 STCP 接続) をアクセス不能として宣言する前に、その待機時間を指定します。プロパティは SCPT チャネルのみに適用されます (Diameter トラフィック用)。値が 0 の場合、タイムアウトが完全に無効になります。カスタム プロパティを指定しない場合は、デフォルトとして 3000 ミリ秒が使用されます。Diameter の SCTP チャネルを作成する情報については、「発信 UDP パケット用の静的ポートのコンフィグレーション」を参照してください。SourcePorts - UDP パケットを作成するためにサーバが使用する 1 つまたは複数静的ポート番号をコンフィグレーションします。 | 警告 : | SourcePorts カスタム プロパティを使用するとパフォーマンスが低下するので、ほとんどのコンフィグレーションでは、このプロパティを使用することは望ましくありません。UDP パケットを作成するために Oracle Communications Converged Application Server が使用する正確なボート数を指定する必要がある場合にのみ、このプロパティをコンフィグレーションします。このプロパティの使用については詳細な情報を参照してください。 |
Mtu - このチャネルの最大転送ユニット (MTU) 値を指定します。-1 の値を指定すると、転送のためにデフォルトの MTU が使用されます。TLS1 に設定すると、TLS V1.0 メッセージのみを送受信するようにチャネルがコンフィグレーションされます。ピアは TLS V1.0 メッセージに応答する必要があります。応答しない場合は、SSL 接続が切断されます。SSL3 に設定すると、チャネルが SSL V3.0 メッセージのみを送受信するようにコンフィグレーションされます。ピアは SSL V3.0 メッセージに応答する必要があります。応答しない場合は、SSL 接続が切断されます。ALL に設定すると、TLS V1.0 か SSL V3.0 メッセージをサポートします。ピアは TLS V1.0 か SSL V3.0 に応答する必要があります。応答しない場合は、SSL 接続が切断されます。
カスタム プロパティをコンフィグレーションする場合、テキスト エディタを使用して [config.xml] ファイルを直接変更するか、WLST などの JMX クライアントを使用してカスタム プロパティを追加します。[config.xml] ファイルを直接編集する場合、チャネルのコンフィグレーション スタンザの末尾に追加するカスタム-プロパティの要素は 1 つだけにしてください。コード リスト 1-1 に示すように、セミコロン (;) を使用して同一要素内の複数のカスタム プロパティを区切ります。
<network-access-point>
<name>sip</name>
<protocol>sip</protocol>
<listen-port>5060</listen-port>
<public-port>5060</public-port>
<http-enabled-for-this-protocol>false</http-enabled-for-this-protocol>
<tunneling-enabled>false</tunneling-enabled>
<outbound-enabled>true</outbound-enabled>
<enabled>true</enabled>
<two-way-ssl-enabled>false</two-way-ssl-enabled>
<client-certificate-enforced>false</client-certificate-enforced>
<custom-properties>EnabledProtocolVersions=ALL;Mtu=1000;SourcePorts=5060</custom-properties>
</network-access-point>
複数のネットワーク インタフェースを持つサーバ (「マルチホーム」サーバ) をコンフィグレーションする場合は、Oracle Communications Converged Application Server で使用する各 IP アドレスのネットワーク チャネルを個別にコンフィグレーションする必要があります。Oracle Communications Converged Application Server では、SIP メッセージのシステム ヘッダにルーティング情報を埋め込む際に、各チャネルのリスン アドレスおよびリスン ポートの値が使用されます。
| 注意 : | マルチホーム マシン上に、チャネルがコンフィグレーションされていない IP アドレスがある場合、その IP アドレスを Via、Contact、および Record-Route ヘッダの値として設定することはできません。 |
Oracle Communications Converged Application Server の Diameter 実装では、TCP または TLS 転送プロトコル上の Diameter プロトコルがサポートされています。サーバに対する着信 Diameter 接続を有効にするには、「diameter」または「diameters」のプロトコル タイプを使用して、専用のネットワーク チャネルをコンフィグレーションします。転送プロトコルとして TCP を使用する場合は「diameter」のプロトコル タイプを選択し、TCP/TLS を使用する場合は「diameters」を選択してください。Diameter 仕様 (RFC 3558) に記述されているように、Diameter 実装アプリケーションは、TLS を使用するために Diameter 接続を自動的にアップグレードする場合があります。
Diameter プロトコルをサポートするためのネットワーク チャネルのコンフィグレーションの詳細については、「Diameter クライアント ノードとリレー エージェントのコンフィグレーション」を参照してください。
Oracle Communications Converged Application Server をコンフィグレーションして、使用可能な任意の IP インタフェース上で UDP トラフィックをリスンするには、新しい SIP チャネルを作成して、リスン アドレスとして 0.0.0.0 (または、IPv6 ネットワークには :: ) を指定します。ただし、その場合でも、SIP メッセージの発信用のチャネルとして、IP アドレスが明示的に指定されたチャネルを少なくとも 1 つはコンフィグレーションする必要があります。(マルチホーム マシンでは、メッセージの発信に使用する各インタフェースに対して個別にチャネルをコンフィグレーションする必要があります)。
| 注意 : | サーバ自体のリスン アドレスがコンフィグレーションされている場合は、チャネルのリスン アドレスを指定しないで SIP チャネルをコンフィグレーションすると、その SIP チャネルにサーバのリスン アドレスが継承されます。この場合、その SIP チャネルでは、IP_ANY に対するリスンは行われません。 |
| 注意 : | 0.0.0.0 コンフィグレーションの使用は、Linux プラットフォームの UDP トラフィックにのみ影響します。Oracle Communications Converged Application Server では、サーバのコンフィグレーションされたホスト名とロカール ホストに対応する TCP および HTTP リスン スレッドだけが作成されます。ホスト名に複数のアドレスをマップする場合は、Oracle Communications Converged Application Server の起動時に警告メッセージが表示されます。この問題を回避してすべてのアドレスでリスンするには、HTTP と TCP トラフィックに対して IPv6 と IPv4 両方で使用可能なすべてのアドレスを含む :: アドレスを指定します。 |
SIP データ層のレプリカがピアとして相互に通信できるようにするには、一意なリスン アドレス属性 (一意な DNS 名または IP アドレス) を各レプリカにバインドする必要があります。各レプリカに一意なリスン アドレスを割り当てるには、以下の手順を実行します。
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